欠陥住宅にしないための知識を凝縮した本
一級建築士ら専門家の集団であるNPO法人 家づくり援護会による、家づくりマニュアルです。
家づくり援護会は、 欠陥住宅を未然に防ぐことを目的とした第三者機関、ということもあり、 家のトラブルを防ぐこと、また施工業者選びについて、1,2章がさかれています。
実は私も、かえる家づくり講座 を作るにあたり、業者選びについて参考にするため、本書を購入しました。 さすが第三者機関として活動しているだけあって、的を得た内容だなあ、と感心します。
欠陥住宅や、家づくり相談内容などの具体例も豊富で、 何に気を付ければよいかがわかり、 我が家を欠陥住宅にしないための知識が凝縮された本といえます。
また、単なる第三者機関、というだけでなく、独自の完成保証制度を作ったり、 推奨の施工業者の紹介など施主を全面的にバックアップする体制を構築しています。
これらの活動は、とても素晴らしいと思うのですが、、、 結局は、NPO法人 家づくり援護会、を紹介し、それを進める本の構成になったおり、 家づくりを考える全ての人向けではないな、という風に感じました。
文字数も多く、表現も固いため、 最後まで、読み通せる人は少ないのでは?というのが、正直な感想です。
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家づくりの基礎知識としては、物足りない部分も
家づくりの基礎知識部分には、偏りを感じます。
例えば地盤に関してかなり詳しく書いてるのですが、 正直、そこまで施主が知る必要あるの?もっと、ざっくりと話した方が理解出来るんじゃないの?という気がします。
それに対して、断熱や構造については、割とあっさり書かれており、 施主が使える内容にまで、落とし込めておりません。 特に断熱の部分は一昔前の内容です。
このアンバランスは、地盤は共通で必要なことだけど、断熱や構造工法は、工務店によって、バラバラだから、というのが理由かと思います。
でも、どういう工法を使うのか、それは、他と比べてどんな工法なのかは、施主の関心が高い部分ですので、 それを理解するためにも、もう少し、本質的なことを話すべきだと思いました。
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こんな人にお勧め
勉強することが好きで、 自分がリーダーとなって、がっつり家づくりをコントロールする、 と決め、行動する人にはお勧めの本です。特に、全6章のうち、1~3章部分までは、欠陥住宅や契約など、施主が不安を感じる部分を、 具体例を交えて書いてありますので、かなり役立ちます。
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