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トイレと洗面所にロスナイを入れてはダメな二つの理由

一級建築士で家づくりコンサルタントの船渡です。

先日、担当しているお客様から、「寒さ対策として、トイレと洗面所にロスナイを入れたい」という相談を受けました。

私は、この相談に対して、

「余計に寒くなるからやめた方が良い」

と回答したのですが、本日はその二つの理由と、水廻りの換気の考え方について、話しますね。

ロスナイとは?

まずは、ロスナイについて説明しますね。

ロスナイは、1970年に世界で初めて、紙で出来た熱交換形換気器具として発売されました。

今では沢山の種類がある熱交換形換気器具ですが、以前は種類も少なく、熱交換、といえば、ロスナイ、という印象がありました。

ロスナイのメリットを一言でいうと、

「寒くならずに換気が出来る」

ということです。

換気とは、外の新鮮な空気を室内に入れ、室内の汚れた空気を外に出す、ことです。換気は大事ですが、冬は冷たい空気が入ってくるので、快適性が損なわれるし、暖房費も余計にかかります。

で、換気は嫌!と、給気口の蓋を閉めてしまう、という方が結構いますが、マンションや最近の戸建住宅の場合、気密性が高いので、空気が汚れ、二酸化炭素濃度も上がり、シックハウス症候群の原因にもなり、健康によくありません。

 

 

ロスナイなどの熱交換器は、室内の快適性と健康を両立させるため開発されました。
ロスナイは、熱(と湿気)を、排気する室内の空気と、給気する外気とで交換することが出来ます。

その交換率は、70パーセントになります。

例えば、外気温0度、室温20度の場合、

20度の空気を排気する時に、熱(と湿気)を回収し、その熱で0度の外気を暖め、14度になった空気を給気する、という感じです。

14度ってちょっと微妙と思うかも知れませんが、熱交換しないのであれば、0度の外気が入ってくる訳ですから、これは凄いですよね!

暖房効率も格段に上がるはずです。
(ロスナイは暖房器具ではありません)
また、湿気も交換しますので、乾燥しがちな冬場には、過乾燥を防ぐことにもなり、快適性を維持することが出来ます。

もちろん、省エネにもなりますね。

ナイチンゲールが教えてくれる住宅に熱交換器が必要な本当の理由 |換気を学ぼう 1

なぜロスナイをトイレに使うと寒くなるか?

このように、ロスナイを使うと良いことづくし、なので、寒くなりがちな場所には使いたくなります。例えば、トイレ。

ここで、クイズです。

トイレは、なぜ、寒いのでしょうか?

答えは、

大抵、北側にあり、暖房器具がないから。

さらにクイズです。

トイレの空気の流れは、どうなっているでしょうか?

答えは、

居室や廊下からトイレ内に入ってきた空気は、換気扇で排気される
(第三種換気)

この二つの事実からわかることは、

 

  • 北側で暖房がないからトイレは寒い
  • トイレには外気が直接入ってこない

 

ということです。

 

では、トイレにロスナイを設置した場合は、どうなるでしょうか?

ロスナイは熱交換形の換気扇ですので、トイレの空気を排気し、外の空気を熱交換して給気します。先ほどの例なら、14度になった空気がトイレの室内に入ってくることになります。

室温よりも低い温度の空気が、常時、室内に入るので、トイレ内は、かなり寒くなりますよね?
これは、洗面所でも同じです。

水廻りの換気の基本は、排気すること。
熱交換は暖房ではないので、絶対に給気するべきではない、ということになります。

 

 

湿気をリターンしてしまう

もう一点、水廻りにロスナイをお勧めしない理由があります。それは、ロスナイが全熱交換機だから、です。

つまり、熱の交換と共に、湿気も交換するんですね。

リビングや洋室では、湿度の交換は冬場は助かりますが、洗面所やトイレは、湿気を排気する目的もあり換気扇を付けているので、湿気が戻ってしまったら、本末転倒です。

まとめると、

1.室温より低い外気が入って寒くなる
2.湿気がリターンしてしまう

という二つの理由で、水廻りにロスナイはお勧め出来ません、ということになります。

じゃあ、トイレや洗面所が寒いのはガマンせいってことかい?

いやいや、我慢は健康に悪いですからね。

こちらの記事で詳しく書いていますので参考にしてください。

では!

 

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家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。 一級建築士 / インテリアコーディネーター