前回、床下空調システムについて、 紹介しました。
今回は、この空調システムで私が魅力を感じた3つのポイントについて書きますね。
1.全室が床暖房になる
床全体が暖かくなる、というのは、 通常の床暖房では、 味わうことが出来ないことができません。 パネル式の床暖房は、 パネルのある部分は暖かくなりますが、 それ以外の床は暖められないからです。このシステムの場合は、 居室はもちろん、 廊下やトイレの床も暖めることになります。
ネコじゃなくても、 床でゴロゴロしたくなっちゃいますね。
2.全館空調と床暖房を融合
床暖房って通常、 あくまで補助的な位置づけの場合が多いです。特に高気密高断熱住宅の場合、冷房のために必ずエアコンは設置するため、 エアコンだけで暖房し、 快適に出来る性能を確保する、 と考えて設計しています。床暖房は確かに快適ですが、 イニシャル&ランニングコストがかかります。 その費用は、 外皮性能(建物の断熱気密性能)をあげることに、 廻した方が良い、と考えるからです。
このシステムを採用した場合、 冷房も兼ねることが出来るため、 別途エアコン設置も不要です。部屋ごとに設置したたくさんの室外機と、醜い冷媒管で外観を損ねることがなくなるのは、嬉しいですね。
(とはいえ、暑がりな方には、保険として補助用のエアコンを後から設置できるようにはすると思いますが、、、)
3.ローコスト
実際に見積もってみないと、 はっきりしたことは言えませんが、 システム自体が単純なため、 導入コストは、30~40坪程度で、 100万円前後で済みそうです。床下空調システムには換気機能がないため、 別途、熱交換式の換気システム(60~70万円)をつけると、 空調と換気の費用は、 160~170万円程度かかることになります。全館空調換気システムは、 通常200万円程度かかりますから、 1,2割安い、という感じです。
全館空調に対して、 コストダウンも出来て、 床暖房にもなる、というのは、 やはり魅力的ではないでしょうか?
いいことづくめのようですが、 デメリットもあります。
次回は、それについて話したいと思います。
では!