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隈研吾、坂茂の模型がずらり!天王洲アイル「建築倉庫ミュージアム ARCHI – DEPOT」を詳細に紹介します!

本日は、2016年6月に天王洲アイルにオープンした、「建築倉庫 ARCHI – DEPOT」というミュージアムに行ってきましたので、紹介します。

目次

建築倉庫ミュージアムとは?

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建築倉庫とは、建築模型に特化した国内唯一の展示施設で、寺田倉庫が運営を行っています。

建築模型とは、設計事務所がクライアントへのプレゼンや、設計的な検討のために作るもので、私も大学生の頃は、課題や設計事務所のバイトで散々作りました。

最近は、精度の高いCGパースによるプレゼンが多くなりました。 パースは仕上げ雰囲気や光の見え方なども表現でき、また安価なので建築設計には重要なのですが、、、、 実際よりも空間が広く美しく見せることが可能なので、 完成して竣工現場を見てみると、「パースの方が良かった、、、」ってことは、よくあります。 (私も先日、ありました、、、施主には言えないですが、、、)

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それにくらべて、建築模型は様々な角度から自由に見ることが出来、空間も把握しやすく、設計者、クライアントでイメージを共有しやすいので、 設計の検討段階から作成できると、プレゼンや打ち合わせはスムーズに進みます。

(と言っても、最近は、なかなか作れないのですが、、、)

住宅メーカーや工務店が、プロジェクトごとに模型を作ることは、(手間がかかるため)ほとんどないと思いますが、 設計事務所の場合は、場合により作る場合はあります。公共建築の場合は、必ず作成しますね。

建築模型は設計中~竣工までは頻繁に活用されるのですが、プロジェクトが終わると事務所の端の方に置かれたりして保管場所に困りますし、保存するのも大変です。 それらを保存し、かつ展示する、というのが「建築倉庫ミュージアム」になります。

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個人的には、とても画期的に感じたし、ビジネスとしても上手いなーと思いました。 入場料は1000円なので、普通の美術館と変わりません。しっかりビジネスとして考えてる感じも好感が持てます。 建築学会とかじゃなく、寺田倉庫が運営しているってのも良いですね。

 

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模型の写真は撮り放題

「建築倉庫ミュージアム」 と聞くと、綺麗な美術館に模型が展示されている、ってイメージかもしれませんが、全然違います。 「収蔵庫そのものを展示する」というコンセプトの通り、単なる収蔵庫に模型が置いてある、という感じです。

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そして、展示されている模型を触ることは出来ませんが、なんと、写真は撮り放題です。(フラッシュは禁止) 綺麗なミュージアムだと写真を撮るのは抵抗ありますが、収蔵庫だとなんと気兼ねもなくパシャパシャ出来るので、建築好きにはたまりません。 私もそうですが、入館者は結構、パシャパシャ撮っていました。

 

作品情報やキャプションは、タブレット端末で見ることが可能

これは後から知ったのですが、設計者や作品の情報は、QRコードを読み取ることで、館内専用のウェブサイトで見ることが出来ます。

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上記のように、模型の横にQRコードがあります。 私は気づかなかったのでやらなかったのですが、、、やっとけばよかったかな?

 

 

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有名建築家の模型ばかり

建築模型と言っても、知らない建築家ばかりでは、面白くないですよね。 でもご安心ください、建築好きな人にとっては、超有名どころの建築家ばかり、展示されています。

隈研吾

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坂茂

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シーラカンス

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山本理顕

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北河原温

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などなど。

 

 

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特に気になったのはこれ!

個人的に、おおおお!って興奮したのが、坂茂さんの初期の作品、カーテンウォールの家の模型を発見したこと。

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1995年の作品なのですが、最初見たとき、冗談なのかな?て思ったのを覚えています。 だって外壁が、カーテンなんですよ?

もちろん、カーテンの内側に窓があるのですが、それでもこのインパクト、一回見たら忘れられません。

その設計時に作成されたのがこの模型です。

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なんか、普通のカーテン地が使われていて、可愛らしくて、とても意外でした。

 

今後の展開に期待

今回は、隈研吾さんと、坂茂さんの作品が充実していた印象だったのですが、今後は、伊東豊雄さんや、SANAA、そして安藤忠雄さんの模型も見てみたいな、と思いました。 模型の入れ替えがあるなら、また是非、来てみたいですね。

建築倉庫の公式HP

では!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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