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【6事例】注文住宅でオススメな間取りを建築士が解説

一級建築士で家づくりコンサルタントの船渡です。注文住宅を建てる施主のために、間取り診断や間取り改善などサポートを行っています。

今回は、注文住宅の間取り検討時におススメな「間取りの型」を紹介します。

一級建築士 船渡亮
1971年生まれ。神奈川県出身。株式会社かえるけんちく代表。 複数の住宅会社で設計士として活動後、施主のための家づくりコンサルティング会社を設立。 家づくりは「理想の暮らしを実現するための手段」という信念の元、年間1000件の家づくり相談・間取り診断を行う。 1万人が学ぶLINE・メルマガやブログ、Youtubeチャンネルも運営、電子書籍も多数出版SUUMODIMEオリコンダイヤモンド不動産研究所など様々なメディアの監修執筆も行う。著書に『人生が変わる片付けのルール』2024年1月17日に講談社+α新書『この間取り、ここが問題です!』を出版。 法政大学卒。既婚、2児の父。
目次

なぜ間取り集は使えないのか?

私は仕事柄、建築家が監修している間取り集を購入することがよくあります。
最新の間取り研究も兼ねて、眺めることが多いですね。

ですが、

「いざ、間取り検討する!」

という時に見ても、間取り集はほとんど役に立ちません。

よく考えればわかりますが、

・同じ敷地
・同じ近隣環境
・同じ家族構成
・同じ要望
・同じ予算

の計画というのはないので、そのまま使える間取りを探すのは難しいということです。
マネできる間取りを探すことに時間をかけるよりは、自分で検討した方が早い、ということになります。

今でも間取り検討に行き詰ったときには、気休めに間取り集を眺めることはありますが、脳を休めるために見る感じで、そこに答えを見つけようとは思わないようになりました。

間取りの型とは?

ただ、間取りを沢山みていくと、「よくできた間取り」には共通点があることがわかります。
全く違うように見える間取りでも、よくよく見ると「普遍的な型」の組み合わせで出来ているんですね。

これを私は「間取りの型」と呼んでいます。

「間取りの型」は、全ての部屋にありますが、特に重要なのは、LDKの型です。
まずは、LDKの型を決めて、それから全体を調整していく、というのが間取り検討では重要になります。

ハウスメーカーや工務店から提案された間取りがイマイチな場合でも、間取りの型を中心に考えることで見違えるほど、間取りがよくなることは多くあります。

では、実際に私が行っている間取り診断で使っている間取りの型を、間取り改善の事例と一緒に紹介しますね。

1.東西に長いLDK(壱の型)


壱の型の特徴

・南からの日射を取り込みやすい
・東西は小窓で十分明るい(断熱的に有利)
・LDK全体が明るくなる
・開放的で広く使える
・外部との一体感がある
・各ゾーンが主要な動線に入らない
・キッチン・ダイニングからテレビが見れる

私が頻繁に使うのが、この東西に長いLDKの間取りです。私はこれを壱の型と呼んでいます。

リビング・ダイニング・キッチン どの空間も南側からの光が入り明るくなりますので、居心地もよくなり家族も自然と集まりやすくなります。外の景色も取り入れやすいので開放的に感じますね。

ダイニングとリビングが一体なので、家具配置をしやすいです。また動線がシンプルなので、ダイニングやリビングでくつろぎやすいですね。

またエコハウスを計画する場合、南の窓は大きく、それ以外は小さくが基本ですが、壱の型ならそれも容易に実現できます。

横幅7.28Mを確保できれば採用できるので、まず最初に検討したい型です。

では、この壱の型を利用した間取り改善の事例を紹介します。

事例1 ピアノ室があるS様の家(2階建)

ピアノ室がある2階建ての住宅です。南西の角地で南側には広い庭があります。

ただDKは、北側に配置されており、日当たりも眺望もよくありませんでした。逆に日当たりが必要ないピアノ室が南東に設置されていたので、壱の型を利用して大幅に間取り変更をしています。

日当りの必要のないピアノ室は北側に移動し、南側にはLDKが配置され、どの位置からの庭が眺められるようになっています。

2.壱の型+和室

壱の型を基本として、和室などの部屋をつなげたものです。和室の位置は、東側に寄せたり中心に寄せることも出来ます。中心にする場合は、和室部分に光が入りにくいので、吹き抜けを併用すると良いですね。

LDKと和室(又は洋室)をつなげることで空間的な広がりを確保できますし、客間としても利用できます。また1階に寝室がない場合には、老後の主寝室として想定しても良いです。

片付けが苦手な家族の場合は、来客時に物を押し込む部屋、、、としても利用できなくはないですね。

では、この壱の型+和室(又は洋室)を利用した間取り改善の事例を紹介します。

事例2 畳コーナーのあるH様の家(2階建)

元間取りは、どの型にも入らないヘンテコな間取りです(苦笑)
でもよく見かけますね、このような「とりあえず要望を入れてみた感」満載の間取り。

あまりにヒドイので、間取りを全て作り直しました。

壱の型を採用し、利用頻度の高くない和室を西側に移動。階段を中心にして回遊動線を採用しています。

事例3 二世帯住宅の子世帯のY様(2階建て)

二世帯住宅の子世帯(2階)で、リビングと主寝室を一体として使う想定です。

元の間取りは、主寝室が南側で良い位置にありますが、LDKはテレビの位置がイマイチで間取りも整理されていませんでした。

また主寝室の下には、親世帯の主寝室があるため、「子世帯夫婦の夜の営み時」に心理的に気になるような計画となっています。

こちらも壱の型を採用し、主寝室は東側に移動しています。

事例4 別荘地にあるW様の家(平屋)

IT企業に勤めるW様夫婦のための住宅です。
南側に広い庭が広がっているため、それを活かす計画になっているのですが、食事中に庭が見えないのが気になりました。

そこで、壱の型を採用することで、ダイニングやキッチン、寝室からも庭が見えるように改善しています。

3.L型のLDK(弐の型)


弐の型の特徴
・南からの日射を取り込みやすい
・東西は小窓で十分明るい(断熱的に有利)
・LDK全体が明るくなる
・開放的で広く使える
・外部との一体感がある
・各ゾーンが主要な動線に入らない
・DKとリビングを緩やかに分けられる

壱の型の良いところを残しつつ、キッチンを奥にすることで隠すことが出来る間取りです。
また横幅が6,370あれば入るので、間口がとれない敷地でも採用しやすいですね。

事例5 2階リビングのY様の家(2階建て)

元の間取りは、眺望と日当たりの良い南東の角が階段・トイレになっているため、敷地を活かせていない間取りでした。そのため、弐の型を採用し、リビング・ダイニングを南側、キッチンを東側に配置しています。

LDKの形は同じL型ですが、日当たりや眺望をしっかり確保する、という考え方を持ってないと、魅力のない間取りになってしまいます。


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4.マンション型LDK(参の型)


参の型の特徴
・狭小敷地でも対応できる
・LDK以外にも南向きの部屋をつくれる
・開放的で広く使える
・各ゾーンが主要な動線に入らない
・DKが暗くなることもある

マンションでよく使われる型で、間口の狭い敷地でも採用できます。
設計者が好んで採用する傾向になりますが、その理由は、単に間取りを作りやすいから。
または、「和室を日当たりとくしたい」という施主の言葉を鵜呑みにした結果です。

「和室が日当たりが良い」のは確かに好ましいですが、その替わりに「ダイニングキッチンが暗くなる」ので、どちらの部屋の利用頻度が多いかを検討する必要があります。

事例6 吹き抜けと和室があるT様の家(2階建て)

吹き抜けと和室がある間取りですが、和室とLDKの関係がイマイチでした。
またその他にも様々な問題があったため、参の型を採用し大幅に改善しています。

詳細はこちらの記事で詳しく紹介しています。

この他の型は、後ほど、追加予定なのでお楽しみに!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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