地盤を知るのに、必要なのが地盤調査です。
主な地盤調査方法を紹介します。
スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験、又はSS試験)
費用: 2.5~4万円 作業スペース: 1㎡程度
住宅業界でもっとも浸透しているのが、この方法です。
なぜ、スウェーデン?
もともとは、1917年頃にスウェーデンの国有鉄道が不良路盤の実態調査方法として採用し、スカンジナビア諸国に広まったものです。
日本では、1954年頃に建設省が堤防の調査として導入したのが始まりです。
試験方法:
1.地中にロッド(鋼製の棒)を貫入させ、重りを載せます。
2.自沈(重りを載せただけで沈むこと)しないことを確認したら、段階的に100kgまで重りを追加していき、重りを載せる度に、ロッドが沈む状況を観察し、記録します。
4.ロッドがもうこれ以上、沈まないとなったら、ロッドを回転させて地中にねじ込みます。この時、25センチねじ込むのに必要な回転数を測定し、その結果を元に、地盤の強度を判定します。
※現在は、機械化が進んでいるので、調査員が重りを載せたりはしませんが、原理は手動式と同じになります。
標準貫入試験(ボーリング試験)
費用:10~20万 作業スペース:20㎡程度
ビルなどで地盤調査といえば、この標準貫入試験(ボーリング試験)のことを言います。
測定可能な深度が深く、支持層が確認でき、ボーリングを併用するため、土質を直接確認できます。住宅でも鉄筋コンクリート造や地下室がある場合、軟弱地盤の場合は利用します。
試験方法:
1.所定の重さのハンマーでロッド(鋼製の棒)を打撃します。
2.ロッドを30センチ打ち込むのに要する打撃回数(N値)を測定し、土の貫入抵抗を測定します。