消費税が8%になってから、住宅の着工戸数は減っているそうなのですが、 私が住んでいる町では、建て替えを始める家が目立ちます。もし、みかけることがありましたら、現場を良く見てください。 上棟して、外壁を張る前であれば、 白いシートに包まれたこんな現場を見ることになると思います。
このシート、何だと思いますか?
ちゃんと答えられる建主さんは、しっかり営業の話を聞いていましたね、 素晴らしいです。
答えは、 「透湿防水シート」 です。
現代の木造住宅は、 構造躯体の外にこの「透湿防水シート」を張って、 その上に15~18mm程度の「通気層」をとり、 外壁材で仕上げることにより、 漏水と躯体内の結露のリスクを軽減しています。これを「通気工法」といいます。
私が設計を始めた90年代から全国的に普及したことにより、 木造住宅の漏水と結露は激減したそうです。今では、常識となった「通気工法」ですが、 この15mmの「通気層」にはどんな意味があるのでしょうか?
結論から言うと、二つの意味があり、 一つは防水、 もう一つは、躯体内の水蒸気の排出になります。さて、次回は、今、話題の「進撃の巨人」を例にあげて、 通気工法の防水性について話したいと思います。
どん!!
ではまた!