あなたの家周辺の地盤のゆれやすさを知る方法を、紹介します。
地表での地震のゆれの大きさは、
1)震源の地震の大きさ(マグニチュード)
2)震源からの距離
3)表層地盤のゆれやすさ
の三つで決まります。
このうち、1)と2)は、どこで地震が起こるかわからない以上、
どうしようもないのですが、3)の表層地盤のゆれやすさを知ることは、
地震に強い家づくりには重要です。
一般に表層地盤の揺れは、
柔らかい地盤程揺れやすく、
堅い地盤程、揺れにくいと言われています。
地震は、震源の断層で破壊が起こり、
それが堅い岩盤を通じて、
表層の地盤に伝わることで揺れるのですが、
表層がやわらかい地盤程、揺れが増幅さるからです。
100円ショップで売っている肩たたき棒を、
左右に振っているのを想像してみてください。
手元の棒にバネがついていて、
その先端にゴルフボールみたいのがあるやつです。
←こんな感じの
手元の棒が岩盤の揺れ、
バネがやわらかい地盤、
ゴルフボールが、家です。
単純に棒の先端にゴルフボールがついているよりも、
この「肩たたき棒」の方が、ゆれが大きいはずです。
(そのためにバネがついているわけですから)
想像できましたか?
地盤でも同じことで、
もっとも柔らかい地盤では、
震度で言うと2段階以上もゆれが増幅されるそうです。
例えば、震度4の地震ならあまり問題はないですが、
これが震度6に増幅されると、
かなりの被害が出ることは想像できますよね。
その揺れやすさ、を知るためのマップが、
内閣府が提供している 「表層地盤のゆれやすさマップ」 です。
マップで赤色になっている地域は、もっとも揺れやすい地域です。
緑が普通で、青が揺れにくい地盤となっています。
関東で液状化の被害が大きかった浦安市は、
赤の次に揺れやすいオレンジになっています。
このような地盤の場合は、しっかりした地盤補強対策が必要になります。
で、おそらくこのデータを元に作ったのが、
iPhoneアプリの「耐震コロコロ。」です。
このアプリで、簡易的な地盤診断や、家の耐震診断も出来ますので、
iPhoneをお持ちの方はチェックしてみてください。
家を建てる時には、地盤調査は必要になりますが、
事前にどんな地盤の土地か、知っておくことは重要です。
ぜひ、調べてみてください。