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子供がいる家庭で家を建てるのに最適な時期は? ③ (小学生~独立後)

家を建てる時の注意点を、子供の成長と共に解説していくシリーズです。 これまで、

子供がいる家庭が家を建てるのに最適な時期は?①

1.子供がいない(妊活中)

2.子供を妊娠中

子供がいる家庭が家を建てるのに最適な時期は?② 

3. 0歳~2歳

4.3歳~6歳( 小学校入学前 )

について話しました。

今回は、子供が小学生~独立した後について話しますね。

 

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目次

5.子供が小学生~大学生

今回はかなり範囲が広いですね。

小学生にあがると、子供の成長スピードはアップしますし、 自分の部屋をこうしたい、というイメージも持てるようになります。

つまり、小さい大人、として、しっかりと家づくりに参加できる年齢になったといえます。

どんどん、家づくりに参加して、楽しみましょう。

 

子供部屋は最初から個室に

子供が二人いる場合でも、長男が小学生以上なら、 大きな部屋にするのでなく、最初から部屋を分けておいた方が良いですね。

ただ、子供部屋を勉強部屋として考えるか?は、微妙なところです。

小学生のうちは、勉強部屋で勉強する、ということはあまりありませんし、 中学生になっても、ダイニングなど家族がいる場所に近い方が集中できる子も多いようです。

子供部屋は、子供が寝たり、遊んだり、自分の時間を楽しんだりする部屋であって、 必ずしも勉強部屋ではない、

と考えると、部屋の大きさや間取りも、色々と考えられるようになります。

私の中1の息子は、自分の部屋ではなく、リビングの隣の和室で勉強するようになってから、 勉強に集中出来るようになりました。

理由は、和室には、彼の所有物がなく、気が散らないから。 また、親に勉強しているアピールをしやすい、というのもありそうです。 (笑)

別途、スタディーコーナーを設けるのも良いですね。

ただ、テレビが見えたりすると気が散る場合もあるので、視線や音を仕切る工夫は必要だと思います。

 

中学生以上の家づくりは、難しい面も

振り返ってみると、中学生以上のお子さんがいる家族の家の設計は、数えるほどしかありません。

教育にお金がかかりますし、子供も思春期でナイーブになったりと、 色々と難しい時期なので、家づくりどころでは、ない場合が多いです。

また、受験の関係もあり、学区が変わる引越しは、なるべくなら、したくはないですよね。

実際、この時期に、家を建てる人は、全体の3パーセントくらいです。

ただ、建てる、となると、子供も積極的に参加でき、家族全員で家づくり出来ますので、楽しいかもしれません。

先日、引き渡した家族は、おじいちゃん、娘(35)、孫(高一女子)の3人家族でしたが、 お風呂は、おじいちゃんと孫が決めたり、自分の部屋の内装は自分で決めたりと、とても楽しんでいる感じでした。

お孫さんの部屋のウォークインクローゼットの壁紙は、なんとショッキングピンク!

仕上がりを見て、お孫さんは、 「やばっ!」 と、喜んでいました。 (喜びの表現らしいです)

 

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6.子供が独立した後

いわゆる、終の住処として、家を建てる場合です。

私の感覚でいうと、子供が、中学、高校生の場合よりも、 独立後に家を建てる方が多いように感じます。

また、相続税対策で、賃貸併用住宅を建てる場合もあります。

ここでは、賃貸併用住宅も含めて、注意点を見ていきましょう。

たくさんあるモノをどうするか?

建て替えの場合に多いのですが、 長年生活してきて、たまりにたまったものをどうするのか? が重要なポイントになります。

特に、たくさんある箪笥をどうするのか?は、 悩まれる場合が多いようです。

大抵は、現状よりも広いLD、広い水回りを希望されるので、 必然的に、収納量は限られてきます。

地震対策としても、部屋にはなるべく箪笥を置きたくないですから、 箪笥を置く場所がない、場合は多いです。

その場合のアドバイスとしては、

「本当に大事な箪笥以外は、処分してください」

となります。

そして、新居に持ち込む箪笥は大きさを測って、 納戸などに納まるように図面に書き込んでもらいます。

こうやって、予め計画をしておかないと、 引っ越してから、箪笥が入らない!ということになりかねません。

大変ですが、引っ越した後に、段ボールの山を片づけられない、、、 という状況を回避するためにも、 まず、モノを捨てる、ことを実行しましょう。

賃貸併用住宅で提案される間取りには、要注意。

賃貸併用住宅や、オーナーズルームがあるマンションなど、 相続税対策で建て替えるケースも増えています。

戸建住宅と違い、事業計画重視になりがちな賃貸併用住宅は、 営業や設計もマンション・アパート系の人が多いため、 ヒドイ間取りが提案されていることが多々あります。

なので、

玄関の正面にトイレ?

収納が少なすぎ、

使いにくい動線、

狭すぎるLDK、

洗濯機が入らない脱衣室のドア、

ベッドを置く場所のない寝室、

などなど。

ので、自分でしっかり間取りをチェックしたり、 セカンドオピニオンとして間取り相談を依頼したりなど、 間取対策をしっかり行いましょう。

手すりの下地を入れてもらう

今の高齢者はみなさん、若いです。

私も70歳以上の方の家の建て替えの設計に何度か関わりましたが、 みなさん、すごくパワフルでした。

(70過ぎで家を建てようと思う時点で、  かなりパワフルではあるのですが)

ただ、どうしても歳と共に、力も衰えて、 ちょっとした転倒などが大きな怪我に発展する場合があります。

だからと言って、手すりだらけの家ってのも格好悪いので、 手すりを付けられるような下地を予め設置してもらいましょう。

予め下地を設置してもらう場所は、

玄関、廊下、トイレ、洗面脱衣室です。

浴室は、防水面での不安もありますので、 最初から手すりを設置するほうが、後々、楽です。

 

将来を見据えた計画を

妊活中や子供が小さいときは、家族がいったい何人になるのか? または、いつ子供が親元を離れるのか?なども不明なため、 間取りはある程度、フレキシブルな間取りの方が安心ではあります。

一方、将来の予定が立てやすい、この時期の家づくりで問題になるのは、 加齢による体力の低下です。

個人差が大きいのでなんとも言えない部分もあるのですが、

・車椅子生活になったら、どうするか?

・寝たきりになったら、どうするか?

ということは、頭に入れた上で、設計する必要があります。

車椅子になったら、施設に入る、という風に決める、 のもOKです。

要はそうなった時に慌てないために、間取りを考える時には、 将来設計も見据えて設計すべきですね。

 

以上です。

では!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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