間取りのセカンドオピニオンで一級建築士の船渡亮(ふなとあきら)です。この記事では、家づくりを始めたら、まずそろえたい道具を紹介します。
家づくりに道具なんて必要なの?と思うかもしれません。正直、なくても家は建ちます。でも、図面を正しく読めるようになる道具があると、打ち合わせがぐっと楽になり、家づくりが楽しくなります。
施主がそろえたい4つの道具
- 三角スケール(図面の寸法を測る定規)
- メジャー(家具や部屋の寸法を測る)
- 電卓(寸法や面積の計算に)
- タブレットとペン(図面への書き込みに)
1. 三角スケール
三角スケールは、図面の寸法を測るための、断面が三角形の定規です。1/100、1/50、1/200など、6種類の縮尺を1本で測れる優れもので、設計者には欠かせない道具です。
住宅の打ち合わせは1/100の図面が多いので、普通の定規でも代用できます。ただ、間取りが固まって1/50の詳細な図面になると、普通の定規では計算が面倒になります。家具の配置を考えるときも詳細な図面を使うので、1本あると便利です。
プロの定番:ステッドラーのアルミ製
私たち設計者がよく使っているのが、ステッドラーのアルミ製の三角スケールです。持ち歩きやすいポケットサイズ(15cm)もあります。みんなが同じものを使うので、打ち合わせ中に人のものと入れ替わってしまうこともあるくらいです。
見分けやすい:ドラパスのカラー三角スケール
定規なので、正直どのメーカーでも大きな差はありません。もう少しかわいいものが良ければ、ドラパスのカラー三角スケールもおすすめです。シンプルでカラフルなので、ほかの人のものと間違えることもなさそうです。
読み間違えにくい:新潟精機の「快段目盛」
新潟精機(SK)の「快段目盛」の三角スケールは、目盛りが階段状になっていて、どちらの向きに数字が増えるのかがひと目で分かります。実際に買って使ってみましたが、とても使いやすいです。老眼が気になる方にもおすすめです。
アキラ先生三角スケールは安いので、まず1本買っておくのがおすすめです。図面の見え方が変わりますよ。
2. メジャー
メジャーは、今使っている家具や、部屋の寸法を測るのに欠かせません。100円ショップのものでも十分ですが、家づくりで使うなら次の点を意識して選びましょう。
- 長さは5.5mあれば、部屋の寸法もほぼ測れる
- テープを止められるロック付きが使いやすい
- 本体の大きさが分かっていると、壁と壁の内側の寸法を測りやすい
新潟精機の三角スケールと同じ「快段目盛」のメジャーもあり、目盛りが見やすくおすすめです。
新居に持っていく家具は、幅・奥行き・高さを測って、図面に書き込んでおくと、置き場所で困りません。冷蔵庫や洗濯機は、扉の開く向きや搬入経路も確認しておきましょう。
3. 電卓
電卓は、寸法や面積の計算に使います。スマホにも付いているので、わざわざ買う必要はありませんが、設計者やインテリアコーディネーターには無印良品の電卓を使っている人がとても多いです。
私が以前いた職場でも、20人ほどの中で4人くらいが同じものを使っていました。機能は普通なので、完全にデザインで選ばれているのだと思います。
4. タブレットとペン
少し値段は張りますが、私はこれがないと仕事にならないくらい重宝しているのが、iPadとApple Pencilです。図面のチェックやスケッチに使っていて、仕事の効率が何倍にも上がりました。
施主の方にとっては、家づくりのためだけに買うのはもったいないと思うかもしれません。でも、Goodnotesなどのノートアプリを使えば、PDFの図面に直接書き込んで、そのまま設計者に送れます。紙に印刷して書き込むより、ずっと楽です。
Apple Pencilは、iPadの機種によって使えるモデルが違います。買う前に、手持ちのiPadに対応しているかを確認しましょう。
まとめ:まずは三角スケールから
| 道具 | 使う場面 | 優先度 |
|---|---|---|
| 三角スケール | 図面の寸法を測る | まず買いたい |
| メジャー | 家具や部屋の寸法を測る | まず買いたい |
| 電卓 | 寸法・面積の計算 | スマホで代用可 |
| タブレットとペン | 図面への書き込み・共有 | あると便利 |
どれも私が実際に使っている道具ですが、最初に紹介した三角スケールは安いので、まず1本買っておくのがおすすめです。道具がそろったら、図面の読み方や間取りの考え方も身につけていきましょう。家づくりの勉強に役立つ本は、家づくりに役立つ本10冊で紹介しています。



三角スケールで図面の寸法を測るクセをつけると、「この通路、狭くない?」といった問題に自分で気づけるようになりますよ。
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