今日、こんなニュースがありました。
窓ガラスに貼ると「夏は涼しく、冬は暖かい部屋になる」というシーグフィルムという商品。
ご家庭やホテルなどで広く使われているものですが、
この商品がうたう断熱効果に根拠がないことが消費者庁の調べでわかりました。
製造しているのは、東京・文京区のフィルム製造メーカー「翠光トップライン」。
このフィルムは私は知らなかったのですが、
経済産業省や国立公文書館などの官公庁や公共機関、東京高等裁判所などにも納入しているそうです。
しかも、結構高い。
15,000円 / ㎡ (材工) するそうです。
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さて、問題になっている「断熱性の根拠がない」 についてですが、
HPを見ると、実験や測定などは行っているようなのですが、 肝心のデータなどは公表されていません。
翠光トップラインは、窓に貼るだけで「冷暖房効率が30%から40%アップ」と高い断熱効果を強調して販売していました。
しかし、消費者庁がメーカー側に説明を求めたところ、この断熱効果の十分な根拠が示されなかったということで、
消費者庁が景品表示法違反で措置命令を出す方針を固めたことがわかりました。
「シーグフィルム」は、1平方メートルあたりの価格が工事費込みで1万5000円ほど。
断熱効果に加え91%の高い透明度が人気でした。
景観を損ねないことからANAインターコンチネンタルホテルやロイヤルパークホテルなどの
首都圏の高級ホテル、 都内の美術館にも使われています。
正直、こんな薄いフィルムで断熱効果?というのは、 どういう仕組みなのか?不思議ではあります。
同じような理由で昔から不思議なのが、 断熱塗料。
有名なのは、GAINAです。
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断熱塗料については、一時期、色々と調べた時期がありました。
住宅の基礎部分に使えないかな?と思って調べたんです。
GAINAの他にも5,6社のHPを見たり、電話で聞いたりしたのですが、
納得いくような「断熱根拠」を示してくれた会社はありませんでした。
断熱フィルムも、断熱塗料も薄くて手軽に施工できるので、
本当に効果があるのなら、とても魅力的なのですが、
根拠がないのなら、施主には勧められないですよね。
それにしても、これだけ施工していたなら、
「効果があるかないか?」なんて、利用している方は、実感としてわかりそうなものですけどね。
サーモグラフィーで調べたりしないのかな?
では!
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