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家づくりの出口戦略とは

最近、出口戦略って言葉をよく聞くようになりました。
日本政府が緊急事態宣言の出口戦略を示さないことに業を煮やして、大阪モデルが始動したことが話題になりましたね。

大阪の吉村知事は、外出自粛や休業要請の目的は、「医療崩壊を防ぐ」ことが目的と明確に話しています。
つまり、「医療崩壊しない」範囲であれば、自粛は必要ないよってことです。

医療崩壊しなければ、重症患者も救えるし、コロナより大変な患者の命も救えます。

海外で行われているロックダウンの目的も、「医療崩壊しない」ことです。
多くの人が気にしている「感染者数を増やさない」ことが目的ではないんですね。

日本でもやっと抗体検査が始まりましたが、神戸や大阪では1~3%程度の方は既に感染しているらしいので、全国で100万人(全人口の1%程度)くらいの方が新型コロナに感染している可能性があります。

それでも、症状があり「患者」になっているのはごく少数なので医療崩壊は起きていません。
(死亡者数も600人程度なので、日本人が感染した場合の新型コロナの致命率はむちゃくちゃ低いです)

この「医療崩壊しない」という目的を抑えておくと、毎日のニュースも違って見えてきます。

目次

家づくりの出口戦略とは

家づくりにおいても、家づくりで何を実現したいか?が見えてないと、間取りや家づくりが二転三転します。
当初から明確に見えている人は少ないのですが、最終的にはここが出口、というのを、間取り確定前には決めなくてはいけません。

ただ、この出口ですが、

・シューズクロークは必須
・夫婦それぞれの書斎が欲しい
・キッチンカウンターには収納をつける
・浴室は、1620にしたい
・LDKは20畳
・パントリーは納戸型
・キッチンはアイランド
・回遊動線にしたい
・和室は小上がりで引き出し付き
・鬼門に玄関は入れない

という感じに、あまりに具体的にしてしまうと、これらの部屋や要素を組み合わせたような間取りになってしまいます。ハウスメーカーの設計者は優秀なので、なんとかこれらを両立させる間取りを考えてくれるのですが、、、

確かに、全ての要望は入っている、、、けど、快適に暮らせるのか、微妙、、、

という家になりがちです。

要望の目的を言葉にしよう

そのため、それぞれの要素は、何のための必要と思っているのか?を言葉にしてみると良いです。

例えば、、、

・シューズクロークは必須
→いつもスッキリした玄関にしたい

・夫婦それぞれの書斎が欲しい
→夫婦のプライバシーを守ったスペースが欲しい

・キッチンカウンターには収納をつける
→ダイニングテーブルから手が届く位置に収納が欲しい

・浴室は、1620にしたい
→お風呂では足を延ばしたい

・LDKは20畳
→リビングでは開放感を感じたい

・パントリーは納戸型
→十分な食料やキッチン用品を収納したい

・キッチンはアイランド
→家族で料理に参加しやすいキッチン

・回遊動線にしたい
→使いやすい動線計画にしたい

・和室は小上がりで引き出し付き
→適切で十分な収納量が欲しい

・鬼門に玄関は入れない
→可能な限りして欲しいが、間取りの快適性が優先

このように「何のために?」を考えてみることは、間取りを整理・改善する上で非常に役に立ちます。
(私が行っている間取り診断で、改善案を検討する時はよくやります)

もちろん、「アイランドキッチン」に強い憧れがあって、とにかく実現したいって方も多いです。そういう部分もあっても良いのですが、そればかりだと最適な出口は見つけにくいです。

要望の優先順位を決めることも大事なのですが、もっと重要なのは、要望の目的を考えること。

目的が明確になれば、優先順位の高いものだけ採用するのではなく、全ての要望を満たす間取りにすることも可能です。

間取り検討されている方は、そのような視点で見直してみると良いですね。

私がダイヤモンド不動産研究所で連載しているこちらの記事も参考になります。

注文住宅の間取りを成功させるコツは、丁寧な「要望書」づくりにある!

では!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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