間取り診断や家づくりのサポートサービスを提供している「株式会社かえるけんちく」が、2022年の夏に、
「がっつり家づくりを頑張りたい!」
という施主のためのオンライン間取り講座を始めます。
「理想の暮らしを実現する」ために家づくりをしている施主が、間取り検討をする上で必須の知識と知恵を短期間で学べる講座になっています。
単純に「間取りの書き方を学ぶ」といった内容ではなく、住宅会社の設計や営業と一緒に、どうやったら最適な間取りを手に入れることができるのか?という視点で構成されています。
では、概要を紹介しますね。
施主はプロデューサー視点で
私達が家を建てる目的はなんでしょうか?
単純に「家賃が勿体ないから」という方も多いかと思いますが、それならマンションや建売、中古住宅を購入するのでも良いはずです。
あえて、「注文住宅」を建てるという選択肢を選ぶということは、「注文住宅」でしか達成できない目的があるはずです。
その目的は、恐らく、
「理想の暮らしを実現する」
という言葉に集約されるのだと思います。
つまり、注文住宅は「理想の暮らしを実現する」ための手段である、ということになります。
私達が「理想の暮らしを実現する」手段として選んだ注文住宅は、施主だけでは建てることが出来ません。
土地購入から始まり、資金計画や間取り検討や地鎮祭、工事などで様々な専門家や職人、神主さんなどの協力があって、やっと手に入れることが出来ます。
そして施主は、家づくり全体を束ねるプロデューサーです。
土地やお金、住宅会社選び、間取りの方向性、インテリアから外観、外構まで、様々なことを検討し、一つ一つ決断していかなければなりません。
将来のことも考えて計画全体を見れるのは施主自身だけなので、プロデューサーの仕事は大変です。
そして、最も難しいのが、間取りの決定です。
さて、ここで問題です。
プロデューサー視点で考えた時、間取り検討の方法として適切なのは、どれだと思いますか?
1.半年くらいSNSやブログ、本、講座などで間取りを勉強した上で、施主自身が間取りを書く。
その間取りを住宅会社に渡して、清書してもらって間取りを決める。
2.自分達の要望をまとめた上で、複数の住宅会社に間取りと見積もりを依頼。
提案された間取りが自分達の暮らしにあっているかを検討した上で、修正を指示。
それを何度か繰り返した上で、最も良い間取りを選ぶ。
1は、一見、楽しそうだし家づくりをしている感はあります。
「自分で間取り考えたんだぜ!」
って言えるのも良さそうですね。
ただ、プロデューサー視点で冷静に考えたら、恐らく、99%の方が、2を選ぶのではないでしょうか?
何しろ、プロが考えた複数の間取りを比較検討することが出来るのですから。
施主が間取りを考えることは良いことです。
得意な方は、どんどん検討した方が良いです。
でも、それをそのまま住宅会社を渡すのは、最悪です。
なぜなら、その時点で、住宅会社は提案するのをやめてしまうので、間取りの選択肢は一気に減るからです。
施主が間取りを学ぶべき理由
間取りを書かないなら、施主は間取りを学ぶ必要はないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
間取りは、住宅会社の設計や営業が提案してはくれますが、それが自分達の暮らしにあっているものか?
もっと言えば、「理想の暮らしを実現できる」ものなのか?
については施主が判断しなければなりません。
また、問題があれば、間取り改善の指示も必要です。
そのために間取りを学ぶ必要があります。
学ぶべきことは、主に以下の3つです。
1.日当たり・眺望とスペックを確保する
2.現代の間取りの型を知る
3.間取りで暮らす方法
順番に話しますね。
日当たり・眺望とスペックを確保する
最初に知るべきは、日当たりとスペック(性能)です。
私が間取り診断をする場合にまずチェックするのが、この2つです。
なぜなら、どんなに良い間取りだと思っても、
- 直射日光が入らず日当たり最悪のリビング
- 熊本地震と同程度で壊れてしまう
- 夏暑くて冬寒い
- 台風で雨漏りする
といったことが起こっては、意味がないからです。
まずは、これらが問題ない、ということがわかった上で、初めて間取り検討が出来ます。
「そんな専門的なことは住宅会社がやってくれるんでしょ?」
と思われるかもしれませんが、それがそうでもないです。
スペック(性能)については、大手ハウスメーカーなら問題ない場合が多いですが、日当たり・眺望については検討してくれません。建築基準法上問題ないか、のチェックだけですね。
こちらは、私が間取り診断したW様の間取りです。
左側は全国展開しているハウスメーカーが提案した間取りですが、間取り診断の結果、直射日光が全く入らないことがわかりました。そのため右側に2階リビング案に改善提案をしました。
この方は、間取り診断に参加されたので、とても幸運でしたが、そうでなかったら、真っ暗なリビングで一生、後悔していたはずです。
そうならないためにも、講座内では、
どのように日当たりをチェックすべきか?
どうすれば日当たりが確保できるか?
について具体的に紹介しているので、一般の方でも判断できるようになっています。
現代の間取りの型を知る
私のようなプロ(建築士)が間取りを検討する場合、「こんな感じにしたい」というゴールをまず決めます。
その上で、ゴールにたどり着くためにどうすれば良いのか?検討します。
このゴールのことを、「間取りの型」といいます。
「間取りの型」はいくつもあるのですが、実際に暮らしやすいものは限られています。
施主は、まずはその「間取りの型」を知って、このようにしたい、というゴール設定をすることが大事です。
このゴールが見えていると、住宅会社の提案を判断するのがとても早くなり、改善指示も的確になります。
逆に「間取りの型」を知らないと、細かい(そしてどうでもいい)ことばかりに拘ってしまい、間取り全体を見ることができなくなります。
日当たりや眺望、スペックを確保した上で、間取りの型でゴール設定する。
その上で、詳細を詰めていく、というのが、間取り検討の合理的な道筋です。
SNSやブログで好きな間取りをみつけ、それを組み合わせても、良い間取りが出来ない、住んでから後悔するのは、そもそもの「間取り検討の順番」を間違えているからです。
何事もそうですが、
大枠を決めてから、詳細を検討する。
これを忘れないようにしましょう。
間取りで暮らす方法
日当たりを確保し、ゴール設定し、良さそうな間取り提案が出てきたら、最後に行うのが、「間取りで暮らす」です。
「間取りで暮らす」は、実際に間取りの中を暮らしているように動き回って、動線などの問題がないかをチェックする方法です。
こちらの電子書籍「間取りで暮らす技術1」でも詳しく紹介しています。
いくら考えつくした間取りでも、実際に住んでみないとわからない、という不安を感じるかもしれません。
ですが、「間取りで暮らす」を行うことで、実際にどのように暮らせるかのがかなり理解できるので、「大きな失敗」をすることがなくなります。
どんなに良い間取りだと思っても、必ず間取りで暮らしてみる。その上で問題点がないかをチェックする。
これは、住宅会社は絶対にやってくれないので、施主自身が試すしかありません。
イメージしやすいように私の間取り診断の動画を紹介しますので、確認してみてくださいね。
最短1週間で学べる動画講座
この間取り講座ですが、オンラインの動画で視聴することが出来ます。また家づくりだけでなく、照明コンセントや、現場問題なども一緒に学ぶことができます。
全部で30時間以上となりますが、1日4時間視聴すれば、7日で見終わることが出来ます。
また1つの講義は、10分程度と短いので隙間時間にちょこちょこと受講することも出来ます。
視聴は、専用アプリでスマホやタブレット、そしてPCでも可能です。
講座内の不明点は、LINEで直接、質問することも出来ます。
興味がある方は、こちらの紹介ページをご確認くださいね。