建築会社で仕事をにいると、 飛び込みで建材メーカーの営業さんが、 来社することがよくあります。
今日は、コルクフロアを製造販売している ウチヤマコーポレーションの営業の方がこられました。
コルクの機能性は?
コルクの床って、一般的に、 柔らかくて暖かいけど、 汚れが付きやすそうってイメージもあるらしく、 施主から希望された記憶はありません。大概、お勧めしても、メンテナンスが面倒だから、、、と採用されない場合がほとんどでした。(最近はそうでもないのですが)
ただ、 積水ハウスや大和ハウスなどの大手ハウスメーカーでは、 オプションで選択できるようになっているので、 一定数の「コルクフロア派」がいらっしゃるようです。
機能的な面から言うと、
・柔らかさは畳と同程度
・滑りにくい
・水に強い (フローリングと同じウレタン塗装)
・暖かい (フローリングの1/3の熱伝導率)
・遮音性が高い (2世帯にはいいかも)
と、なかなか高性能。
特に断熱性が高いので、 洗面脱衣室に床暖房を入れる替りに、 コルク敷きにする、ということも、アリですね。
ま、ここまでは、一般的なお話しなのですが、、、 私が一番、興味深かったのは、 コルクの作り方。
コルクの原材料とは?
そもそも、コルクの原材料って何か知ってますか?
答えは、コルクカシという木の樹皮なんです。

主な原産国はポルトガルとスペイン。 コルク樫の樹皮は厚くてはがれやすいので、 こんな風に、はぎ取ります。

この樹皮は、 はぎ取った後も10年くらいで再生するので、 こんな姿になってしまっても(笑)

10年後には、元通りになって、 また樹皮をはいじゃうことが出来るんです。 羊みたいですね!

で、この樹皮を乾燥させて、 くりぬいたのが、ワインのコルク栓
そして、余った部分を、 細かく砕いて加工したものが、 コルクボードや、コルクフロアーになるのです。
「なんだ、コルク栓のあまりで作ってるんですねー」
と言ったら、営業さんは少し心外な顔してました(苦笑)
暖かくて、柔らかくて、エコな天然素材。
ですが、、、
高いんですよね、残念ながら。フローリングの3倍くらいかかります。
ので、LDK全部コルク、とかは結構キツイのですが、 6帖の寝室だけ使う、とかなら、 シートフローリングの価格 プラス10万円程度で、 なんとかいけそうです。

私も自宅で採用したかったのですが、コストが合わず、、、で、見た目だけでもと、ロフトの床はコルク柄のクッションフロアーにしました。
写真だと、ごまかせますね(笑)
では!