家のプランを考えるときに、
設計者が最初になにを手掛かりにするのでしょうか?
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設計者がプラン時に最初にすること
設計者がプランを考える時に最初にすることってなんだと思いますか?
施主と会う? それも大事なのですが、 同じくらい、かそれ以上に大事なのが、 どんな敷地かを知る、ということです。
とにかく、敷地の住所と測量図がなければ、 私たちの仕事は始まりません。
まず、流れとしては、
1.敷地測量図や登記簿謄本を確認する。
2.敷地住所の用途地域や法規制を調べる
3.グーグルMAPで敷地や近隣状況を把握する。
4.現地を確認する
という感じです。
時間がないときは、4を省いてしまうこともあります。 その代り、営業さんなどに写真を撮ってもらったり、 敷地の高低差を確認してもらったりします。 (もちろん、プレゼン前には敷地確認はします)
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グーグルマップは今や設計には必須
3.グーグルMAPで敷地や近隣状況を把握する。
は、とてもイマドキですよね。
↑ グーグルマップより
でも、グーグルのおかげで、 敷地状況の大まかな把握が随分、楽になりました。
近所にどのように家が建っているか、を知らないと、 どのように光が入ってくるかがわからないし、 近所の家の窓の位置がわからないと、 計画する窓の位置も決められません。
え、じゃあ、分譲地の場合はどうするの?
そうなんですよね。 これが一番、難しい。
なんというか、とっかかり がないんですよね。
分譲地で近隣に建つ家を知る方法
でも、そんな場合でも、 近隣に建つ家の計画をいち早く知る方法があります。
それは、建築計画概要書を取得することです。
建築計画概要書には、 施主や設計者、施工者の情報とともに、 確認申請が下りた「建築計画」の、配置図が記載されています。
この配置図からは、 敷地形状や建物配置、建物高さがわかるんですね。
コピーすることも出来ますので、 これを入手することで、ある程度は把握できます。
もちろん、近隣の確認申請が下りていないとわからないので、 施主にはいつも、「ゆっくり計画して様子を見ましょう」と言っています。
建築計画概要書は、 近所の違法建築を見つけるのにも役立ちます。
概要書と違う建物が建っていて、 自分の家の日あたりが悪くなった!という場合は、 これをもとに、役所に訴えることは可能です。
(ただ、あまり役所はアテにならないのですが、、、)
とにかく、敷地状況を知ることはとても大事です。
あと、自分の家にどのように日光があたるか、 も、近隣の状況がわかれば、(少し手間ですが)、 正確に把握することが可能です。
下記動画は、家づくりのコンサルを依頼頂いたSさんに、周りに家が囲まれている状況で、どのように光が入ってくるかを、説明したものです。
本来であれば、ここまでは検討すべきです。(Sさんの許可をとって掲載しています)
ハウスメーカーの設計者は基本(忙しいので)、 こういう面倒なことは嫌いですが、 多少、「うるさい客」と思われたとしても、 後で後悔するより、マシです。
ひるまず、必要なことは、 お願いしちゃいましょうね!
では!