木造新築住宅外壁の種類 ~乾式タイルとは?~
~外壁材の分類~
1.サイディング系
2.ALC系
4.乾式タイル貼り系
5.屋根材系
外壁にタイルを使っている、となると、かなり豪邸なイメージですよね?
高級感がある、塗り替えなどのメンテナンスがいらない、 などメリットの多いですが、
最近は、明るく軽い外観が好まれることもあって、 以前ほどタイル貼りの新築は見かけなくなりました。
とはいえ、タイル貼りを標準にしているハウスメーカーもありますので、 商品によっては、比較的安価なものもあります。
特徴を紹介しますので、参考にしてくださいね。 まず、初めにタイル貼りの種類を見ていきましょう。
湿式工法と乾式工法
タイルには、湿式工法と乾式工法があります。
湿式とは、モルタルを使って壁に貼る方法で、 前回紹介した木造のセメントモルタル下地に貼ったり、マンションの外壁にも使われたりしてます。 私の自宅は、鉄筋コンクリート造なので、マンションで使われているタイルを貼っています。

乾式とは、ベースサイディングを通気工法で施工してからタイルを貼る方法です。 貼り方は、引っ掛ける、接着剤で接着する、など。
元々、タイル貼りは、湿式工法しかありませんでしたが、 タイルの剥落防止や、工期短縮のために、ベースサイディングに貼る工法が、考案されました。
LIXILのベルパーチが有名です。
それまで、通気層なしで外壁に貼られていたタイルが、乾式工法にすることで、 通気工法に対応するようになりました。

今では、木造でタイル貼、といった場合は、湿式でも乾式でも、 ほぼ通気工法(または通気できる仕様)を採用するようになっています。
乾式タイル工法のメリットとデメリット
乾式タイル工法のメリットは、冒頭でも述べたことも含めて5つあります。
1.高級感や質感がある。
2.塗り替えやシーリングの打ち替えなどのメンテナンスがいらない。
3.モルタル下地(湿式)タイルに比べ、壁面重量が軽くなる。
4.施工不良や剥離の心配がない
5.施工効率が良く、専門技術を必要としない。
逆にデメリットと言えば、
1.サイディングやセメントモルタル系に比べて、コストが高くなる。
2.湿式のタイル貼よりは軽いが、他の外壁材に比べて重くなる。
3.セメントモルタル系の塗り壁のように自由さはない。
となります。

タイルの剥離は、湿式の場合はあり得ますが、乾式で、特に引っ掛けの場合は、
上図のように、ベースサイディングとかみ合っているので、形状的にもほとんどない、と考えてよいかと思います。
意匠的な好き嫌いはありますが、予算があって、好みの外観になるのであれば、 乾式タイル貼は、かなりお勧めの建材、ということになります。
主要なメーカー
施工例

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