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完成事例紹介07:薪ストーブのある自然素材の家

2021年にプレミアム動画間取り診断に参加して、2022年末に入居した石塚さんの事例です。

東京でアパート暮らしをしていた石塚さん夫婦は、子供ができたことをきっかけに、2020年頃から家づくりを始めます。土地から購入する家づくりでしたが、コロナ禍もありリモートワークが可能になったので、思い切って実家のある北海道で暮らすことにしました。

場所は妻の実家から30分の場所で、販売されるとすぐ売れてしまう人気エリアでしたが、既存車庫がある土地で若干、建てにくいため、まだ売れ残っていました。

この車庫を活かす方向で家づくりは始めました

工務店は複数社を比較して、自然素材を使い、予算に合う会社にしました。担当してくれたのは、工務店の社長です。

間取り診断OBの完成写真

一級建築士 船渡亮:1971年生まれ。神奈川県出身。株式会社かえるけんちく代表。 複数の住宅会社で設計士として活動後、施主のための家づくりコンサルティング会社を設立。 家づくりは「理想の暮らしを実現するための手段」という信念の元、年間1000件の家づくり相談・間取り診断を行う。 1万人が学ぶLINE・メルマガやブログ、Youtubeチャンネルも運営、電子書籍も多数出版SUUMODIMEオリコンダイヤモンド不動産研究所など様々なメディアの監修執筆も行う。2024年1月18日に講談社+α新書から、25事例の間取り診断ビフォーアフターを紹介した『この間取り、ここが問題です!』を出版。 法政大学卒。既婚、2児の父。

目次

間取り診断に参加した理由

ご主人は、ITコンサルを仕事としていることもあり、当初から家づくりでセカンドオピニオンを入れたいと思っていました。

かえるけんちく相談所は、KINDLE本を読んで知って間取り診断に参加することにしました。

敷地診断(2021.10)

プレミアム動画間取り診断では、間取り確定までに、3回の診断(敷地診断、間取り診断、最終診断)を行います。最初に行うのは、敷地診断です。

南側に道路を挟んで広い公園がある、とても贅沢なロケーションの敷地でしたが、工務店から提案された間取りは、公園の眺望を活かしきれないものでした。

特にダイニングテーブルの位置が良くなかったので、公園に向けて配置するようにアドバイスをしています。このように、敷地診断では、近隣状況を分析した上で家づくりの方向性についての診断・提案を行います。

間取り診断(2021.12)

敷地診断を経て、工務店が作成したのが上記の間取りです。

敷地診断で指摘したDKの配置は改善されているので、眺望は確保出来ています。

ただ帰宅動線・洗濯動線・入浴動線が長いのが問題です。また石塚さんが希望するリビング横のタタミコーナーも入っていないので、あまり納得いく間取りにはなっていませんでした。

そのため、以下のように改善しています。

改善提案

石塚様は、3つの改善提案を行いました。

改善1、2は、現状の間取りを活かす形で検討したものです。

改善3は、玄関やWICを縮小し、タタミコーナーを設置しました。

また階段計画も変更しました。診断図面ですと、左図のように吹抜け窓に階段が被るようになってしまうので、とても勿体なく感じました。そのため、階段を反転させています。

どのようにすれば空間を活かせるか、という点についても、パースを使って検証し最適解を提案しています。

最終的に石塚様が選ばれたのは、改善3になります。

この後、最終診断を行い間取り確定、そして照明コンセント診断も行っています。

完成写真(2023.09)

完成して8か月たった2023年9月に石塚様宅に伺いました。ご夫婦と2歳になる娘さんに迎えて頂きました。

緑が多い公園沿いの敷地ですが、リビング・ダイニングからの眺望が最高です。自然素材を沢山使っている開放感のある空間になっています。正面には薪ストーブが見えますね。

階段位置も変更したため、このように綺麗に納まっています。

「間取り診断で、階段の位置を指摘いただき変更できて良かった」

と石塚さんは話しておりました。工務店の提案通りだったら、窮屈な印象になっていましたね。

こちらは、改善提案で生まれたタタミコーナーです。娘さんのオママゴトコーナーになっていました。

タタミコーナーがあるおかげで、片付いて見えますが、なかったら、散らかった印象になっていましたね。

ちなみに、タタミコーナーはロールスクリーンで仕切れるようになっています。

タタミコーナーを作ったことで、収納は若干、少なくなったのですが、

「それほど物を持ちたいと思うわけではないから、問題ない」

とのこと。私も、石塚さんのお手持ちのモノの量や、片付けスキルを確認した上で改善提案していますので、ちょうど良い感じの収納量になっていると思います。

ペニンシュラキッチンの奥には、パントリーがあります。

このパントリー庫は、外部扱いとなっており外気がそのまま入るため冬季は、自然の保冷庫として活躍します。

北海道では、昔は、「むろ」という半地下の倉庫があり野菜などを保管していたそうなのですが、その現代版ともいえるのが、こちらの保冷庫です。樹脂サッシドアがついており、室内には冷気が入らないようにしています。

こちらは、水廻りの動線です。

キッチンからパントリー、洗面、ランドリー、浴室が一直線になっており使いやすいです。石塚さんは、

「間取り診断をしていただき、動線が使いにくそうだと思った。あのまま建っていたらと思うと怖い。とても良い間取りになった」

と話していました。

左図は、吹抜け上のご主人の書斎です。ここで毎日、公園の景色を眺めながらリモートワークしています。

右図は、2階子供部屋にあるボルダリングウォールです。娘さんにお願いして、登ってもらいました。

ちなみに奥様の趣味は、ボルダリング、ご主人はバスケットボールをされていたとのこと。娘さんも運動神経も良さそうですね。

またインテリアや照明は全て、奥様がコーディネートされたそうです。ナチュラルテイストでまとめられていて、とても素敵ですね。

こちらは外観です。北海道産のトドマツを外壁に使っています。とても良い色合いでカッコイイですね。

全体的に、よい感じに仕上がっていますが、ご主人はかなり現場に足を運び苦労したそうです。現場が打合せと違うことがあったため、それらを指摘することが多かったとのこと。判断に迷った部分については、かえるけんちく相談所にもご相談頂きました。

以上、石塚さんの完成物件紹介でした。

石塚さん、呼んで頂きありがとうございました!

※石塚様を含む25事例の間取り診断ビフォーアフターを掲載した、講談社+α新書『この間取り、ここが問題です』を2024年1月18日に出版いたします。お楽しみに!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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