こんにちは。
前回は、「縦の家」の注目すべきアイテム1,2を 話しましたね。 今日は、3.ハニカムサーモスクリーンを話していきます。
3.ハニカムサーモスクリーン
まずは窓の話から。
「縦の家」は、住宅が密集した地域での、 都市型住宅を想定した3階建て住宅です。
住宅が密集していて、隣地境界との離れがあまりない、 ということは、近隣又は自分の家が火事になった時に、 火が燃え移る可能性が高い、ということです。 そういう地域は、市区町村が、 「防火地域」「準防火地域」に指定することになっています。
どちらにも、建物に多くの防火規制がかかってきてます。 その規制の一つが、窓(開口部)を「防火設備(防火窓)」する、というもの。
昨年末から今年にかけて、この「防火設備」への規制が厳しくなり、 これまで発売されていた多くの防火設備を使うことが出来なくなりました。
その替わりに発売されたのが、 防火性は高まったけど、値段もとんでもなく上がった窓、です。また、窓の種類も大幅に減って、これまで使えていた断熱性の高い防火設備、 というのが、軒並みなくなってしまいました。
家の断熱性を高める時には、まず窓の断熱性能を高めるのが鉄板です。 それは、家全体の熱損失(熱が逃げていく量)の4割を窓が占めているからです。その窓の断熱性を高められないのですから、都会で断熱にこだわった家づくりをするのが難しくなってしまいます。
じゃあ、窓の断熱性を強化するパーツってないの? って時に、出てくるのが、 「ハニカムサーモスクリーン」です。
「縦の家」で使われている窓は、LIXIL のアルミ樹脂複合サッシ「FG」ですが、 この性能を強化するために、窓の内側に、SEIKI社の 「ハニカムサーモスクリーン」 が設置されます。上記写真の右の窓についているものになります。
こちらのサーモグラフィーでも、左の写真の青かった部分が、緑や黄色と暖かい色に替わっていることから、 窓の断熱性能が飛躍的に向上していることがわかりますね。「縦の家」では、南と北の大きな窓には、 この「ハニカムサーモスクリーン」が標準でついてくるようです。
「縦の家」のモデルハウスのQ値 1.86というのは、 この「ハニカムサーモスクリーン」を入れた上での値なので、 断熱性を確保しようと思うと、好きなカーテンをつける、というのは、 諦める必要が出てきてしまいますね。
もちろん、 この「ハニカムサーモスクリーン」は、誰でも購入できる商品ですので、 「吹き抜けからの冷たい風が不快!」って方にも、 お薦めです。
実は、私も検討しているのですが、5か所で20万円近くかかることがわかり、 むむむ、、、って感じではります。
補足ですが、Q値1.86 というのは、 あくまでモデルハウスでの計算です。 窓を追加する場合は、Q値も上がります(断熱性能が下がる)。
今日はこんなところで。
次回は、 4.ガデリウスの玄関ドアを話します。
実は、私もとても好きな商品なんです。
では!