先日、ダントー(タイルメーカー)の営業さんから聞いた、 タイルの最新トレンドの話をしましたが、
>>まるでフローリング? 2015年 タイルの最新トレンドは?
実は一番、聞きたかったのは、タイル張の床暖房について。
リビングを全面タイル張りにした場合、夏は涼しくて良いけれど、 冬は、冷たいので、床暖房は必須になります。
でも果たして、タイルに床暖房をすれば、 快適なリビングになるのか?を聞いてみました。
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タイルは床暖房に適した素材?
ダントーの営業の方によれば、タイルは床暖房に適した素材です。
その理由としては、
1.熱伝導率が、フローリングの10倍である
「断熱材」としては、なるべく「熱伝導率」が低い方が良いのですが、
床暖房の仕上げ材と考えると、熱を伝えやすい(熱伝導率が高い)方が、 適していると言えます。
「木の温もり」というように、断熱性のあるフローリングと比べて、 熱を伝えやすいタイルは、床暖房に適していると言えます。
2.蓄熱性は、フローリングの2倍
熱を伝えやすい性質のタイルですが、実は蓄熱性も高いのです。
つまり一度暖まると、じわじわと熱を放出していきます、 これは、コンクリートに近い性質ですね。
なるほど!
じゃあ、仕上げをタイルにして床暖房にすると、すぐに暖まって、 冷えにくいってことになるのでしょうか?
でも、うちのキッチンの床もタイルで床暖だけど、 立ち上がりは遅いですね、、、
と、ダントーさんに確認すると、
「フローリングで床の温度が27℃になるまでの時間は、30~45分ですが、
タイルの場合は、90分近くかかるんです」
え、なぜ??
タイルの床が暖かくなるのが遅い理由
確かにこの図をみると、フローリングの方が暖かくなるのが早いですね。
フローリングが、30~40分で27℃になりますが、
タイルの場合は、90分以上かかります。
ただ、タイルの、「熱を伝えやすい」という特性を考えると、
立ち上がるのにフローリングの倍以上かかるというのは納得いきません。
でも、実は、それには確かな理由があるのです。
タイルの床が暖かくなるのが遅い理由は、 「タイルの下地」にありました。
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木造住宅でのタイルの下地は?
わかりやすいように、図面を書いてみました。 左がタイル貼り、右がフローリング張です。
フローリング張りが、床暖パネルの上に直接、 フローリングを敷いていることに対して、
タイルの場合は、床暖パネルの上に、下地の合板を敷いてから、 タイルを接着する、という納まりでした。
つまり、フローリングの上にタイルを張っているようなものなので、 それだけ、時間がかかるのは、当たり前なのですね。
2時間を経過し、27℃に達してからは、 タイルの方が安定して30度前後をキープし、本来の性質を発揮しています。
これに対してフローリングは、25℃~27℃を頻繁に上下しています。
この動きは、温度が下がる度に熱源が運転するので、 コストが多くかかってしまうそうです。
どんな家庭向き?
90分すぎてから、本領発揮するタイルと、 30分程度で結果を残すフローリング。
どちらが良いかは生活スタイルによります。
一日の大半を家で過ごすことが多いのであれば、 タイルで床暖、というのはベストな選択でしょう。
でも、共働きで、家にほとんどいない、のであれば、 フローリングとする、又は、床暖は設置しない、 という選択が現実的かと思います。
実は私も自宅も、4か所に床暖房を設置していますが、 利用するのは、ホームパーティーの時のみ。
特にキッチンの床暖房は、、、 床がタイルであるにも関わらず、この10年で数えるほどしか利用してません。
なぜか?
だって、暖まるのに時間かかるんだもん。
家庭によるのですが、 床暖を付けたけど、ほとんど使わないって家は、結構多いです。
設置する時は、生活パターンを考えて選択してくださいね。
では!
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