新築のコストダウンシリーズ
本日は、「仕様を変更する」です。
[ad#ad01]
3.仕様を変更する
間取りも決まり、仕様や仕上げもだいたい決まって、 では、再見積りしましょう、というとき、 だいたい、最初の契約よりも金額があがってしまうものです。
前回の「相見積」で地盤改良が不要になった、安くなった、という場合はありますが、 契約時の見積もりは、 標準的なもので入ってる場合が多いので、 普通は、上がる要素しかないですよね。
キッチンも、 便器も、 洗面化粧台も、 良いものを見れば、そりゃー、そっちが良く見えます。
「キッチンは安いもので十分!」
って言ってた奥様が、 ショウルームに行った途端、目覚めてしまう、 というのはよくあることです。
で、決めた仕様が、予算内で納まれば、 家族は平穏でいられるのですが、 それがオーバーとなり、 どれかを諦めなければならない、となると、 いささか微妙な空気が流れます。
「あなたの書斎の造作の本棚、いらないでしょう」
「キッチンにそんなにお金かけて、 どうする!料理もたいしてしないくせに」
「そもそも、なんであなただけ、 書斎があるの!勉強なんてしなでしょう!」
「あればするんだよ、あれば」
などなど、、、
ふう、、、、
こういう時に、 「設計者としてどう思いますか?」 などと、奥様にじっと見られて、 意見を求められると、結構困ります(苦笑)
[ad#ad01]
仕様変更の基準とは?
予算を納めるために、 仕様を変更するか、中止するか、しなければなりませんが、 何を基準に決めれば良いでしょうか?
それぞれに優先順位を付ける、というのも大事ですが、 これは夫婦で優先順位が違う、 という上記の会話のようなことになりかねないので(笑)、 基準にはならないことが多いです。
私がアドバイスしているのは、 後で変更可能なもの、 後から設置できるものは何か、 検討してみてはどうですか?
ということです。
外壁材や、 床材、 断熱材、 窓
などは、後からの変更はとても大変です。 工事には、 時間もかかりますし、お金もかかります。
それ以外の設備関係などは、 20年後、30年後、 子供も巣立って、夫婦二人になった時に、 気に入ったものを入れればいい、 という風にも考えてはいかがですか?
また、太陽光パネルなどは、 設置を前提に、 構造計算や配線を行っていれば、 お金がたまってからの設置でも問題ありません。
(固定買取価格の問題などはありますが、、、)
家づくりを考えるときに、 竣工時に、全て完成しているのではなく、 時間をかけて、 少しずつ進化させていけるように、 あえて余地を残しておく、 っていう視点があると、 楽しいですよ。
キッチンやお風呂は、毎年のように新しくなります。
1年前には、ハイグレードなシリーズにしかなかった機能が、次の年には、スタンダードに入っている、ってことはあります。
20年後?って考えると、かなり進歩しているはずです。
家を何度も立て直すことは出来ませんが、キッチンのリフォームは比較的簡単ですので、その時の楽しみにとっておく、というのはいかがでしょうか?
本日は以上です。
では!
新築住宅のコストダウン シリーズ
[ad#ad01]