家づくりを始めると、 今まで知らなかった言葉に出会うことがあると思います。
特にわかりにくいのは、給湯関係で、
エコキュート、
エコジョーズ、
エネファーム、
エコウィル
と同じような名前が出てきます。
どれか聞いたことはありますか?
エコキュートは、エアコンと同じ原理でお湯を沸かすシステムで、 主にオール電化住宅で使用されます。
エコジョーズは、高効率のガス給湯器です。
この二つは、聞いたことが、 あるかもしれませんね。
では、
エネファームと、 エコウィルはどうでしょうか?
両方とも、ガスで「発電と給湯」を行うシステムです。
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コージェネレーションシステムとは?
私自身もこの二つの違いはよくわかっていませんでした。
なんとなく最近は、エネファームの方が良く聞くな、、、くらい。
これらは、一つのエネルギー源(ガス)から、 「電力」と「熱」という二つのエネルギー源を取り出すことから、
「コージェネレーション(熱電併用)システム」と呼ばれています。
これは普通、大規模なシステムで行われているのですが、
それを家庭でも普及させようとしたものが、 エネファームとエコウィルです。
名前も似てるし、同じようなことをしてるのですが、 実は原理はかなり違います。
一般に、 エネファームは、「燃料電池方式」
エコウィルは、「エンジン回転方式」と呼ばれています。
電池?エンジン?
では、それぞれの仕組みを見ていきましょう。
エネファームの基本原理とは?
水素と酸素を化学反応させると水が出来ます。 この時、水と一緒に出来るのが、「電力」です。 つまり、発電が出来るわけですね。
エネファームは、 水素は「ガス」から、酸素は空気中から調達し、 この化学反応を起こすわけです。
さらに良いことに、発電時には、「熱」も発生します。 (これを排熱と言います)
この熱も、もったいないので、「給湯」に使いましょう、 というのが、エネファームの原理です。
つまり、「発電」をし、そのおまけとして「給湯」もしよう、 ということですね。
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エコウィルの基本原理
エネファームは、「燃料電池方式」ですが、 これに対してエコウィルは、「エンジン回転方式」を採用しています。
つまりエコウィルは、エンジンを回転させることで「熱」を発生させ、「給湯」を行います。 その際に、自転車のライトと同じように「電力」も作ることが出来る、というわけです。
つまり、「給湯」をして、そのおまけとして「発電」もしよう、 ということになります。
エネファームとエコウィルの違い
つまり、 エネファームは、「発電が主体で、給湯はおまけ」 エコウィルは、「給湯が主体で、発電はおまけ」
ということになります。
なるほど。
で、それって結局どういうことなの? というと、
エネファームの場合は、「ガスで発電する」のがメインなので、
いつでも必要な時に発電し、その熱で給湯を行うことが可能です。
これに対して、エコウィルは、「給湯」が目的なので、 貯湯タンクが一杯になり、
「給湯」が不要になったら、 「発電」も出来なくなります。
動いていない時、自転車のランプが光らないのと同じですね。
お湯をジャンジャン使う家庭なら良いのですが、 あまり使わない場合は、発電自体もあまりしない、ということになります。
今後の展望
エネファーム(160万)もエコウィル(70~80万)も、設備機器自体がまだまだ高価なので、
実際にペイ出来るか?というと厳しい状況です。
ただ、今後、シェールガスの輸入なので天然ガスの価格が下がるタイミングで、 量産体制になってくれれば、普及するかもしれません。
(パナソニックは、今年(2015年)から、エネファームを30万値下げして、160万円としました)
興味がある方は、とりあえず、建築会社に見積もりと、 ランニングコストなどを算出してもらうと良いでしょう。
ガス会社が作成してくれるはずです。
では!
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PS
三井ホームは、東京ガスと組んで、 エネファームをオプションで付けているようでした。 (以前、競合した時に、施主から話を聞きました)
大手ハウスメーカーが付けるようになると、 価格は下がってくるかもしれませんね。
>>エネファーム
>>エコウィル