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凝りすぎの玄関動線には注意!~間取り相談事例に学ぶ家づくり⑩~

間取り相談事例に学ぶ家づくりの10回目。
今回は、玄関動線について考えていきます。

これまでの『間取り相談事例に学ぶシリーズ』記事はこちらから参照できます。

①室内物干しで、片付楽チン、全室東南向きの家

②使いにくいシューズクロークはこれだ!使いやすい改善案も紹介

③吹き抜けで、暗いリビングに光を入れる方法

④「明るい」けど日当たりが悪いリビング?

⑤狭すぎなウォークインクローゼットの間取り例

⑥深い軒は日当りを悪くする?

⑦吹き抜けの奥行きはどのように決めればよい?

⑧リビングの窓はどちら向きにした方が良い?

⑨キッチンは、セパレート型、アイランド型のどちらが使いやすい? 

流れるような玄関~キッチンまでの動線

今回、事例として取り上げるのは、工務店でこだわりの家づくりをされているdzoさん。
68坪2階建ての在来木造住宅を計画しています。
dzoさんは、夫婦と3人にお子さんの5人家族。
家づくりにこだわっていることは、高気密高断熱の全館空調の快適な住宅。趣味の登山・キャンプ用品の収納や準備がしやすいこと。運動好きなdzoさんは、廊下にうんていをつける予定だそうです。そして、玄関からの動線を客人と分けたことです。

確かに玄関からシューズクローク、手洗いまでの流れは、とても考えられています。

玄関からSCL(シューズクローゼット)に入って靴を脱ぎ、コート掛けに上着をかけ、その後、WICで部屋着に着替え、洗面所で手洗いうがいをし、リビングに入る、という流れです。リビングにたどり着いた時には、すっかり室内くつろぎモードに入れます。

また買い物をしてきたときは、玄関からパントリーを通りキッチンに行けるので、キッチンに行くまでに買ってきたものを収納できる、という流れです。

  

また月に1度程度あるかもしれない来客対応として、大きめのホールを計画していますので、玄関はいつもスッキリした状態を保てます。玄関に入ってからは、ニッチギャラリーを横目にしつつリビングに入る、という流れになりますので、客人のおもてなしとしては完璧。また客人用の手洗いも準備しているので、家族用の洗面に入られる心配もありません。

奥様がママ友を呼んだ時にも、お客様用の手洗いに通せば、どうしても生活感が出てしまう洗面を見られなくても良いですね。

あまりツッコミどころがないように思える間取りなんですが、ここで紹介するわけですから、もちろん、問題点があります。それは、トイレへの動線です。

玄関からトイレに行けない?

この間取り、帰宅してトイレに行きたいって時は、このような動線になるんです。

靴の置き場はSCL(シューズクローク)と決まっていますから、まずはSCLに入り、その後パントリーを通って遠回りをしてトイレにいく必要があります。
これ、便意がそれほどでなければ問題ないですが、帰宅途中から、猛烈にトイレに行きたい!ってこともありますよね。
そういう場合、どうなるか?というと、、、、

当然、このような動線になります。表玄関に靴を置きますよね。
その後、靴をSCLに戻せば良いですが、そんなことをする子供は、ほとんどいません。(大人だって、なかなかできない)

特に夏場、Tシャツで上着もなく、部屋着にも着替えない子供にとって、SCLを使う合理的な理由はありません。
お母さんが、

『この玄関はお客様用の玄関だから、靴は置かないで!』

といっても、口が達者な子なら、

『お客様なんて、月に1回しか来ないじゃん、その時に片付ければいいじゃないの?だいたい、私のお客様じゃないし~』

というもっともな意見で反撃されてしまいます。

ストーリー型動線とRPG型動線

 

『SCL(シューズクローゼット)に入って靴を脱ぎ、コート掛けに上着をかけ、その後、WICで部屋着に着替え、洗面所で手洗いうがいをし、リビングに入る』という風に、1つの流れを考えて動線計画することを、私はストーリー型動線と言っています。これに対して、2つ以上の動きを考える場合を、RPG型動線と言います。

 

間取りは、ストーリー型とRPG型の組み合わせによって構成されます。
例えば、リビング階段の間取りは、ストーリー動線、といえますね。リビングに入ってから個室に向かう、という動きしかできないようにすることで、家族間の会話が生まれたり、様子がわかるようにしています。逆に、玄関に入って、階段も登れるし、リビングにも行ける、というのはRPG動線です。この場合は、リビングに入るかどうかは、家族の意志の問題になります。

どちらが良い、というわけではないですが、家族の動きは、生理的な条件によっても決まりますから、いくつかの動きを考える必要はありますね。生理的、という意味では、女性の場合、生理中はお風呂の前に、トイレにいくことになりますから、トイレとお風呂の動線、も考える必要があります。

ドアを4枚開けないと、洗面所に行けない

トイレへの動線以外にもう一つ、問題なのが、ドアの数です。
このように、玄関から洗面所にいくためには、ドアを4回、開け閉めしなければなりません。


その後、洗面所からリビングに戻るのに2つドアを通過します。
これは面倒ですよね。

恐らく、引き戸の場合は開けっ放しになるのでは、と思うのですが、だったらなくても良いのでは?となります。
特にこの家の場合、全館空調で、部屋を区切ることによる空調効率は考えなくて良いのですから、引き戸の設置は、視線と音の遮ることだけを考えれば済みます。もう少し、整理が出来そうですね。

玄関動線はシンプルに改善

では、改善提案です。

玄関と水廻りを大幅に変更し、SCLに入った後に洗面所にいく動線と、トイレに行ける動線を分けるようにしました。
またSCLから洗面所への距離も短くし、ドアの数も減らしています。
これなら、SCLに靴をおくことは、トイレへの遠回りにはならないので、子供も利用しそうですね。
手洗いは、夏場はトイレ横の洗面所を使うようにすれば良いと思います。

客人への動線は、このようになります。
玄関は、このように、正面の壁を大きくしニッチにすることを提案しています。(窓形状によって2パターンあります)

 

実は母屋の東隣には、プレハブでトレーニングジムを設置する予定で、そこにはご主人のお友達が来ることもあるそうです。
仕事帰りの夜にくるらしいのですが、家族と会わないようにしたい、と仰っていたので、納戸を通ってトレーニングジムに行く動線も提案してみました。
これなら、リビングを通らずにジムにいけますし、ジムからトイレにも行きやすいですね。

dzoさんの感想

dzoさんから、間取り診断についての感想を頂きました!

大変満足しています。現状の間取りの問題点を的確に指摘していただき、とても参考になる改善提案もしていただけたからです。
間取りだけでなく日当たりなどの立地面も含めて診断があり、改善提案も丁寧にしていただけて、動画の分かりやすい解説があるので、この価格でも十分価値があります。
船渡さんは、よい家づくりのため、間取り診断や本の出版など精力的に活動されていて、素晴らしいと思います。また、「セックスレスにならない~」など着想がとても斬新かつ実効的で、大手のHMなどが発信しにくい、でもとても大切な情報や知見を扱われているのもよいと思いました。

ありがとうございます!
dzoさんは、この診断内容をもとに、再度、建築会社との打ち合わせ進めてします。ある程度、間取りが固まった段階で、プレミアム動画間取り診断の特典の最終チェックサービスを受けられる予定です。

間取り診断動画公開

dzoさんのご好意により、間取り診断動画の一部を公開させていただきます。(全142分の動画のうち105分を公開)

プレミアム動画間取り診断 間取り診断編(64分)
プレミアム動画間取り診断 改善提案編(41分)

 

玄関収納については、こちらの記事でも詳しく書いています。
②使いにくいシューズクロークはこれだ!使いやすい改善案も紹介

動線や収納についてのメルマガ講座もやっています。こちらで紹介していますので、良かったら参加してみてくださいね。
夫婦がときめく収納講座

間取り診断に興味のある方は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
あなたが間取り診断を受けるべき7つの理由

では!

 

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akira
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家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。 一級建築士 / インテリアコーディネーター