前回は、PEFについて、電力、ガスで比較しました。
今日は、エコジョーズ(ガス)と、エコキュート(電気)で、 どちらが省エネか考えます。
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エコジョーズ、エコキュート、どちらがエコ?
では、早速、年あたりの1次エネルギーで比較してみましょう。 年あたりの1次エネルギー(GJ/ 年)
ガス給湯器エコジョーズ ■■■■■ 16.3
エコキュート 省エネモード ■■■■■ 14.8
余裕モード ■■■■■■ 19.3
深夜のみモード ■■■■■■■■■■ 30.8
これを見ると、エコキュートは、 省エネモードの場合は、 ガス給湯器に比べて、エコになりますね。
省エネモードとは、 深夜はほどほどにお湯を焚いて、 昼間に不足分を補うもの。
深夜料金の恩恵は減ってしまいますが、 一次エネルギーは減り、エコになります。
これに対して、深夜のみモードは、 深夜にタンクへお湯を満タンにためるので、 熱ロスが生じて、効率が極端に落ちてしまいます。
ので、エコキュートをエコに使うためには、 省エネモードにする必要がある、 ということになります。
また、エコキュートはタンクにお湯を貯めて使用するため、 北海道や東北など寒冷地では、効率が下がります。
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エネファームの場合
では、エネファームの場合はどうでしょうか?
エコキュート省エネモード ■■■■■ 14.8
エネファーム ■■■■■ 14.7
エコキュートの省エネモードと同等の効率ですね。
ガスで電気を作るエネファームは、 自分の家に発電所を持つようなもの。今年発売の新型機は停電でも発電できるようです。
ただ、これまで300万円とやたら高かったのですが、 エコキュートなみの価格になると、一気に普及する可能性があります。
いずれにしても、 使い方によって大きく変わるのが、 給湯の一次エネルギー使用量。
節水型の水栓を使うだけでもかなり違います。生活スタイルに合わせた最適な給湯機選びを、 していただければ、と思います。
ではまた!
PS
今回の記事の参考にした文献を紹介します。
「エコハウスのウソ」東京大学准教授 前 真之
「図解 エコハウス」竹内昌義・森みわ
実は雑誌やネット上では、エコキュートの一次エネルギーが、カタログよりも多く、エコジョーズの方がエコである、という研究結果もみられました。
ただ、実際の論文を確認できなかったので、この記事には採用していません。
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