窓の解体新書3 横滑り出し窓とは?
前回の縦滑り と並び、最近、人気が高いのが、横滑り窓。 (単に、滑り出し窓とも言います)
縦滑りは、回転軸が縦ですが、 横滑りは、横になります。
イメージしにくいかもしれないので、こちらをどうぞ。
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特徴
縦滑り出しと同じように、高気密高断熱住宅には、欠かせない存在の横滑り出し窓。
サッシを閉めると枠とぴったりくっつくので、気密性を高くすることが出来ます。
最大の特徴は、横軸がずれて動くこと。
これにより、ガラスの外側を掃除することが可能できます。
形状は、正方形か横長で、モダンなデザインに似合います。 また、雨が室内に入りにくいです。
出没場所
小窓として、水廻りなど小さな空間で使われることが多いです。
例えば、洗濯機の上や、トイレ、浴室など。
また、高所でもオペレーターで開閉できますので、リビングのテレビの上や、洗面化粧台の上など、
壁が欲しいけど、光もあるといいな、という場所に使われます。
得意技
気密を確保しやすい
掃除をしやすい
小窓とすることで、防犯性を高めやすい
モダンデザインに合わせやすい。
雨が入りにくい
防犯
縦滑り出し窓の時も話しましたが、 400×250のブロックが入らなければ、
侵入盗の体が入らない窓の大きさ、ということになります。
その大きさとは?
だいぶ、ちっちゃい窓になりますね。
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通風
通風という意味では、特に特徴がないのが、横滑り出し窓。
小さい窓が主流ですので、 南側に引違などの大きなまどを設置して、北側に横滑り出し、 という配置計画は、良いかと思います。
通常は、風上(南側)の窓を大きく、風下(北側)にした方が、
風上を小さく、風下を大きくした場合よりも2倍程度、 通風量が多い計算になります。
また、雨も入りにくく、防犯にも優れている小窓なら、 夏に開けっ放しで、という場合にも活躍しそうですね。
デメリット
縦滑り出しと同じく、
窓を外側に開けるため、外側に網戸や面格子、ルーバーを付けられない、 というのが弱点です。
特に網戸は内側に固定や可動網戸や、ロール網戸を付ける必要があります。 網戸は内側から意外に目立つので、よく理解した上で採用しましょうね。
それと、これはLIXILのサーモスⅡ限定ですが、 開け閉めをオペレーターでしなければならない、 というのが、人によっては面倒なようです。
採用する前に、実物で試してみた方が良さそうですね。
蛇足
私はよく、洗面化粧台の上に、横滑り窓を付けます。
水廻りは、湿っぽくなるので、なるべく明るくしたいんですよね。
では!