新築住宅のコストダウン 4回目は、 「材料を施主支給する」 です。
材料を施主支給とは?
「材料を施主支給」 するとは、 材料を施主が購入して、 現場に搬入、設置工事は建設会社が行うことを言います。
建設会社が材料を購入する場合、 材料費に15~20%の経費が上乗せされますので、 その分、コストダウンになる、というわけです。
ので、 エアコン工事を建設会社ではなく、 ヤマダ電機に頼む、みたいのは、「別途工事」ですので、 次々回に話そうと思います。
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住友林業はいくらでロフト梯子を入れている?
さて、、、
インターネットでなんでも買えてしまう時代です。 品番さえわかれば、ほとんどの材料は買えてしまいます。
工務店やハウスメーカーにとっては、 ちょっと嫌な時代です(苦笑)
ハウスメーカーは、本体工事、いくらって感じで出るので、 関係ない、と思っていたのですが、 手元にある「住友林業」さんの見積もりをみると、 提案工事 という項目では、 (恐らく標準工事以外の部分) 細かく詳細が出ていました。
この中の、 「ロフト用9尺はしごCWL292」の見積もり額は、 49,560円です。
これを品番で検索すると、最安値で、40,850円と出ました。
住友林業がどれくらいで仕入れているかは不明ですが、 だいたい2割増し程度になっていることがわかりますね。
施主支給することにより、 この2割分をコストダウンすることが出来るわけです。
こんな風に、品番さえわかれば、材料は支給出来てしまいます。
監督さんに現場搬入してほしい日を聞いて、 その日に搬入するように楽天などで指定すれば、 大丈夫です。
建設会社も商社から購入したものを、 大工さんや水道屋さん、電気屋さんにつけてもらうので、 それが、施主が代わりに購入するだけです。 それほど工事に影響はありません。
施主支給で気を付けること
ただ、気をつけなくてはならないことはあります。
1)材料の施主支給を建設会社が認めるか?
2)設置してから長期に現場にあるようなものは、 養生をしていても、傷がつく可能性がある。
3)購入したものが現場の状況により設置出来ないような場合がある。例えば、はしごであれば、購入した商品の長さが短すぎた、など。
4)フローリングなどの材料は、何ケース必要かを、 監督に確認する必要がある。
1)は、そもそも建設会社に認めてもらえるか?です。一般的には、 「タオルかけ」の支給くらいなら認めるけど、 「フローリング」などは勘弁してほしい、 という風に、一部は認めるけど、大きな金額のものは認めない、 という会社が多いですね。
2)、3)は施主が負うリスクについてです。 建設会社が購入する場合は、何か問題があった場合は、 建設会社で責任を持ちますが、 (そのために経費が乗っている、とも言えます)、 施主が支給する場合は、 そのリスクを施主が負う必要が出てくるかもしれない、 ということです。
4)ケース(箱)で買うような場合は、 どのくらい必要か、監督に確認する必要があります。
こう考えますと、「施主支給」は、施主にとっても負担があります。 施主が手間とリスクを負担をする分、安くできる、という風に言えます。ので、金額の大きい材料の施主支給は、最終手段です。
やりたい仕様は決まっている、譲歩できる部分はない、お金はない、 でも、なんとしてでも実現したい!
という、二進も三進もいかない場合にのみ使うべきです。
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施主支給をお願いするコツは?
建設会社にお願いするコツは、
どうしても、これらを実現したい気持ちを建設会社にアピールした上で、 なんとか、ならないか?(暗に値引きなど出来ませんか?)と相談し、
難しいようであれば、
「私が思い浮かぶのは、これくらいしかないのですが、、、」
と申し訳なさそうに、施主支給を打診してみる、という感じです。
「ちょっとでも安くしたい!」オーラで話すと、 やな感じですが、
「私の夢を実現するために協力してくれませんか?」
という感じであれば、 「なんとかしてあげたい」 と思うのは、 ものづくりをしている人の人情というもの。
私は、これを施主にやられて、 フローリング支給を認めてしまいました(苦笑)
その物件の施工写真がこれです↓
https://www.e-kenzai.jp/shop/sekoh/case.php?id=124
ここの無垢フローリングは、価格の割にいいものでした。 もし、自由に床材を選べるなら、お勧めです。
ちなみに、ここでいう最終手段として支給するものは、
フローリング、 タイル、 便器、 洗面化粧台
などになります。
さて、ここまでは、ちょっとハードルが高い施主支給でしたね。
次回は、割と普通に出来てしまう、施主支給品をご紹介します。
ではまた!
新築住宅のコストダウン シリーズ
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