全館空調ってご存じですか?三井ホームさんが得意としていますが、家中の温度を一定に保てるように、エアコンで冷暖房をするシステムのことです。全館空調は、家全体をエアコンで温度管理しているので、 容量の大きいエアコンがあるだけ、と思われがちですが、 実は24時間換気も一緒に行っています。つまり外からの空気をエアコンで温めたり冷やしたりした上で、 室内に入れているんですね。 そして、室内の空気は外に出します。
建築基準法の規制によって、2時間に1回、部屋の空気を全て入れ替えるよう計画されます。
でも、室温20度設定で、外気が0度という場合、 0度の外気を、20度まで温めて室内に入れる、 となるとかなりのエネルギーを消費してしまいます。そもそも、20度に温まった室内の空気を、 そのまま外に排気する、のも勿体ないです。で、 室内の空気を排気するときに、 その熱を回収して外気を温めるために使おう、 という発想が生まれました。

↑ ローヤル電機公式サイトから抜粋
これが、「熱交換器型第一種換気装置」です。
例えば、外気が0度、室温が20度で、熱交換率が90%の場合。
通常は、20度の空気をそのまま排出してしまうところを、その熱を回収し、外気を18度まで暖めてから室内に入れることが出来るのです。「熱交換器型第一種換気装置」は、 全館空調のようにエアコンと組み合わせる場合と、 換気装置のみで使用する場合があります。
次回は、 「熱交換器型第一種換気装置」を利用する場合の、 メリットを紹介したいと思います。
では!
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