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【HM口コミ】スウェーデンハウスの施主へのインタビュー

こんにちは!かえるけんちく相談所の船渡です。

かえるけんちく相談所のコンサルティングサービスを利用された施主の方に、家づくりの経験をシェアしていただくシリーズ『施主物語』。
その1回目は、2018年8月に引き渡しを終えた山本さん(仮名)に、スウェーデンハウスとの家づくりについてお聞きしていきます。

目次

雪を溶かすために暖房する毎日に呆然

船渡 家づくりのきっかけを教えてくださいますか?

山本 注文住宅を建てる前は、賃貸住宅のRC造2階建ての2階角部屋に住んでいました。
私の仕事の都合で東京から北陸に引越しすることになり、築年数が古くても間取りやデザインがよく、作りもしっかりしていると思い、とても気に入って契約しました。
しかし、住んでみると断熱性がとても低く、窓は1重のアルミサッシなので、冬はとても寒かったです。

エアコンだけでは寒かったので、石油ファンヒーターをガンガンにかけると、室内は暖かくなるのですが、湿気がとても高くなり、リビングの窓の結露がひどくカーテンや床はびちゃびちゃ、建物の角に位置する和室の壁に置いていた本棚の裏にはカビが生えました。また、普段はリビングと和室だけを暖めていたので、玄関側の廊下やお風呂、服を置いていた部屋が冷蔵庫のように寒く、お風呂の前に廊下と脱衣所を暖めなくてはならなかったり、着替えを取りに行くのにダッシュで走って行ったりしていてとても不便でした。雪の積もっている日にふとマンションを外から見ると、2階はほぼ空室だったので、私たちの部屋の上の屋根の雪だけ解けていて、「ああ、この屋根雪を解かすために私たちは暖房費をつかっているのか!」と気づいて、茫然としたことは忘れられません(笑)

そのような住宅環境をどうにかしたい、断熱性のある暖かいお家に住みたいということと、集合住宅では置けないピアノを弾きたい、庭で家庭菜園がしたいということをかなえるため一戸建てを建てたいと長年夫婦で思っていました。
北陸に来て数年経ち、見知らぬ土地にも愛着が出てきて、夫の仕事が安定してきたのもあって、ようやく本格的に家を建てようかということになりました。

道も広く、大きな公園に近い敷地

船渡 土地選びのエピソードを教えてください

山本 理想の土地の条件は、夫婦の職場からあまり遠すぎないところ、断層がなくて、水害の危険も少ないところというものでした。また、その時住んでいたところが住み慣れて環境もよかったのと小学校もいいと評判のところだったので、近くを探していたのですが、すでに住宅が密集していてなかなか土地が出なく、あっても道がせまかったり、地価も高かったりして、あきらめ、隣の小学校区にまで広げて探しました。

そうするといくつか希望のものがみつかりました。ちょうど土地を決める頃に、私の両親が来ることになったので3つほど見てもらうと、私たちが第一、第二候補にしていた広くて安いところは道が狭いのでやめたほうがいい、第三候補にしていた土地は、道も広くて、大きな公園にも歩いていけると即決でした。

私たちは家庭菜園もやりたくてなるべく広い土地を希望していたのですが、畑は小さくなるけれども道や環境は変えられない大事なものだなと親の意見を聞いて第3候補の土地に決めることができました。

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木製3重窓が気に入りました

船渡 当初どのような会社にしたい、と考えていましたか?

山本 夫婦とも断熱性能の高い家、私は自然素材をふんだんに使った家を希望していました。私の妹がちょうど家づくりをしていて、「スウェーデンハウスってお姉ちゃんきっと好きだよ」と教えてもらい、初めてモデルハウスに行くことにしました。予約もせずにふらっと訪れたのですが、営業さんが窓や壁の断熱性能や構造のことなどとても丁寧にわかりやすく説明してくださり、夫婦ともとても気に入りました。

その後は、住宅展示場でいいなと思った「SHOEI」や自然素材を使った家としてネット検索で見つけた「マグハウス」、無垢材を使った家の「トミソー」、レンガを使った「サワケンホーム」、ログハウスの「BESS」、完成見学会で偶然近くに展示していた「セルコホーム」、近所で見学会をやっていた「ミサワホーム」、遊んでいた公園の向かいにあった「ネイエ設計」、地元の雑誌広告で知った「清水建設」や「slow style life」などを見ました。無垢材、自然素材を使った昔ながらの日本家屋は好きですが現代の普通の日本の家という感じが好みではないので、全国にある有名な住宅メーカーはほとんど行きませんでした。

船渡 スウェーデンハウスの決め手は?

山本 高い気密・断熱性能と木をふんだんに使っている温かみのある内装、それから営業担当の人柄が決めてでした。スウェーデンハウスで知った断熱性の高い木枠の3重窓がとても気に入り、それ以外はもうあまり考えられなくなってしまったのですが、他のメーカーではなかなか扱っていませんでした。しかし2社だけ気軽に木製3重窓を採用できるところがありました。

一つはスウェーデンハウスよりも気密・断熱性が高いのに価格が安い「セルコホーム」です。しかし、そこの営業の方はその性能のよさをあまり丁寧・熱心には説明してくれず、とても契約をせかす感じが馴染めませんでした。

もう一つは「サワケンホーム」です。レンガを張り付けるのではなく1枚1枚積んでいくという外壁は耐震性や断熱性も高く、床は無垢材、壁や天井は全て塗り壁が標準仕様なのがとても気に入り、最後まで迷っていました。しかしQ値やC値などが実際測定されておらず、どのくらい気密・断熱性が高いのか比較できなかったことと、営業の方が他の顧客の個人情報を漏らしているのが気になりました。

スウェーデンハウスの営業担当者は、自社の製品にとても自信と深い思い入れがあることが伝わってきましたし、私たちが他のメーカーも比較している時期や土地を決めきれず契約までなかなか踏み切れなかった時期にも決してせかすことがありませんでした。問い合わせをしたときや見学会などに参加したときも「~してくださって、光栄でございます。」が口癖で、こちらが恐縮してしまうくらい丁寧な応対がとても気持ちのいいものでした。

同じようなものを作っていても、やはり人というのは大事で、ちゃんとした人が作らないと同じ仕様でも手抜きが生じたり、ミスがあったり、その後の対応の仕方が変わってくると思います。これから家を作る間だけでなくそれ以降にも長い間付き合っていくハウスメーカーなので、信頼できるところを選びました。

良いものを作ろうという雰囲気が良かった

船渡 設計者はどんな感じでしたか?

山本 契約すると日頃の打ち合わせは営業担当者から設計担当の設計士さんにバトンタッチです。営業担当者と同様に設計士さんも自社製品がとても好きで、応対も丁寧で、仕事もきっちりとしている方でした。契約前に営業担当者にも間取りを書いてもらっていたのですが、仮の土地で書いてもらった間取りを土地の形状が異なるのに間取りを反転させただけというようなものだったので、設計士さんに再度こちらの要望を伝え、一から間取りを考えて頂きました。

そうしてできた間取りは営業担当者のものとは全く異なっており、リビングは斜天井になっているにも関わらず、延べ床面積が狭くなっており、予算内で無駄のない効率の良い間取りができてきて、さすがだなぁと感動したのを覚えています。

船渡さんに提案された間取りや夫が考えた間取り変更に対するこちら側の提案にもこころよく対応していただき、お互いいいものを作ろうという雰囲気がとてもよかったです。内装や照明・カーテンなどを決める時は、インテリアコーディネーターさんも交えて、夫そっちのけで女子会(設計士さん、インテリアコーディネーターさんは女性でした)のようでとても楽しかったです。

どこもかしこも気に入っていて自慢できます

船渡 当初考えていた理想の暮らしを教えてください。

山本 夏は涼しく冬に暖かい家で、近所に音を気にせず楽器が弾け、庭で新鮮な野菜を作ったり木や花を育てたりしたい。無垢の木や漆喰の壁など自然素材に囲まれた空間で気持ちよく暮らしたい、です。
これらの理想の暮らしを実現できるように、断熱性・気密性・防音性の高いスウェーデンハウスを選び、設計の時は自然素材にこだわりました。

船渡 気に入っている部分、自慢できる部分はどこですか?

山本 どこもかしこも気に入っていて自慢できます!パインを張ったリビングの高い斜天井、無造作に塗った珪藻土の白い塗り壁、壁に張ったタイルが可愛い無垢材を扉に使ったオープンキッチン、主寝室の花柄のアクセントクロスと天井と床のパイン、タイルを張った洗面台などなどです。外観もとても可愛いです。

山本様宅リビング(山本様提供写真)

ほどんどのことは実現できましたが、お風呂だけはユニットバスになってしまいました。本当はタイルを張りたかったのですが、高くてあきらめました。でも今のお風呂もお掃除しやすいし、床はタイル風で可愛いので気に入っています。

それからあこがれていた薪ストーブをあきらめました。暖炉や煙突など初期費用がかかるということもありますが、薪を集める苦労や、切るのにもチェーンソーなどの音や煙が近所迷惑になりそうだし、薪を乾燥させる場所も必要ということもあり、またハウスメーカーの方はエアコンだけで充分暖かいですよとのことだったので。

船渡 家づくりは夫婦でどのように分担されましたか?

山本 ハウスメーカーを決める時や間取りは夫婦でよく話し合いましたが、内装などのデザインは主に私が決め、夫に了承を求める感じでした。子供部屋の内装も私が決めました。ただ2つの子供部屋のどちらを使いたいかは長女に決めてもらいました。

スウェーデンハウスの引き渡しは結婚式のようでした!

船渡 工事監督はどんな方でしたか?

山本 工事監督はとてもいい人なのですが、メールしてもなかなか返事がないことに驚きました!なぜかメールが届いていなかったのです。何度携帯の設定をしてもらっても上手くいかず、結局夫婦と工事監督の3人同時のメールやり取りはできず、写真も送れず、困りました。問い合わせに対する返事も遅く、対処しますといって、どう対処するかを報告も相談もせず対処した結果を後日写真でいきなり送ってくるなど、営業担当や設計担当とは違って、コミュニケーションが上手くなく、顧客向きではないのだなーとつくづく実感しました(笑)でも工事自体はきちんと監督していただいたようでよかったです。

船渡 工事は順調でしたか?

山本 工事は込み合っていたのもあるし、冬には雪もたくさん降ったので、完成は遅れましたが、お盆に両親が完成した家を見に来るのには間に合いほっとしました。毎週土曜日は家族で近くの公園でピクニックのようにお昼を食べて工事現場を見に行くのが楽しみでした。子供は早く公園に行って遊ぼうというので、夫婦で交代しながらたくさん工事現場の写真を撮りました。少しずつ形になっていくのを見るのは勉強にもなるし、とても楽しかったです。大工さんだけではなくて、基礎を作る人、瓦を張る人、タイルを張る人、左官屋さん、クロスを張る人、電気関係工事の人、水道工事の人と色々な会社の専門の人がそれぞれの仕事をしてこれだけの家が建つのだなーということが実感としてよくわかりました。

船渡 引き渡しはいかがでしたか?

山本 引き渡しは子供がいると落ち着かないと思ったので、平日に有給を取って子供が保育園に行っている間に行いました。テープカットは予想していたのですが、その後のことは予想外でした。鍵を開ける儀式はケーキカットのようだし、リビングにセッティングしてあったテーブルでシャンパンのようなノンアルコールスパークリングワインで皆さんと一緒に乾杯!とまるで結婚式のよう。その後、営業・設計・工事担当者と会社の偉い方の一人ひとりの挨拶もあり、私たちもこれまでの感謝の言葉を述べ、家を建てるまでの色々なことが思い出され、感動的な引き渡しでした。

好きなものに囲まれて生活できることに満足

山本様宅ダイニング(山本様提供写真)

 

船渡 住んでみていかがですか?

山本 どこを眺めても毎日好きなものに囲まれて生活できることにとても満足しています。キッチンもお風呂も洗面所もとても気に入っているので、掃除もこまめにやりきれいがキープできています。

『間取りで暮らす』というかえるけんちく相談所で教えてもらったことをやっていたので、ほぼ予想通りの暮らしができているのではないかと思います。

洗濯物干し場を2階に専用に作ったので、リビングや和室がすっきりしてとてもいいですし、畳む場所もあって、クローゼットが近くてしまうのが楽です。ただ予想していたのですが、やっぱり帰ってきてすぐにカバンや上着を置く場所をちゃんと考えておらず、そこらに放置されてしまうので、玄関近くの収納に置く場所を作らないといけないなあと考えているところです。

また私の服が思ったよりも多くて、クローゼットに入りきらず、とりあえず子供のクローゼットにも置いています。それもなんとかしないとなあと思っているところです。
夏は1・2階のエアコンを24時間稼働していて家中快適でした。賃貸では廊下へのドアを閉めてリビングと和室だけを冷やすのに20度設定が必要でしたが、新しい家では25~26度設定で全てのドアを開けっ放し、家中を冷やすことができました。

電気代は8月中旬からだったのとお湯を沸かすのがガスから電気になったので、賃貸の時ときちんと比較できていませんが、エアコン電気代はおそらく同じかそれ以下になるのではないかと思います。

夫はダイニングの座る場所がちょうどエアコンの風にあたるので、風量の調整が難しいと言っていましたが、私は大丈夫でした。冬はこれからですので、エアコンだけでどれだけ快適なのか楽しみです。寒がりの夫はペレットストーブはどうかなぁと今更考えているようですが、ひと冬経験して検討してみようと思っています。

ハウスメーカーの都合は関係ない

船渡 かえるけんちく相談所について、何かあれば。

山本 たまたま検索して見つけたかえるけんちく相談所。家づくりスクールも価格が安く、気軽に参加できました。この価格でこれだけきちんとまとまった情報が学べてとてもよかったです。そしてどれだけ素人がいくら知識を入れたとしても、個別に対応していただける、施主側の立場に立ったプロの意見を聞ける間取り診断にかなうものはありません。これがなかったらこれだけ満足した家づくりはできなかったと思います。

特によかったことは3点あります。
一つは、キッチンの配置で困っていることを相談したら思いもよらなかった大きな間取り変更を提案していただいたことです。

価格をなるべく抑えようとしていた設計士さんからは絶対提案されないものでした。全然気づいていなかったのですが、日当たりが大事なダイニングが日陰になっており、逆に日が当たらなくてもいいピアノ室が南東の一番いい位置に配置されていたのを大幅に変更していただきました。そのおかげでできたパントリーとスタディールームで面積が増え予算も増えることになりましたが、このスペースはリビングをすっきり使うのにとても重宝しておりますし、キッチンの配置はもちろん私が望んでいた形になりました。

二つ目は、ほとんど間取りが出来上がった後に設計士から、北側斜線制限があるので、家を南にずらすか、屋根の勾配を下げるか、屋根を削るかという選択肢から選んでくださいと言われた時です!苦渋の選択でとても困っていたのですが、船渡さんに相談すると、あっさりと天空率を計算すればそれらをしなくてもよいということを教えて頂きました。設計士さんは天空率計算に費用がかかることから、この選択肢を提案してくれなかったのです。これを知らなかったら、無駄に庭や駐車スペースが狭くなり、外観が残念なものになっていたことでしょう。本当に相談してよかったです。

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三つめは、間取りを確定させるのはまだ早いと思っていた時に、設計士さんから確定をせかされたときです。私たちは引き渡しが遅れるのは構わなかったのに、工期が込み合っている都合上これ以上伸ばせませんと言われました。船渡さんに相談するとハウスメーカーの都合は関係ない、焦ることはないと施主側に立ったアドバイスを頂き、言いなりになるのを防ぐことができ、私たちの納得のいくペースで打ち合わせをすることができました。

施主側に立ったプロの意見を頂くことで、自信をもって打ち合わせに臨むことができ、一生に一度の高い買い物であるマイホームが後悔のないものになりました。とても感謝しています。ありがとうございました!

会社も施主もみんなスウェーデンハウスが大好き

船渡 最後にスウェーデンハウスで、家づくりを検討している方へのアドバイスをお願いします。

山本 スウェーデンハウスのデザインが好きな人、気密・断熱性を重視する方はぜひ検討してみてください!窓枠や玄関ドアは木なので塗装のメンテナンスがあり面倒ですが、家への愛着がある方なら大丈夫じゃないかなと思います。会社の方々もオーナーも皆さんスウェーデンハウスが大好きです。坪単価が高いのはそれだけの価値があると思います。私たちは自然素材をふんだんに使ったりしてこだわったので、元々坪単価が高いものがさらに高くなってしまいましたが、構造以外のこだわりのないところは工夫で下げられると思います。設計士さんもインテリアコーディネーターの方も下げようと頑張っておられました。

ぜひモデルハウスに行って、空間の気持ちよさを体験してみてください。宿泊体験では本当にエアコンだけで快適なのかが体験できますし、見学会に行くと豪華なモデルハウスとは違って、皆様が実際にどのようなお家を建てられているのかということがわかります。夏至祭やその他のイベントではオーナーの生の声が聴けて参考になります。私はピアノの音がどのくらい外に漏れるのかも気になったので、グランドピアノが置いてあるオーナー様のお宅にも営業担当者と一緒に訪問させていただきました。皆様もおそらく一生に一度しかない高いお買い物である注文住宅、後悔のない楽しい家づくりができ、理想の暮らしができますように。

船渡 山本さん、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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