一級建築士の船渡です。熱交換器を使用することのメリットを話します。
換気を第一種換気とし、熱交換器を使用した場合、 外気を直接部屋に入れるのではなくて、 排気する空気の熱を利用し暖めた上で、 室内に入れることが出来ます。また、全熱交換機の場合は、熱とともに、湿度も交換することが出来ます。これで、住む人の生活がどう変わるか、 を話していきます。
1.外気が室温に近い温度で給気されるので快適
一番、大きいメリットがこれですね。特に冬ですが、部屋を20度に温めても、 給気口から0度の空気が入ってきたら、やっぱ寒いですよね。
第一種換気で熱交換率(顕熱)が90%の場合、室温が20度・外気温が0度なら、18度の空気が室内に入ることになりますから、こののような不快感から開放されます。
2.部屋にCO2や臭いがこもらない。
寒い空気が室内に入ってくる、となると、 給気口を閉めたくなりますよね。 でも閉めてしまうと、換気量が減ってしまい、空気が汚れてしまいます。
また、寝室などは、数人の家族が一晩寝ると、 部屋のCO2濃度が、基準値を超えてしまうことは、よくあります。私の家の6畳の寝室も、換気を止めて家族4人で寝た日の朝は、かなり空気が汚れた感じがします。機械換気をすることのストレスを感じさせない、ということは、 熱交換器の大きなメリットです。
3.湿度を一定に保てる。
全熱交換機の場合、部屋の湿度も交換できるので、 乾燥した外気がそのまま部屋に入ることがありません。よく、内壁を珪藻土やエコカラットにすると調湿機能があって良い、と言いますが、 この効力は、一時的なものです。
例えば、水を含ませたスポンジを乾燥した部屋においておくと、 1日でカラカラに乾いてしまいますよね。
スポンジの中の水分が乾燥して空気内の水蒸気に変わったのですが、 スポンジが乾いてしまっては、これ以上、湿気の放出はできません。珪藻土もこれとまったく原理は同じです。
冬、乾燥した日が続いたり、夏、雨の日が続いたりすると、 珪藻土の調湿機能は、機能しなくなります。手触りやデザイン的な意味合いで、 珪藻土やエコカラットを採用することは、 良いと思うのですが、 その機能面だけを考えると、過度な期待は禁物です。本当に調湿を考えるのであれば、 全熱交換機を導入することが、一番の確実であるといえます。
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4.健康的な生活を送れる
高気密高断熱住宅が前提にはなりますが、「全館空調」を採用する場合でも、 「個別空調」を採用する場合でも、 換気を熱交換器にすることで、 室内の室温、湿度を一定に保つことができ、 健康的な生活を送ることができます。
以上、熱交換器を採用するメリットでした。全熱交換器を採用することで快適な暮らしが出来ますが、前提として、ある程度の断熱性能が必要です。断熱等性能等級5にした上で、予算に余裕があるなら採用してみてもよいかと思います。
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