こんにちは!一級建築士の船渡です。
今回は、より良い間取り図を書くための7つのポイントを紹介しますね。ハウスメーカーからもらった間取り図をチェックする場合にも役立ちますので、是非、参考にしてくださいね。
①間取りで暮らしてみる
究極的には、間取りチェックはこの一言に尽きます。「間取りで暮らしてみる」とは、間取り図を見ながら、そこでの暮らしを想像してみることです。
家族が起床して、食事をして、洗濯して、学校へ行って、出勤して、帰宅して、洗濯を取り込んで、食事して、就寝する、、、という一日の暮らしを、間取り図を見ながら、なるべくリアルに想像してみます。
例えば、夜、洗面所に室内干しするつもりだけど、朝、顔を洗う時に洗濯物と一緒だと、快適じゃないね、とか。
朝、小学生の息子が玄関で、行ってきます!と言った声が、二階のLDKには聞こえないかもしれないから、ドアは開けっぱなしが出来る引き戸が良いかも、とか。
夫婦で就寝時間や起床時間が違うから、お互いに気を使わなくて良いようにしたい、とか。
私がコンサルする場合は、様々な家族の暮らしの情報を教えて頂きますので、私なりに間取りで暮らさせてもらい、より快適に暮らせるような提案を致します。この記事を読んでいる皆さまは、自分の家の間取りをチェックするわけですから、家族の暮らしのことはよく分かっていますよね。ので、そういう視点で、この間取りでどんな暮らしが出来るのか?を徹底的にシミュレーションしてみると良いです。
②家具を配置 する
間取りは家具とセットで考えるのが基本です。
特に、TV、ソファ、ダイニングテーブル、ベッドは間取りを確定する前に考えておくこと。 でないと、家具配置の段階で置くところがない!ということになりかねません。
③廊下を短くする
特に意図がない限り、廊下はなるべく短くすべきです。
廊下が91センチ短くなれば、、、 ・動線を91センチ分減らせ、 ・収納も91センチ分増やせるかもしれず、 ・または、部屋を大きく出来るかも、 と色々とお得になります。
部屋数の問題で、短く出来ない場合は、 ・壁面収納を設けて、大容量の収納空間にする ・ピクチャーレールを設けて、家族ギャラリーにする ・カウンターを設置して、スタディーコーナーにする
など、廊下を単なる通路にはしない工夫をしてみましょう。
④収納は一人一間分とる
収納は、家族一人につき、最低一間分の長さは確保するようにしたいです。納戸やロフトがあれば、それを含めても構いません。
一間とは、畳1畳分です。 夫婦なら、畳二畳分、一坪のWICがあれば足りますね。
⑤共用の収納を作る
掃除機や古新聞置き場など、共用の収納を各階1箇所づつは設けるようにしましょう。幅は、91センチ、奥行きは60〜75センチあれば充分です。なるべく人がよく通る場所にあると便利なですね。
⑥洗濯動線を考える
外干しにしろ、室内干しにしろ、洗濯動線を考えましょう。
洗濯機を回す→洗濯物を干す→洗濯物を取り込む→洗濯物をたたみ、仕分けする→洗濯物を仕舞う
という流れになりますが、忘れがちなのが、
洗濯物をたたみ、仕分けする
の部分。
これをどこでするか、により、洗濯動線は短くも長くもなります。畳やソファの上、ダイニングテーブルの上など色々考えられますので、予め、想定しておきましょう。
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⑦陽当たりを意識する
最後になりましたが、かなり大事な部分、そう陽当たりです。
敷地に余裕があり、全室南向き、であれば、あまり考えなくても良いですが、狭小地や廻りが家に囲まれている場合は、廻りにの建物の位置を間取り図に落として、一日のうちに、どこから光が入るか?をシミュレーションしてみましょう。実際に、敷地にたって、どのように光が入るかを確認するのも良いですね。
ハウスメーカーに依頼している場合は、どのように日影が出来るか?を書いてもらうことも、(担当の設計士によっては)可能です。 なにせ、JWWというフリーのCADソフトでも、日影図を作成することは出来るからです。
断熱性や気密性を高くするのも大事なのですが、太陽の光をうまく活用できる家、というのがなんだかんだ言って快適です。 「太陽に素直な間取りをつくる」ことを考えてみてくださいね。
以上になります。こちらの記事では、間取りでの後悔ポイントを紹介しています。合わせて読んでみてくださいね。
では!
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