防犯設計の基本は、
1) 街に入れない
2) 敷地に入れない
3) 建物に入れない
と話しましたが、 本日は、2)敷地に入れない についての2回目です。
前回は、
a)物理的に入れないを話しました。
今回は、b)の心理的に入れない、です。
方法としては、
ア)庭を、外から見渡せて、美しく手入れされたものにする。
イ)植栽や低めのフェンスで道路との境界をはっきりさせる。
ウ)物置や自転車、エアコンなど、足がかりなるものを、窓下に置かない。
エ)防犯カメラを外から見える位置に設置
オ)防犯のスポットライトを設置。
カ)不在時にタイマーを用いて照明をつけて、在宅を演出する。
などになります。
ア)~ウ)は、 隙のない感じ、を演出する、ということでもあります。
散らかっていて、だらしない感じの庭ですと、侵入しやすいです。
美人過ぎて隙のない人だと、ナンパしにくい、的な感じです(笑)
防犯カメラは、機器自体はセットで7万くらいからあります。
建築会社で設置する場合は、設置費込で、20万円程度~になります。
施主が機器を支給する場合は、ネット通販が安価です。
色々ありますが、 APA DIRECTは、オペレーターが相談に乗ってくれ、 対応が親切です。
最後の在宅を演出は、
ホームアローンのマコーレー・カルキン君のアレです。
ここまでやる方は、なかなかいないとは思いますが。
あとは、番犬を飼う、などあります。
どの程度まで防犯を意識して外構計画をするか、は、
住む方の意識や、地域や敷地状況や間取りによっても違います。
私の場合は、少なくとも、ア)~ウ)は、設計上、心掛けています。
防犯は、実際に泥棒に入られないため、にするのですが、 それ以上に、住む人の不安を減らす、ことが大事です。
不安、というのは、問題がはっきり見えないことから生まれます。
ので、どこが防犯的に問題なのか、を整理した方がいいです。
ある程度、間取りが決まった時点で、
泥棒の気持ちになって、家族で防犯シュミレーションをしてみましょう。
その時、自分の敷地だけでなく、 道路や近隣敷地の状況も考えながらすると良いでしょう。
本日はこれでおしまいです。
では!