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【間取り相談】の選び方と注意点を一級建築士が解説

「間取り相談」とは、建築士が「間取りの悩みを整理し解決する」サービスのことです。本記事では、これまで2,000件以上の間取り相談を行ってきた一級建築士 船渡亮が、サービスの選び方、間取り診断との違いについて解説しました。

弊社の間取り相談・診断事例はこちら

一級建築士 船渡亮
1971年生まれ。神奈川県出身。株式会社かえるけんちく代表。 複数の住宅会社で設計士として活動後、施主のための家づくりコンサルティング会社を設立。 家づくりは「理想の暮らしを実現するための手段」という信念の元、年間1000件の家づくり相談・間取り診断を行う。 1万人が学ぶLINE・メルマガやブログ、Youtubeチャンネルも運営、電子書籍も多数出版SUUMODIMEオリコンダイヤモンド不動産研究所など様々なメディアの監修執筆も行う。2024年1月18日に講談社+α新書から、これまでの間取り診断のビフォーアフターを紹介した『この間取り、ここが問題です!』を出版。 法政大学卒。既婚、2児の父。
目次

間取り相談とは

一般的に「間取り相談」とは、「施主の間取りの悩みを整理し解決する」ことを中心に行います。

プロに悩みを相談し解決できるのですから、安心できますよね。診察に例えるとこんな感じです。

■間取り相談:
間取りの悩みを整理し、解決案を提示する

施主自身が感じている「間取りの不満」を解決してくれるのですから、安心して家づくりが出来ます。

間取り相談の3つメリット

施主にとって間取り相談には、3つのメリットがあります。

1.利害関係のないプロに悩みを相談できる

間取りの悩みを、第3者であるプロに直接相談できるのは安心できます。

住宅会社の場合は、どうしても「間取り確定」を目指して打ち合わせしますので、「納得いく間取り」にしたい施主とは温度差が生まれます。設計者担当者によっては、「余計なことを言わない方が間取り確定しやすい」と考えますが、そのような利害関係のない建築士に相談できるのは心強いです。

また、あまり提案力のない中小工務店で家づくりをする場合には、提案力のある設計者から提案をもらえるのは魅力的です。

2.アイデアをもらえる

間取り相談を行っている建築士は、仕事柄、様々な間取りを見る機会があるので、豊富な建築的なアイデアを持っている場合が多いです。

これに対して、住宅会社の設計者は、会社内の物件にしか触れないことが多いので、引き出しが少ない場合があります。相談する建築士にはよりますが、、、思いもよらない提案をもらえるかもしれない、と期待できます。

3.間取り確定を決断できる

間取り相談する方は、間取りに不満がある(またはシックリこない)ことで、なかなか間取りを確定することが出来ません。ただ、住宅会社だけでなく、セカンドオピニオンに相談することで、

「他の方にも相談したんだし、これで良いか」

と間取り確定を決断しやすくなります。

間取り相談の4つのデメリット

では、間取り相談のデメリットとは何でしょうか?私は4つあると思います。

1.建築士によって能力がバラバラである

相談する建築士は確かに「利害関係のないプロ」ではありますが、現在、相談している住宅会社の設計士よりも能力が高いとは限りません。

中小工務店のように「提案力がなさすぎる会社」で家づくりする場合は有効かもしれませんが、積水ハウスや三井ホームのように提案力の高い会社の建築士と比較すると、物足りない感じがするかもしれません。

実際、どのようなハウスメーカーで建てるからの相談を受けたことがあるか?を確認すると良いかもしれないですね。

2.隠れた問題は指摘されない

間取り相談は、「間取りの悩みを整理し解決する」のが基本的な業務です。これは裏を返せば、「施主が気づいていない問題点は解決できない」ということになります。

例えば、私が家づくりのコンサルティングをする場合、必ず、

・日当たり
・リビングからの眺望
・近隣からのプライバシー
・将来の家族構成の変化
・車いす、または高齢になった場合の対応
・災害対策(ハザードマップの確認)
・構造や断熱の問題の検証

といった「住んでから発覚する大きな問題」も、施主の悩みと同時に解決するのですが、「間取り相談」をしている方で、そういう視点を持った建築士はほぼいないと思います。

何しろ、相談された間取りが

「むっちゃ日当たり悪くて、構造的にもアウト」

だった場合、間取りはゼロから考え直す必要がありますが、これは「間取り相談」の業務範囲を超えるため、見なかったことになるはずです。

特に、

「間取り相談料は2時間8万円」

といった時間を決めて対面やzoomなどで相談する場合には、前述のようなシリアスな問題(健康や生命に関わる問題)を話していては、2時間なんてあっという間に終わってしまい、参加者の満足度は下がってしまいます。

良かれと思って建築士は話したのに、

「あなたに相談したせいで、間取り確定が出来なかった」

と逆ギレされる可能性もありますからね。

そのため、施主にとって重要でかつ専門知識がないと解決できない

・日当たり
・リビングからの眺望
・近隣からのプライバシー
・将来の家族構成の変化
・車いす、または高齢になった場合の対応
・災害対策(ハザードマップの確認)
・構造や断熱の検証

といったことは一切見ない建築士が多いようです。

それはあくまで「住宅会社の建築士の責任」と割り切っているのでしょけど、、、

3.耐震や断熱性・防水など性能についてのアドバイスがない

間取り相談では、仕様書のチェックは行わないことが多いようです。
あくまで「間取り相談」ですから、関係ないと言えばそれまでですが、、、

ただ、どんなに素敵な間取りでも、

・耐震性が低い
・夏暑くて冬寒い
・雨漏りがする

といったことが起こってしまっては、暮らしの質は大きく低下します。

私は「家は理想の暮らしを実現するための手段」と話すことが多いのですが、間取りを良くすることも、必要な性能を備えることも、「理想の暮らしの実現」には大事です。

大手ハウスメーカーならリスクは少ないですが、中小工務店の場合は心配ではあります。

4.ブラッシュアップに留まることが多い

「間取りの悩みを整理し解決する」というサービスの性格上、大胆な間取り変更は想定していないことが多いようです。

以前、私は「間取り相談」を専門でやっている方と対談したことがあるのですが、その方の場合は、「なるべく階段と玄関は動かさないようにしている」と話されていました。

これは、「玄関と階段を動かすと間取り変更が大変だから」というよりは、そこまでやってしまうと、「間取り相談が完結しなくなる」からだと思います。

大幅な変更は施主自身も混乱してしまうので、2,3日で完結させる「間取り相談」の場合には、ブラッシュアップ案が中心になるのは仕方ないですね。

リフォームや、悩みが限定的で、最後に残った問題を解決したい!という場合には良いかと思います。

お勧めは、「間取り診断」もセットのサービス

ここまで「間取り相談」のメリット・デメリットを紹介してきました。
間取り相談を、あくまで「間取りの悩みを整理し解決する」と考えるなら、ここで示したデメリットは、

「それは業務範囲外だから、デメリットとはいえない」

ということになるかもしれません。
頭が痛い患者に、頭痛薬を処方する町医者と同じですね。

ただ、30年から50年後も後悔しないような住宅を建てる、と考えた場合には、建築の素人である施主が思いつく悩みを解決しただけでは、不安が残ります。

そこでオススメなのが、「間取り相談」に加えて、経験のある建築士が「間取り診断」も行ってくれるサービスです。

間取り診断の場合、専門家である建築士が前述した

・日当たり
・リビングからの眺望
・近隣からのプライバシー
・将来の家族構成の変化
・車いす、または高齢になった場合の対応
・災害対策(ハザードマップの確認)
・構造や断熱の検証

いった素人にはわからない項目を診断してくれます。診察に例えるとこんな感じです。

■間取り診断:
施主が気づかない問題点を発見し、改善案を提示する

その上で問題があった場合には、問題解決する改善提案を行ってくれます。

「間取り診断」は、エビデンスを提示できるものを選ぶ

「間取り診断」サービスも沢山ありますが、選ぶときに気を付けるべきなのが、

「診断の根拠を示さない」

サービスを選ばないことです。

例えば、「日当たりが悪い」という診断結果に対して、

・どの程度、日当たりが悪いのか?
・そもそも「日当たりが良い」の定義は?

があやふやだと、診断内容に意味がありません。

私の場合、「日当たりが良い」は、

「冬至でも太陽光がリビングに入ること」

と定義しており、その検討のため必ず平面と断面で検討し、施主に根拠を示します。

構造や防水など性能に関することも全て、エビデンスを示した上で、診断結果を伝えます。

動線や収納等、間取りについても同じですね。

これらは、どのような診断をしているかのサンプルをみればわかるので、確認するようにしましょう。

30年後も後悔しない家づくりコンサルティング

「30年から50年後も後悔しないような住宅を建てる」なら、「間取り相談+間取り診断」が良い、という話をさせて頂きました。

実際、そんなサービスがあるの?

ということですが、手前味噌ではありますが、私が行っている「プレミアム動画間取り診断PRO」という家づくりのトータルコンサルティングサービスは、それに該当すると思います。

プレミアム動画間取り診断PROでは、

1回目 敷地診断
2回目 間取り診断
3回目 最終診断
4回目 照明コンセント診断
5回目 インテリアCGパース作成

と家づくりの流れに合わせて、5回のコンサルティングを行います。

前述の

・日当たり
・リビングからの眺望
・近隣からのプライバシー
・将来の家族構成の変化
・車いす、または高齢になった場合の対応
・災害対策(ハザードマップの確認)
・構造や断熱の検証

といった問題は、1回目の敷地診断でアドバイスをさせて頂き、全てをクリアした上で、間取り検討できるので、効率的に住宅会社と打合せできます。

このように複数回、相談・診断が行えることで、土地探し・会社選びの段階から施主をサポートさせて頂きます。また工事中に起こった問題や、入居してからのトラブルも気軽に相談可能です。

まさに参加すれば、家づくりに関することならずっとコンサルティングを受けられる、ということですね。

診断内容は以下になります。

サポートさせて頂く一級建築士(私ですが)は、これまで海外も含め全国で1000件以上のサポートを行っております。

また、各メディアから取材や執筆も行っており、

これまで商業出版も含め、17冊の家づくり関連書籍を執筆しています。

詳しくは、こちらで紹介していますので、読んでみてくださいね。

▶プレミアム動画間取り診断PRO

では!

家づくり初心者の応援企画を始めました!

最後に家づくり初心者の皆さんへの応援企画のお知らせです。

当ブログでは、読者の皆さんに「確実に家づくりに成功して頂きたい!」そんな思いからバランスよく知識や知恵を身に着けて頂ける教材をプレゼンしています。

LINE友達登録でもらえます。
しっかり学んで、充実した家づくりにしてくださいね。

特典1『ハウスメーカーが教えない!30年後も後悔しない注文住宅の作り方』(全7章の動画講座、PDFスライド)

1000人以上の間取り診断・家づくりサポートした著者が、注文住宅を建てる施主が必ず知っておくべきだと思わる知識を7章の動画講座にまとめました。

■間違うとかなりヤバイ請負契約で後悔しない7STEP
■イマイチな間取りから複数の改善案を作り間取りを比較検討する方法
■お金をかけずに外観・通風・日当たり・断熱・防犯を最適化する【窓計画改善】セミナー

といった実践的な内容です。

参加された方からは、

「注文住宅を検討するにあたり、その基礎となる考え方、注意すべきところをよく理解できました。無料で学べるのがもったいないくらいです」
「知っていると知らないとでは家づくりが全然違うものになってくると確信した。」
「順番に見て家づくりの不安がだいぶ解消されました」

といった感想を頂いております。

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アマゾン1位を獲得した『注文住宅の8つの難題』『はじめて家を建てる!』『間取りで暮らす技術1』の重要な部分をピックアップして、再編集した非売品の電子書籍をプレゼントします。

特典1の動画講座でカバーしきれてない内容を補足していますので、是非、読んでみてくださいね。

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登録していただく公式LINEには、5種類のタブ付きリッチメニューを採用しています。動画講座や家づくり本、家づくりの流れなどのコンテンツに素早くアクセスすることが出来ます。

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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