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ガルバリウム鋼板を外壁に使うメリットとデメリットは?②

前回、ガルバリウム鋼板の歴史とメリットについて、紹介しました。

ガルバリウム鋼板を外壁に使うメリットとデメリットは? ①

今回はデメリットについて、です。

一級建築士 船渡亮
1971年生まれ。神奈川県出身。株式会社かえるけんちく代表。 複数の住宅会社で設計士として活動後、施主のための家づくりコンサルティング会社を設立。 家づくりは「理想の暮らしを実現するための手段」という信念の元、年間1000件の家づくり相談・間取り診断を行う。 1万人が学ぶLINE・メルマガやブログ、Youtubeチャンネルも運営、電子書籍も多数出版SUUMODIMEオリコンダイヤモンド不動産研究所など様々なメディアの監修執筆も行う。2023年11月には講談社で間取りに関する新書を出版予定。 法政大学卒。既婚、2児の父。
目次

ガルバリウム鋼板の5つのデメリットは

1.凹みやすく、傷がつきやすい

ガルバリウム鋼板の厚さは商品にもよりますが、0.4mm程度です。 そのため、硬い物が強く当たると、凹むことがあります。

家の脇に自転車置き場などがある場合は、自転車の出し入れで壁にぶつかる可能性があるので注意が必要です。

 

2.素地仕上げの場合は、黒点現象が起こる可能性があり

素材感を出すためにガルバリウム鋼板を素地のままで使用する場合には、黒点現象が起こる可能性があります。

外壁施工後に、外構工事などで使うセメントが外壁に付着し、雨に濡れることで、メッキに使われるアルミ成分が、セメントのアルカリ成分と反応して、部分的に黒くなるそうです。

こちらのサイトでは、実際に実験をされています。

ホームホスピタル愛知

即、錆になるわけではないですが、光沢が失われ、シミのようになってしまうので、カッコ悪いですよね。

塗装されている場合は問題ないようです。

 

3.施工精度によっては、錆びてしまう。

ガルバリウム鋼板は切断して使用することがあります。

この切口の部分に赤錆が出ることがあります。 場合によっては、施工後に雨が降った次の日には、錆が出ていることもあるようです。

ただ、経年変化と共にメッキのアルミニウムが酸化塗膜(黒錆)を形成するので、内部まで錆びることはない、ようなのですが、、、

こちらの外壁業者さんのサイトでは、赤錆発生は、ガルバリウムの切断方法によるそうです。

ホームホスピタル愛知

よくガルバリウムが錆びて・・・・と書いてある場合がありますが、そのほとんどがこの切子の処理のミス、及びガルバリウムを切ると言うことに窯業系サイディングと同様に考えている施工知識不足が原因と考えられます。

サンダーや丸ノコなどを使用してガルバリウム鋼板を切ると、切子(ガルバの細かい破片)が周りに飛び散り、それが錆の原因になるそうです。

 

では、どうすれば良いのか?

答えはこちらです。

 

鋏

そう、ハサミを使って切断します。 サンダーなどと違い、ハサミなら切子が飛び散ることもありません。

もし、サンダーなどを使う場合は、周りをしっかり養生し、雨の日は作業しない、ことが大事なようです。

もちろん、施主がそこまで管理出来ないので、ガルバを採用する場合は、施工方法を工務店に確認した方が良さそうですね。


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4.金属に触れると電食を起こす

これは、金属一般に言えるのですが、異金属同士が触れる部分では、電食を起こすので、NGです。

例えば、ガルバリウム鋼板を留めるのに、ステンレス釘を使う、などは、電食の原因になります。

 

5.素地仕上げでは、雨がかからない場所で、白錆が起きやすい。

軒下の壁など、雨がかからない場所は、塩分や酸性のチリやホコリが溜まることで、腐食が進行し、発疹のような白錆が起こることがあるそうです。

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ホームホームホスピタル愛知

これは、全ての金属である現象のようですが、特にガルバリウム鋼板の素地仕上げで多く見られる、とのこと。

対策としては、雨のかからない場所を水洗いすること。要はチリやホコリを洗い流すのです。 でも、定期的に外壁を水洗いする、というのは、ちょっと大変です。 ので、なるべくガルバリウム鋼板は、素地では使わない方が良いですね。

以上です。

こうやって見る、カラーのガルバリウム鋼板を使う限りは、最初の、凹みやすい、以外、施工の問題であることがわかります。

ので、採用する場合は、建築会社にガルバリウム鋼板をどのように施工するかを確認したり、実際に築何年か経った施工例を見せてもらった方が安心ですね。

では!

 

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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