今日も引き続き、熱交換器について解説します。
熱交換器は下記の2種類があります。
Contents
全熱交換器
排気する空気から、「熱」と「湿気」を給気する空気に戻します。 同じ温度であっても、湿度が高い方が熱量が多いため、省エネ性は高くなります。 ただし、お風呂などの湿気の多い部屋は、全熱交換の換気計画から外す必要があります。トイレを換気経路に入れるかどうかは、見解によるようです。メーカーに換気経路を依頼した場合は、トイレは換気経路に入っていました。
顕熱交換器
排気する空気から、「熱」だけを、給気する空気に戻します。 湿度を交換しない分、全熱交換機よりは省エネ性は劣りますが、 お風呂など全ての部屋を換気計画に含むことができます。
どちらもメリット、デメリットありますが、 冬の乾燥を考えますと、 日本では、全熱交換器の方が、室内は快適だと思います。
熱交換器の仕組み
手書きでスミマセン、、、熱交換器の仕組みを図にしてみました。

上の緑色が、外からのフレッシュな空気、 下の灰色が、室内の汚れた空気です。 真ん中にあるのが熱交換器です。オレンジ色の ● が、熱、 水色の ● が、湿気です。
この図では、 外からの空気が熱交換器を通ることで、 室内の温度や湿度に近い形で、給気できることがわかりますね。またフィルターで、花粉や、機種によってはPM2.5なども除去することができます。
熱や湿気は、すべてを戻せるわけではなく、 ローヤル電機の製品であれば、 熱は90%、湿気は67%を、戻すことが出来ます。

たとえば、外気が0度、室温が20度の場合、 20度×90%で、18度の空気を室内に戻すことになります。
次回は、熱交換器を利用することのメリットを話します。
では!
>>換気を学ぼう4