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完成事例紹介09:ウィザースホームで建てたステンドグラスのある平屋

間取りのセカンドオピニオンで一級建築士の船渡です。

今回は、親から相続した敷地にウィザースホームで、女性一人暮らしの平屋を建てた吉岡さんの完成事例を紹介します。

吉岡さんは、2022年6月にプレミアム動画間取り診断に参加して、2023年2月に入居されました。建て替えのきっかけから、ウィザースホームでの家づくり、暮らしてみての感想などお聞きいたします。

間取り診断OBの完成写真

一級建築士 船渡亮:1971年生まれ。神奈川県出身。株式会社かえるけんちく代表。 複数の住宅会社で設計士として活動後、施主のための家づくりコンサルティング会社を設立。 家づくりは「理想の暮らしを実現するための手段」という信念の元、年間1000件の家づくり相談・間取り診断を行う。 1万人が学ぶLINE・メルマガやブログ、Youtubeチャンネルも運営、電子書籍も多数出版SUUMODIMEオリコンダイヤモンド不動産研究所など様々なメディアの監修執筆も行う。2024年1月18日に講談社+α新書から、25事例の間取り診断ビフォーアフターを紹介した『この間取り、ここが問題です!』を出版。 法政大学卒。既婚、2児の父。

目次

家づくりのきっかけ

船渡:家づくりはいかがでしたか?

吉岡さん:元々、両親が建てた家にリフォームして住んでいたのですが、雨漏りがしたり、耐震診断の結果も思わしくないこと、住宅ローンを組めるリミットも近い事から、思い切って建て替えることにしました。

当初は自然素材を扱う工務店で検討していたのですが、予算に合わず悩んでいました。

そんな時、職場の同僚が、「ウィザースホームで安く建てた」という話を聞き、営業も信頼できる人だったと聞いて紹介して頂くことになりました。

ウィザースホームでの家づくり

吉岡さん:信頼できる営業ということで期待していたのですが、タイミングが悪く、その担当者が異動になってしまいました。

そこで、別の営業が替わりに担当してくれることになったのですが、この方が少し頼りない方で、打合せ内容を忘れてしまうことも多々ありました。

ある程度、家づくりが進んだ段階で、別の方に変えて欲しいという話もしたのですが、

「ここまで打合せしているので、変更はできない」

と言われ、最後まで変更できませんでした。しかも、引き渡し後の点検でも、営業さんに顔を合わせることになるんですよね。

船渡:それは気まずいですね

吉岡さん:間取りの打合せは、全て営業が行い、設計担当者(40代女性)が出てくるのは、間取り確定直前でした。

しかも打合せや提案をしてくれる、というよりは、

「ここにコンセントは付けられない。このような収まりはできない」

というような、間取りチェックをその場でやるような感じです。

船渡:そんなことは社内でやって欲しいですよね(苦笑) 

吉岡さん:ただ、ウィザースで選んだ商品「WITH SELECT」は、とてもローコストで、かつ高性能でしたので、そこは良かったです。また外壁が全てタイル張りなのも気に入っています。ビニルクロスのセレクトは制限されますが、そこまで問題はなかったです。

間取り診断に参加した理由

船渡:弊社の間取り診断に参加した理由を教えてください

吉岡さん:かえるけんちく相談所のメルマガには、2022年1月に登録しており、メルマガ講座などを学ばせて頂きました。

当初は診断を依頼することまで考えていなかったのですが、ウィザースで打合せを始めると、ライフスタイルのヒアリングなどがほとんどなく、不安になりました。

間取りも自分の意見をそのまま反映させるだけのもので良い提案がありませんでした。

信頼できる建築士に客観的にみていただく必要があると感じて申し込みました。

敷地診断(2022.06)

弊社が提供しているプレミアム動画間取り診断には、5回の診断がパッケージされています。

その1回目が「敷地診断」です。

敷地診断では、家づくりの方向性があっているかを確認していきます。

ウィザースホームから提案された間取りは上記のようなものでした。

左がたたき台として提案されたもの、右が吉岡さんの要望を入れたものです。

この図面を一目みて、私も 「あ、これダメだ、、、」と思いました。

なぜならば、

「図面に敷地境界線が書いてない」

からです。

提案力がないハウスメーカーや工務店は、敷地境界線を示した図面(配置図と言います)を提案してくれません。

この間取りだけみても、敷地条件を活かした間取りなのかがわからないため、吉岡さんにお願いして、ハウスメーカーが考えている配置計画を送ってもらいました。

1週間後、ハウスメーカーから送られてきたのがこちらです。

(弊社で書き込みを追加しています)

この配置で問題だと思ったのが、

「南西に3Mも空けて意味があるのか?」

ということです。南東には大きく庭がとれるので(母屋は解体する)開放感がありますが、南西は2階建ての家屋・車庫があります。

こちらに庭があっても、それほど活用できません。また、

・帰宅動線が長い

・無駄な廊下が多い

・リビングが狭い

といったことも問題でした。

そこで、下記のような方向性で検討することをアドバイスしました。

まず南東の眺望や日当たりを活かすために、建物を910mm西に伸ばして、東西に長いLDKにします。その上で、南北の長さを短くし面積を調整します。

玄関は中心にすることで、動線を最短にします。

敷地診断はあくまで、間取り診断の「事前診断」の役割なので、ここまでアドバイスした上で、ウィザースホームさんからの変更提案を待つことになりました。

間取り診断(2022.07)

ウィザースホームから提案されたのは、上記のような間取りです。敷地診断でのアドバイスを活かして計画しているので、大枠として良い感じかと思います。

ただ、大きな問題があります。それは、玄関正面に洗面化粧台があることです。

図面だとわかりにくいので、上記のようなパースで表現して吉岡さんには説明しました。

玄関には、おばあ様から譲り受けたステンドグラスを飾ることを希望していましたが、これでは台無しです。

でもこれ、、、

コロナ禍で玄関手洗いが流行っていた時、すごく見かけた間取りです、死ぬほどカッコワルイですよね。

とはいえ、そのまま

「玄関開けたら目の前に洗面台」

で建ててしまった人もいるんじゃないかな、と思います。

住んでいる方が気にならないなら、良いのですが、、、

もちろん、吉岡さんは、こんな家は嫌なので間取りを大幅改善しました。

ブラッシュアップも含めて6つの改善提案を行ました。そこで選ばれたのがこちらの間取りです。

玄関正面にステンドグラスを配置した上で、洗面化粧台は死角に移動しています。

また洗濯動線を最短にして、家事時間を大幅に圧縮しました。

診断後、吉岡さんからは、

「このままでいいのかとても不安でしたが、自分では気づけない点が多くあり、ブラッシュアップだけでなく新しい提案がもらえたことが大変満足しております。

不安だった間取りがクリアできそうで本当に安心しました。船渡様に依頼してよかったと思います。ありがとうございました。」

という感想を頂きました。

その後、3回目最終診断、4回目照明コンセント診断を経て、こちらの5回目インテリア診断で最終的なリビングデザインを確認して頂きました。

完成写真(2023.11)

2023年2月に完成、そして11月にご自宅を見させて頂きました。

勾配天井のリビングはとても開放感があって居心地が良さそうです。ステンドグラスの綺麗に飾られていますね。

元の案では、書斎は独立していましたが、改善案ではリビングの隅(グレーのアクセントクロス部分)に配置しました。

実際、使ってみて吉岡さんは、

「独立した書斎にしなくて良かった。これで十分な大きさ」

と話されていました。実際には、ダイニングテーブルでノートPCを使うことも多いようです。

こちらは玄関正面のステンドグラスです。同じホールに洗面化粧台がありますが、玄関からは完全に死角になっています。

ウィザースホームの間取りでは、このステンドグラスの横に洗面化粧台があったわけですから、完成した家を見ると

「あり得ない間取り」

であったことが理解できます。

こちらは脱衣室(ランドリー)とWICの繋がりです。乾太くんで洗濯・乾燥してすぐに収納できるので、

「洗濯がすごく楽になりました」

と話されていました。

乾太くんは造作で台を作ったので女性でも使いやすい高さになっています。

最後に、

「普通は家づくりで失敗したというのがあるみたいですが、私の場合は、全くそういうのがなく、とても満足しています。」

と仰っていただきました。

住宅会社の提案力がなく、営業や設計がイマイチという場合でも、家づくりや間取りづくりをサポートするセカンドオピニオンが入ることで、後悔のない家づくりができる、ということですね。

吉岡さん、ありがとうございました!

※吉岡様を含む25事例の間取り診断ビフォーアフターを掲載した、講談社+α新書『この間取り、ここが問題です』を2024年1月18日に出版いたします。お楽しみに!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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