ウォークインクローゼットに窓って必要なのでしょうか?
という質問をよく受けます。 これは、窓の結露やカビなどのデメリットを想定しての質問かと思います。
結露やカビ対策は必要にはなりますが、 窓を付けること自体には、メリットや理由があり、 私が設計する場合は、ほとんど窓を設置しています。
なぜ、窓を付けるのか?の理由を今回まとめてみました。 5つあります。 順番に紹介していきますね。
1.採光のため
明かりとりのためです。 昼間なら照明を付けなくても、自然光で済ますことが出来、 電気代を節約出来ます。
2.外の状況をわかるため
私は、ウォークインクローゼットの中で、何を着ているか考えるのですが、
その時、外の状況がどうなっているか?が窓があればわかります。
晴天なのか?曇りなのか?雨なのか?
もちろん、窓のある部屋に行けばよいのですが、 すぐにわかる、というのは意外に便利なものです。
3.通風のため
上図のように寝室が南側で、ウォークインクローゼットが北側で外部に接しているような場合は、 南北に窓を設けることで、風通しが良くなります。 私の自宅が、ウォークインクローゼットに窓を付けたのも、 通風のためです。
4.換気のため
「通風」と似ていますが、こちらは、空気の入れ替えをするためです。
小さい空間で空気がこもりやすくなるので、一気に空気を入れ替えるためには、 窓を開けるのが一番です。
5.外観のデザインを優先するため
これは意外に多いですね。 北側道路に面していて、北側にウォークインクローゼットがある場合、 デザイン的に、ここに窓が欲しい!という場合がよくあります。
モダンなデザインの場合は自由が効くのですが、 洋風なデザインの場合は、窓配置でシンメトリーを意識する必要があるので、 ほぼ、外観で必要な位置に窓を設置する形になります。
機能的にはあまり意味のない位置についてしまったりしますが、 ファサード(家の正面)は重要ですからね、 そういうものだと思い、諦めましょう(苦笑)
以上です。
まあ、正直なところ、なくても、それほど問題にはならないのですが、 あった方が快適になる、というのがウォークインクローゼットの窓ですね。
ところで、結露や湿気対策はどうなるでしょうか?
これは次回、お話しますね。
では!
>>WIC とクローゼット、4.5畳でどちらが収納量が多い?