2020年にプレミアム動画間取り診断に参加して、2022年に家が完成した木村さんの平屋の事例を紹介します。木村さんは、夫婦で公務員で、奥様のご両親から土地を譲ってもらい地場の工務店で2階建ての家を建てました。3歳と0歳のお子さんがいらっしゃいます。
■敷地診断(2020.06)
敷地診断では、まだ方向性が定まっていませんでしたので、日当たりや近隣状況についての診断を行いました。
・リビングには午前中だけ太陽光が入る
・家事動線が長い
・予算オーバーしている
ことが問題だったので、床面積を削ってコンパクトにする・また東西に長くすると一日中、日当たりが良い、動線を短くすることをアドバイスしています。
■間取り診断(2021.01)
敷地診断から半年後の2021年1月に、間取り診断を行いました。今回の計画は、リビングに東・南の窓を設置できたので、日当たりは改善されていました。
そして、敷地診断時には、「長い」ことで問題だった動線(帰宅・洗濯)にもこだわりが見られます。
この間取りのポイントは、家族動線と客用動線を完全に分けていることです。和室を中心とした回遊動線を採用しており、玄関入って左側(図面では右側)が家族動線、正面が客用動線となっています。
シューズクロークやパントリー、大きな脱衣室(ランドリールーム)、キッチン横並びダイニングなどをうまく配置されており、ほぼ問題ない間取りのように見えますが、大きな問題が1つありました。
それは、帰宅動線で6回もドアの開閉があることです。
シューズクローク→廊下→洗面所→脱衣所→パントリー→キッチン という帰宅動線のため、ドアの開閉が頻繁に行う必要があるのでかなり面倒です。
また帰宅動線で脱衣室を通る、というのも致命的です。
帰宅時に洗濯物の下を通ることになるですが、、、そんなの嫌ですよね?
その他にも細かな問題をまとめて改善したのがこちらの案です。帰宅動線が非常にシンプルになり、キッチンから洗面所も見えるので、子供のサポートもしやすくなりました。
間取り診断の後、以下の診断を行いました。
■最終診断(210201)
■インテリア診断(210228)
■完成写真(2023.07)
「船渡様にアドバイスをたくさん頂いたおかげで、後悔がほとんどなく過ごせています。本当に感謝しています!満足する家が完成しましたので、実際に見ていただきたいです」
という嬉しいご連絡を頂き、入居から1年たってから見させて頂くことにしました。
LDKと和室は、ナチュラルなインテリアコーディネートになっています。木村さんのご主人が入っているバスケットボール部に内装業者さんがいたため、その方に相談して素材を選んだそうです。
水廻りはこのような感じです。
左上の写真からキッチンからランドリーまで一直線の動線であることがわかりますね。
この水廻りの動線は、
「すごく使いやすい!」
と奥様に好評でした。
診断図面のままだったら、確実に後悔していた、とのことです。
外回りはこのような感じです。自然に囲まれて最高の環境ですね。
このウッドデッキを使ってBBQやビニールプールで遊んだりと、暮らしを楽しまれていました。
春の梅の季節には、東側にある梅林がとてもきれいだそうです。うらやましい限りです。
木村さん、呼んで頂きありがとうございました!
※木村様の事例は、2023年末に講談社+α新書で出版予定の間取りの本で掲載予定です。