前回は、 ゲーテハウスのユニプラルSLの魅力について、 ご紹介しました。今回は、デメリットをお話しします。
1.ヘアークラックが入ることがある
※ゲーテハウスカタログより
天然の無機質の素材を使っているので、 伸縮性がなく変形しないのが特徴です。そのため、構造材や家自体にゆがみや伸縮が発生した場合は、 開口部廻りにヘアークラックが出てしまうことがあります。
ヘアークラックとは、 幅0.3ミリ以下の髪の毛のような細いクラックです。
クラックを見ると、 雨漏りなどが心配になってしまいますが、 ヘアークラックは、 表面上のものだけであり、 何重にも防水のための措置をしているため、 その心配はありません。
有機系の弾性塗料の場合は、 ゴムのように、 ゆがみや伸縮に追随することが出来、 仕上がり部分にクラックが生じにくくなります。でも、入らないわけではありません。また、性質上、汚れやすく、 塗り替えのスパンも短くなります。一長一短ですね。
2.白華現象が起こることがある
左官材料に共通していることですが、 気温の低い冬季に施工する場合は、 白華現象(エフロレッセンス)が起こることがあります。
※ゲーテハウスカタログより
白華現象とは、 外壁に現れる白い結晶のことです。製品としての強度や品質には問題はないのですが、 外観を損ねてしまいます。原因は、 水酸化カルシウムが、下地のモルタル乾燥時に表面に出てきて、 乾燥することによります。グランドのライン引きの白い粉ありますよね、 あれが、 水酸化カルシウムです。
出てしまった場合は、 酸洗いによって除去することは出来ますが、 頑固な結晶の場合は難しいこともあります。対策としては、 冬季に施工する場合は、 なるべく白に近い色を採用すること。白華現象が起きても、目立ちにくいからです。どちらも、 外壁の性能上の問題ではなく、 美観上の問題です。採用する際は、 お願いする予定の建築会社に、 クラックの入っている物件を見せてもらうと、 安心かもしれないですね。
「最悪、こんな感じになるかも」
とわかっていれば、 なってしまった場合も、 凹むことは少ないと思います。価値観にもよるので、「これは嫌だなあ、、、」という場合は、 サイディングや、パワーボードなど、 板状の素材が良いかと思います。
3.工期が遅れる可能性がある
ゲーテウォールは、材料の販売だけでなく、材工で責任施工を行っています。要は、ゲーテの職人さんが、施工してくれるのですね。そこは安心のように思えますが、職人に限りがあるため、ゲーテ都合で工事が遅れることが何度かありました。これは、他の工務店でも起こっていると聞きましたので、ゲーテウォールがそういう体質のようです。工事が集中しがちな時期(消費性の駆け込み、3月竣工の物件など)は、余裕をもった工程が必要かと思います。
以上になります。では!
ではー。