最近、オール電化住宅はエコなのか?について話しています。
前回は、「原発」と「深夜電力」からオール電化がエコであるかを話しました。
今日は、一次エネルギー消費量、という観点から話します。
建築では、 ある設備が、エコであるか、エコでないか、については、 一次エネルギー換算で比較します。
まずは、言葉の解説から、、、
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エネルギーの用語解説
1次エネルギーとは、 発電所で消費される化石エネルギーの量のことです。
2次エネルギーとは、 住宅で消費されるエネルギーの量になります。
PEFとは、Primary Energy Factorの略で、
1次エネルギー ÷ 2次エネルギー
で表します。
このPEFが小さいほど、 そのエネルギーがエコかどうかわかります。
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PEFで比較すると、電気、ガスどっちがエコ?
国際的基準でいうと、
電力のPEFは、2.7
ガスのPEFは、1.1
で、 ガスの方がエコ、ということになります。ガスの方が、ロスなく住宅にエネルギーを届けられるんですね。
ちなみに、PEFで優秀なのが、
太陽光パネル PEF 0.0
木質バイオマス(薪など) PEF 0.2
です
ただし、電気にはヒートポンプがあります。
ヒートポンプは、1のエネルギーに対して、 3,4倍ものエネルギーを取り出す仕組みです。
エアコンやエコキュートもヒートポンプで動いています。 エコキュートのCOPは300%です。
COPとは、エネルギー効率のことで、 2次エネルギーを100とした時の、 どれだけのエネルギーを取り出せるかを表します。電力を使用してお湯を沸かすことは、 家に届くまでにロスはあるけれど、 エネルギーを3倍にすることが出来るので、 トータルでは、エコでしょ、 というのがエコキュートです。
では、実際、ガス給湯器(エコジョーズ)と比べて、 エコキュートはエコなのでしょうか?
次回、比較をしてみたいと思います。 では、また!
PS
PEFは日本の実情に合わせると、 ガスはパイプラインではないため、PEF 1.3、 電力は、原発が稼働していないため、PEF 2.9、 が妥当である、という意見もあります。
ただし、ちょっと専門的すぎるので、国際基準をそのまま使いました。
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