2020年に建築基準法改正により、戸建て住宅の省エネ基準が義務化されます。2020年基準は、19年前に公開された次世代省エネ基準がベースとなっていることから、それほど高い省エネ性能を求めるものではないのですが、未だにこの基準を満たしていない、工務店や建築家が多く存在します。
2018年9月21日に行われた『社会資本整備審議会建築分科会および建築環境部会の合同会議』では、不動産協会環境委員や全国建設労働組合総連合の住宅対策部長などから反対意見が続出、また下記のようなコストメリットについての表が提出されました。
断熱等級3 | 断熱等級4 | 追加コスト | 光熱費低減額 | 投資回収期間 | |
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【天井】 | グラスウール10K50mm | 高性能グラスウール16K150mm | 87万 | 2.5万 | 35万 |
【外壁】 | グラスウール10K50mm | 高性能グラスウール16K85mm | |||
【床】 | A種押し出し法ポリスチレンフォーム保温版2種20mm | A種押し出し法ポリスチレンフォーム保温版3種b60mm | |||
【開口部】 | アルミサッシ、単板ガラス | アルミサッシ、複層ガラス |
※日経ホームビルダー2018.11を参考に作成
断熱等性能等級3と、断熱等性能等級4(2020年基準)とが比較され、87万もコストアップする!って仰っているのですが、比較対象がアルミサッシのシングルガラスとか、壁の断熱材が50mmとかいう昭和の住宅のレベル。申し訳ないですが、笑ってしまいました。(私がキャリアをスタートさせたときには、確かにこのレベルだったかも。20年以上も前です)
そんなことを言っているから、日本ではヒートショックで毎年1万人以上の方が亡くなってしまうんです。
この方たちは、自分達が関わった家で、寒さのせいで入居者が死ぬことに、なんとも思わないのですね。
もちろん、注文住宅でも建売住宅でも賃貸アパートでさえ、新築であればアルミサッシでシングルガラス、ということはありません。(建築家の場合はちょっとわからないですが)ですから、この表自体がほとんど意味のないものなのですが、自分達の健康や生命はやはり自分達で守るしかない、ということになります。
大手のハウスメーカーは、ほぼ2020年基準には対応済みですが、工務店の場合はまだ対応してない会社もあります。
施主が知識がないせいで貧乏くじを引かないためにも、かえるけんちく相談所では、10人のライターさんが1年間がかりで47都道府県をリサーチ、2020年基準をクリアできる優良工務店265社をまとめました。
全国優良工務店265社紹介の特徴
紹介している工務店の選択基準を紹介します。
1.2020年基準をクリアしている
2020年基準を最低基準とし、長期優良住宅、ZEHなどをクリアしている会社のみを紹介しています。
ただし、標準仕様でクリアしているとは限りませんので、注文する際は、最低でも2020年基準クリアして欲しい旨を伝えてください。
2.社長の声をHPに掲載している
工務店のカラーは、社長の人柄によるところが大きいです。
全ての工務店で、社長の声と顔写真を掲載しています。まずは、どのような考え方をしている社長なのか?を知るようにしてください。
3.HPの情報量が多い
現在は、HPを充実させない限り注文住宅の受注は難しいです。
HPが充実していない、ということは、不動産屋からの紹介など下請けによって受注している会社である可能性が高いです。
そのような会社では、満足いく住宅づくりはしにくいので、ここでは省いています。
47都道府県別に紹介しています
265社もありますので、当然、都道府県別にカテゴリー分けしております。
また各都道府県最低5社は紹介するようにしております。
【 北海道 】
【 中部 】 | 新潟 富山 石川 福井 岐阜 長野 山梨 静岡 愛知
【 関東 】 | 東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
【 近畿 】 | 大阪 京都 兵庫 奈良 和歌山 滋賀 三重
【 九州 】 | 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島
【 沖縄 】
ハウスメーカー50社、フランチャイズ7社も紹介
大手ハウスメーカーやフランチャイズは、こちらの記事にまとめていますので、参考にしてくださいね。
では!