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打ち合わせで設計士に「言ってはいけないこと」とは?

以前、一緒に仕事をした営業の男の子(25)が、

「プランは、お客様に部屋の大きさや位置などを聞いたものを、  そのまま書いてるわけではないんですか?」

と、質問してきました。

私が施主へプレゼンしているのを見ていて、 施主が想像してなかったようなプランを私が出したので、

不思議に思ったようです。

これに対して、

「ヒアリングでは、部屋の大きさなどは聞かないで、  

どんな生活がしたい?  どんなデザインが好みか?などを聞いて、  

そこから想像(妄想)して、プランは作る」

と答えたら、

「それで間取りが作れるって設計士ってすげー」と、

とても驚いていました(笑)

 

 

もし、あたなが、 設計士から提案を引き出したい、と思ったら、

「20帖のリビングが欲しい」とか、

「和室は、8帖欲しい」とかは、 あまり言わない方が良いです。

 

それよりは、

「開放感があって、15,6人でパーティーできるLDKが欲しい」

「家族4人で川の字で寝れて、日向ぼっこのできる和室が欲しい」

と、具体的に、どういうことがしたいのか、 を話した方が、

希望に合った面白い提案が出てきやすいです。

 

「20帖のリビングが欲しい」となると、 設計士は、20帖にこだわってしまい、

とにかく大きさを確保しようとしてしまいます。

 

実際にお会いして、ヒアリングをしていれば、

なぜ20帖なのか? そこで何をしたいのか? と聞けるのですが、

営業さんがヒアリングしたことを設計士が聞いてプランする場合は、

「リビング20畳」という情報しか設計士に伝わりません。

 

そうすると、施主から、

「20畳ないじゃないか!」

って不満を言われるのを恐れて、設計士は20畳確保しよう、 という風にプランを作成します。

 

同じ20帖でも、 窓の大きさや、 部屋の形、 天井高さや、他の部屋とのつながりによって、 印象はがらりと変わります。経験とやる気のある設計士なら、広く見せる方法はいくつも知っているものです。

 

ので、なんとなく、 「20帖くらい欲しいなー」と思っても、 どうして、20帖なのか? を考えてみて、 そこで何をしたいのか、 を想像すると良いと思います。

 

そして、その想像を具体的に話してみましょう。

 

そのヒアリングによって出てくる提案で、 担当の設計者の技量がわかってきますので、 是非、試してみてください。

 

あと、 いくつかの会社に提案をお願いする場合は、 要望をまとめた書面を、渡すようにした方が良いです。

口頭でそれぞれに話すと、 微妙に違うことを言ってしまったりもするので、 各社を比較するのが難しかったりします。

ではではー

 

 

PS

同じ理由で、最初の打ち合わせで、 自分が考えたプランを設計士に渡さない方が良いです。

渡した途端、あなたが考えた通りの図面が出てきて、 それ以上の提案を受けるチャンスはなくなります。

 

人は、考えるのが嫌いな生き物です。

 

「あ、考えなくていいんだ!」 と思ったら、それ以上のアイデアは出てきません。

プロのアイデアが欲しいのなら、要望やラフなスケッチで伝えましょう。

 

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ABOUT US

akira
家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。 一級建築士 / インテリアコーディネーター