先週、ぎっくり腰のため、3日ほど家でゴロゴロしてたのですが、 暇なので、妻所有の宇宙兄弟といいマンガを読みまくりました。
昨年、実写映画にもなりましたね。
宇宙飛行士である弟を持つ南波六太が、自身の夢でもあった宇宙飛行士になるために奮闘する物語です。
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華があり、自信に満ち、真っ直ぐに夢に向かう弟の日々人と対照的に、 どこか自信なさげに見え、悩んでばかりの六太(ムッタ)。 彼が成長していく様に、自分と重ね合わせて感情移入し、応援したくなります。
さて、その六太が、宇宙飛行士に選ばれた後、海底20Mで2週間、 月面を想定した訓練をするシーンがあります。 これは多くの宇宙飛行士の中から月面に行く飛行士を決める重要な訓練で、 月面に何を建設すべきかを考え、設計し、そのモデルを海底に再現する、というものです。
ここで六太は、実際の宇宙飛行士が月面にいる時にどう感じかを想像し (六太はまだ、月面に行っていません)、 それまで密室空間だった宇宙基地に、間接的に太陽光を入れるシステムを考案し模型にしました。
月面基地は、宇宙線被ばく防止のために窓がないのですが、 このシステムで間接的に太陽光を取り入れることにより、節電もしながら、 快適な基地空間を実現することが出来るようになります。
これを見てNASA は、
ナンバ・ムッタは、
海底20Mでの2週間、
他の誰よりも月面にいた、
と評価し、六太は月に行くクルーに選ばれました。
自分が宇宙飛行士として月面で長期滞在した時に、 どのように感じるか、という視点を常にもっていたため、六太はこのような発想を生むことが出来たんですね。
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このエピソードを読んだとき、まさに家づくりで大切なことが語られてるなあ、 と思いました。
家づくりをする上で、 施主は、誰よりも、その家を知り、そこでの暮らしを想像しなければなりません。当たり前ですが、新居で暮らすのは、営業でも設計者でもなく、施主自身だからです。
新居での暮らしを間取り図上でリアルに想像できる程、 実際に住んでからの落差はなくなります。実際にないものを想像するのは難しいとは思いますが、 まずは、今住んでいる家から、計画している家がどれだけ変わるのか? をメジャーを持って確認することから、始めましょう。
それと、必ず間取り図には、ベッドやソファー、テーブルなどを、実際の大きさで書き込むこと。 基本的なことですが、これらで大分、イメージが掴めるはずです。内観パースもわかりやすいのですが、 アレ、割と誤魔化して広く見せることは可能なので、 参考程度にした方が良いです。
空間が把握できたら、そこで、どんな暮らし方をするのか、 家族で話したり、設計者からのアドバイスをもらう、などして、 イメージしましょう。
設計者からの提案やアドバイスがない場合は、 迷わず第三者の家づくりコンサルタントに相談すべきです。契約後に、オプション追加により、成績がつく、大手ハウスメーカーの設計者と違い、 有料のコンサルタントは、その家づくりに本当に必要な提案しかしません。
アドバイスにお金を払う、 というのは日本人の感覚では馴染みがないかもしれないですが、 それで理想に近づくのなら、ホントに安いものです。
もちろん、家づくりに詳しい友人でも良いですね。
とにかく、新居での生活を出来るだけイメージして、 よりよくするためであれば、何だってすべきなのです。
だって、想像の段階であれば、 どんな変更も出来るのですから。
間取り検討中の方は、 是非、間取り図をいつも手元において、 常に暮らしを想像することを始めてくださいね。
では!
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