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オール電化住宅の問題点5 ~大和ハウスのエコキュート低周波音裁判~

今回は、エコキュートの低周波音に関連する記事を紹介します。

 

目次

エコキュートの低周波音裁判の概要

2013年11月18日に、 エコキュートの低周波音を巡る裁判で和解が成立しました。

ざっくりいうと、、 原告のAさんの東隣に、09年 被告のBさんが住宅を新築。 Aさんの敷地側にエコキュートのヒートポンプと貯湯タンクを設置したところ、 Aさんと奥様が体調を崩しました。

 

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症状は、不眠、めまい、頭痛、吐き気など。

11年7月に、Aさんは、 建築した大和ハウスと、エコキュートの機器メーカーに270万円の損害賠償を、 Bさんにはエコキュートの使用停止を求める裁判を起こします。

そして、2年後の今年11月18日に、 主に以下の内容で和解が成立しました。

 

(1)設置されたエコキュートを撤去する

(2)エコキュートと異なる電気給湯器を代わりに設置する

(3)原告に費用負担を求めない。

 

Aさんの担当弁護士によると、 低周波音の裁判で勝訴するのは難しく、 和解するのがほとんど、 とのことです。

 

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和解までの期間が長すぎる

この記事を読んで思ったのが、 健康被害が起きてから、和解するまでの時間が、 あまりに長いことです。

09年に始まった健康被害は、和解が成立する13年までの4年間、 続いたことになります。

4年間、というのは決して短くない時間です。

この間、 Aさんは体調を崩され、 Bさんは裁判などの心的負担を強いられることを考えると、 建築の専門家としては、責任の重さを感じます。

エコキュートを設置することによって問題が起きる確率は、 それほど多くはないのかもしれませんが、 ただただ我慢されている方も多いと思います。

採用する場合の設置場所は、 隣地ギリギリや、隣地の寝室の前などは避け、 ヒートポンプユニットの全面に空地があるような場所にするなど、 配慮は必要 です。

家というのは、「家」本体だけで成立するのではなくて、 近隣の「環境」とセットで考えるものです。

向こう三軒両隣を意識した家づくり を考えたいものですね。

では!

 

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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