先日の記事で、ここ1年は、インテリア系の部署にいる、という話をしたのですが、せっかくなので、クロス選びで失敗しない方法をお伝えしたいと思います。
実は私、こう見えて、「インテリアコーディネーター」の資格も持っているんですよね!
まあ、あんまし使う機会はないし、何を勉強したか、かなり忘れているのですが(苦笑)、 クロス選びに限定していえば、この一年でかなり詳しくなりましたので、その知識をシェアしたいと思います。
1.先にテーマ(イメージ)を決める
クロスのサンプル帳をめくる前に、まず部屋のイメージを考えてみましょう。
テレビドラマや映画、雑誌、ホテル、モデルルーム、インターネットネットなど、様々なメディアで、コーディネートされた部屋を見ることが出来ます。
これらからお気に入りの写真をストックしで、自分たち家族にふさわしいインテリアイメージを決めていきます。
新婚旅行で泊まった部屋が素敵だったら、そのイメージでも良いですね。
私は妻と行ったバリのイメージが気に入ったので、インテリアはそのイメージでコーディネートしました。
インテリアのイメージなしに選びはじめるのは、ホテルのバイキングに似ています。
沢山の種類の料理を、気ままにアレコレ皿に載せるのは楽しいですが、感動するほど美味しい料理には、めったに出会えないですよね。
サンプル帳で、たまたま目に留まったクロスで決めてしまうのは、このバイキング方式と同じです。
同じ食材でも、テーマやイメージがあり、考え抜かれたコース料理の方が印象にも残りますし、満足度も高いはずです。
せっかくの家づくりですから、しっかりしたインテリアイメージで、色決めをしましょう。
2.玄関やLDKは、一緒に考える
インテリアイメージ、は、家全体のイメージとあっていると、統一性があって良いです。
外観が北欧風なら、インテリアも北欧風でまとめた方が、素敵です。
とはいえ、家族内の意見もあり、まとまらない場合もあります。
ので、少なくとも、玄関、廊下、LDKといったパブリックな部屋は、連続した空間として考え、コーディネートしましょう。
無難なのは、壁、天井共に、同じクロスを使うこと。雰囲気を変えたいときは アクセントクロスで、変化をつけます。
※アクセントクロスとは、壁の一部を柄や色のあるクロスにして、アクセントにすること。
クロスを変えて良いのは、ストーリーがある場合です。
例えば、 玄関は接客もするから、比較的、カチッとした空間にしたいけど、LDKは家族だけでリラックスしたいので、暖色系で、暖かいイメージにしたい。
などと考えて、コーディネートするならOKです。
パパは玄関担当、ママはLDK担当、といった感じで、バラバラに決めるのだけは、やめてくださいね。
3.柄を選ばないと損!って思わない
たくさんのサンプル帖を見せられると、白とかではなく、柄ものを選ばないと損!って思ってしまう人がいます。 (多くの人はそうなりがちです)
でも、それって先ほどのバイキングと同じで、統一感がなくなる原因になりがちです。 おしゃれにしたいのに、色々使ったせいで、???って空間になることってよくあります。
やはり、イメージを大事にして、選ぶ、っというのが大事です。
4.カーテンやファブリックも合わせて考える
部屋の雰囲気を決めるのは、クロスだけではありません。 カーテンや、ファブリックも大きな面積を占めています。 それ抜きでクロスを決めてしまうと、後でカーテン選びに苦労します。
例えば、クロスに色のある柄物を使った場合は、カーテンは白にする、 などのイメージをある程度つけておいた方が良いですね。
5.必ずサンプルを取り寄せる
サンプル帖にあるクロスの見本は、あまりに小さくで実際を想像することが難しい場合が多いです。 また、色は、面積が小さいほど暗く、大きいほど明るく感じます。
気に入ったクロスは、必ずサンプルをとって、壁に貼り付けて、少し離れて確認して採用するようにしましょう。
※ショールームで決めることが出来れば、4、5は解決します。 ⇒こちらの記事
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6.床材などのサンプルを持参する
クロスを決める時は、必ず既に決まっている、フローリングや建具などのサンプルを持参するようにしてください。 クロスは、インテリアの一部でしかありません。全体をトータルにみて、色を決めるようにしてください。
7.クロスの機能に期待しすぎない
機能性のクロスが沢山でています。 耐摩耗性や、耐カビ、調湿姓など様々。
確かにそれなりの性能はあるのでしょうが、 効果を期待しすぎるのはやめましょう。
いくら防カビのクロスでも、湿気がこもって換気されてない部屋だとカビは生えます。 調湿のクロスだって、あんな薄いクロスでできる調湿姓なんて、たかが知れています。
特別、クロスに要望はなく、決めるのが難しい、という場合は、選択肢を絞る意味で、機能性クロスを選ぶ、 というくらいで考えた方が良いと思います。
8.量産クロスの白なら失敗はない。
クロス選びでの失敗は、白以外のクロスを選んだ時に起こります。 部屋のイメージがない場合は、アレコレ選ばず、白にしてしまいましょう。
であれば、安価な量産クロスで選ぶと、メンテナンスも楽ですし、壁下地による不陸も目立たなくなります。 量産クロスで浮いたお金で、家具にお金をかける、という方が、よっぽど失敗しません。
9.最悪、張り替えできると考える
究極的な考えですが、クロスは張り替えることが容易です。 材工で1,000円/㎡ですので、6畳の部屋の床壁を張り替えても、4,5万で出来ます。
ので、もし想像したものと違うイメージになってしまったとしても、失敗だとは思わず、 近い将来、また、クロス選びができる!という風に思ってください。
そう思えれば、まず後悔はいたしません。
いかがでしたでしょうか?
最悪、張り替えればいいじゃん!っていうのは、ずるい回答でしたが(笑)、 床材や外壁材に比べたら、ずっと失敗による金銭的なリスクが少ないのがクロスの良いところです。
実現したい空間のイメージがあるのであれば、多少派手なクロスであっても、思い切って選んでみてください。 でも、その時は、「最悪、張り替えできるし、、、」を思い浮かべていただければ、と思います。
では!