本日から3回にわけて、現在進行中のプロジェクトで採用を検討している、24時間床下空調システムを紹介します。ONREIというメーカーのEシステム という商品です。
床下空調システムとは、床下空間をヒートポンプ式のエアコンで暖房することで、部屋全体を床から暖める、というものです。 構造はとてもシンプル。 階段下やホールなどに設けた室内機から、 ダクトで均等に暖まるように配置し、 床を暖めることで、 部屋全体を暖かくします。
いくつか吹き出し口を設け、 温風を室内に入れますが、 この温風で暖めるのではなく、 あくまで床暖房のように、 床からじわじわあたためます。
1階の場合、 床下はコンクリートの基礎になります。コンクリートは、熱容量が大きいため、 暖まりにくく、冷めにくい性質をもっています。この性質によっておこるのが、、、 都市での異常な熱帯夜が続くヒートアイランド現象です。昼間に暖められ、 大量に蓄熱(熱をため込んだ)コンクリートが、 夜になって外気温が下がった時に、 熱を放出することが、原因となっています。
この原理を利用して、 床下を暖房して、 コンクリートを暖める蓄熱することで、 安定的に部屋を暖めることが出来る、 というものです。
2階にこのシステムを使う場合は、 2階の床下を使うことになります。また、「空調」というだけあり、 冷房としても使えます。この床下空調システムは、 木下工務店の創業者の方が、 会社売却後に始めた長野の工務店で使い始めたのが、 始まりだそうです。そこで何年か採用した後に、 評判が良かったので、 全国展開を始めた、ということでした。
ONREIの担当者の方からお話を聞いていて、 魅力的だと思うポイントが、 いくつかありました。
次回、それについて、話したいと思います。
では!