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木造新築住宅外壁の種類 〜屋根材系〜
~外壁材の分類~
1.サイディング系
2.ALC系
4.乾式タイル貼り系
5.屋根材系
外壁材の種類、として話してきましたが、今回は最終回。屋根材系について話します。
屋根材系?
はい、要は、通常は屋根材として使う材料で、外壁材としても使えるものを言います。
例えば、日本の屋根材のスタンダードであるコロニアルも、外壁材として使うことが出来ます。

最近、屋根材→外壁材の転用として、一番有名なのは、ガルバリウム鋼板ですね。
金属サイディングのところで少し話しましたが、今回はガッツリとガルバリウム鋼板について、取り上げたいと思います。
ガルバリウムとは?
ガルバリウム (Galvalume) 鋼板は、1972年にアメリカ合衆国のベスレヘム・スチールが開発したアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の名称。日本国内ではガルバと略称されることも多い。また、ガリバリウムとも呼称される場合もある。日本工業規格 (JIS) では、JIS G3321(溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板)で規定されている。
ウィキペディアより
ベツレヘムスチーム社は、かつてアメリカで最も有名な鉄鋼メーカーで、ロックフェラーセンターや、ゴールデンゲートブリッジも同社鋼材が使われていたそうです。

ただ1980年代からは安価な外国製品にシェアを奪われ衰退、2001年に破産、2003年に買収されました。
ベツレヘムスチーム社の衰退については、ビリー ジョエルのヒット曲、アレンタウンで、取り上げられています。これが、良い曲なんですよね!
はい、トップのビリージョエルの写真は、ここで繋がるわけです(笑)
ってかなり脱線しましたが、ガルバリウム鋼板は、このように新しい素材のようでいて、40年以上の歴史があるんですね。
ガルバリウムは、トタンと同じ?
ガルバって、トタンでしょ?と聞かれることがありますが、
トタンは、亜鉛メッキ鋼板、 ガルバは、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板です。
アルミは、窓でも使われるように、比較的錆びにくい素材です。
そのアルミニウムをトタンと合金することで、通常のトタンより4倍防錆性が高くなっています。
見た目はともかくとして、性能的には、まったく違う素材と考えて良いでしょう。
ガリバニウム鋼板を外壁材に使うメリット
ガルバリウム鋼板を外壁材として使う場合のメリットを紹介します。
メンテナンスが少なくて済む
ガルバニウム鋼板は、 塩害地域で15年、それ以外で25年の耐久性だそうです。
塗り替えについては、15年~という風に言われています。
通常のサイディングが10年後との塗り替えを奨励されていることを考えますと、1.5倍長いことになります。
錆びにくい
ガルバリウム鋼板は、表面のメッキに傷がついたとしても、 中に含まれる亜鉛が鉄より先に溶けて、鉄を錆から守ろうとします。
また、亜鉛が錆びることによって、亜鉛の水酸化被膜が鉄の表面を保護する役割をはたして、 錆から材料自体を守る、そうです。
んんん、ちょっと難しい話になってきましたが、とにかくガルバは錆びにくい材料だ、 ということが言えます。
ただ、一概には言えない場合もありますので、それはデメリット編でお話しますね。
防水性が高い
高い防水性が求められる屋根材で使われる材料なので、 素材自体の防水性は高いと言えます。
モダンな建物の外観に合う

建築家がこぞって採用していることもあり、モダンな住宅での採用が多いですね。
私がガルバの住宅で印象深いのは、塚本吉晴さんのミニハウス。
かわいらしい外観ですよね。
以上です。
次は、デメリットを紹介しますね。
これが調べていくと、結構あるんですよねぇ、、、
では!