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【一条工務店口コミ】i-smartで建てた開放的な平屋

かえるけんちく相談所コンサルティングサービスを利用された施主の方に、家づくりの経験をシェアしていただくシリー。今回は、一条工務店のi-smartで家を建てた(仮)田中様に、代表の船渡がお話を聞きました。

目次

地震や台風にびくともしない家に住みたい!

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船渡 家づくりのきっかけを教えてください

田中 注文住宅を建てたいと思った理由は4つあります。
1つ目は、いつか戻ろうと思っていた実家の過疎化です。バスは運行しなくなり、今では、乗り合いタクシーが日に数本走っているだけ。老後、住むには難しいと思うようになりました。
2つ目は、子供が小学生のうちに定住地を決めたかったこと。
3つ目は、幼い頃の地震や台風体験です。昔から地震が多い場所でしたし、台風の通り道にもなっていました。地震や台風が来るたびに、生きた心地がしませんでした。「大人になったら、地震や台風にびくともしない家に住みたい!」と思っていました。
4つ目は、10年くらい前に住んでいた家が、冬、むちゃくちゃ寒かった!エアコンをガンガン効かせても、室内はちっとも暖まらなかったんです。断熱性・気密性が低いせいなんですが、あんな家には、二度と住みたくありません。

べらぼうに安い土地との出会い

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※bBearさんによる写真ACからの写真 

 
船渡 土地は購入されたんですよね?どんな土地が理想でしたか?
田中 「運転免許証を返納しても生活に困らない土地」が、私たちの理想でした。徒歩圏にスーパー、バス停や駅、役場、図書館、病院等がある。でも都会はイヤ、そこそこ田舎のほうがイイ。敷地は150坪欲しい。

船渡 とても具体的ですね。土地探しは順調でしたか?

田中 「家づくりには3年をかけよう」と土地探しを始めましたが、なかなか良い土地は見つかりませんでした。土地情報サイトに登録、不動産会社回り、知り合いの伝手をたどってみたり、エリア内を車で探し回ってたり、直接、所有者に問い合わせてみたりなど、やれることは全てやりました。

半ば諦めかけていたとき、妻が、「こんなのが、ネット上に出ていたんだけど。」と、ある物件情報を持ってきました。アパート用地向けで、敷地面積も300坪、土地価格もとても高い。とても購入できる物件ではなかったのですが、なぜかべらぼうに安い坪単価も記載されていました。土地価格と坪単価がどうやっても計算が合いません。

「土地価格もしくは坪単価、どっちかが、誤植だ!」と思いました。でも、どっちが本当か、正直、分からなかったんですね。どちらも、周辺の土地の相場とかけ離れていましたから。

「胡散臭過ぎる!これは何か裏がある!」と思いましたが、どことなく惹かれるものがあり、その後しばらく、時間帯や天候を変えて、その土地に何度も足しげく通ったり、周辺住民の方々に、それとなく聞き込み調査をしたりしました。この当時の私は、傍から見ると、かなり怪しい人物だったかもしれません。(笑)

まぁ、そういう情報収集を自分が納得するまで行ったためか、「(手を出しても、)きっと大丈夫!」という確信めいたものが生まれ、「よし!不動産会社に問い合わせてみよう!」と腹をくくりました。連絡を取って分かったことですが、誤植だったのは、土地価格の方でした。つまり、その土地は、べらぼうに安い土地だったのです。

船渡 おお、それは良かったですね!

田中 はい!アパート用地という記載と、土地価格の間違いで売れ残っていたようです。そのおかげで私たちが購入できました。紆余曲折はあったものの、ここまでは順風満帆でした。しかし、通常の分譲地ではないので、家を建てられる状態にするのは、なかなか大変でした。

船渡 どんなことでしょう?

田中  例えば、現状だと下水を引き込めないので、そのために土地を嵩上げする。その高さをどうするのか?嵩上げのために作る擁壁の範囲、購入する土地の区画、といったことを、私から不動産屋さんに提案し、不動産屋から地主に交渉してもらいました。

船渡 なかなか、そこまでする施主はいないですよね。

田中 そうかもしれないですね。結局、下水は引き込めず浄化槽にするなど、諦めた部分もあったのですが、なんとか、150坪の土地を確保することが出来ました。ところが、最後になった妻から、「150坪もあったら、庭の草取り大変だし、そんなに要らないんじゃない?」という意見があり(苦笑)

船渡 まあ、確かに庭の手入れは大変ですよね(笑)

田中 妻と話し合った結果、105坪で折り合いをつけました。

一条工務店は5つの条件をクリア

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船渡 住宅会社選びはどのようにされましたか?
田中 動き始めたばかりの頃は、ほとんど何も知らない状態でしたから、やみくもに住宅展示場を見て回っていましたね。特にこだわりもありませんでした。だから、あっちで聞いた話、こっちで聞いた話、どれもよさそうに思えてフラフラしていました。

あのまま勉強もせずに展示場巡りだけをしていたら、回り疲れたタイミングで、「どこも同じようなもんだから、○○でイイや。」となっていましたね、きっと。今、振り返ってみると、ゾッとします。

私たちの家づくりのターニングポイントは、船渡さんの「かえるけんちく相談所」に出会ったことです。ここでの学びがなければ、今感じている大満足は絶対にありませんでした。

船渡さんと出会ってからは、かえるけんちくで猛勉強しながら、ありとあらゆる家づくりの本を片っ端から読み漁りました。

家づくりの学びで一番良かったと思ったのは、学ぶ前と後とで営業の方の対応が変わったことです。対応が違えば、出来上がるモノ(家)も違ってきますよね。二番目に良かったと思ったのは、私たちの理想とする家がしっかり固まっていったことです。そういう変化の中で、依頼先に求める条件は以下の通りでした。

① 高気密高断熱の家が標準で作れる。
② 災害に強い家が標準で作れる。
③ ノーメンテナンスもしくはローメンテナンスである
④ 性能を極力落とさずに、予算内で提案がある。
⑤ 宣伝費にお金をかけていない。

まず、①についてですが、オプションとしてなら、高断熱の家を建ててくれるところは、いくつかありました。でも、高気密となると、ほとんどありませんでしたね。オプションにもないところがほとんどです。そもそも、気密を重要視していない(または、作れない)会社ばかりで、実邸1邸1邸のC値測定を行う会社は、「一条工務店」だけでした。ここだけは、高気密高断熱の家を標準で作っています。

②についてですが、災害に強い家はたくさんありました。特に、地震に強いと感じたのは「セキスイハイム」の鉄骨系シリーズと、UFO-Eという摩擦減震パッキンを使った「地場の工務店」、モノコック構法を取り入れた「ミサワホーム」、ツインモノコック構造の「一条工務店」あたりでしたね。

③についてですが、特にこだわったのが外壁。先々のことを考えると、タイルがイイなぁ、と思っていました。でも、タイルは高いんですよねぇ。何とか予算内に入りそうなタイル貼りの家を提供してくれるところは、「クレバリーホーム」と「一条工務店」でした。

④についてですが、私たちの予算でしっかり対応してくれたのは、「一条工務店」だけでした。

最後に、⑤についてですが、これについては、圧倒的に「地場の工務店」に軍配が上がりました。ハウスメーカーが費やしている巨額の広告費は、全ての実邸建築費に上乗せされていますよね?私は、家の性能に直接反映しない費用は、できるだけ払いたくなかったですね。

そんな中、ハウスメーカーで唯一(だと思いますが)、広告費にお金をかけていないのが、「一条工務店」でした。以上の結果から、全てをクリアした「一条工務店」に、お任せすることにしました。

妻の言ったことが正解

船渡 家づくりはどのように進めていきましたか?
田中 「理想のくらしとは何なのか」煎じ詰めれば、「家族が笑顔でいられるくらし」だと思います。そのためには、母親(妻)が毎日、にこにこしていることが一番大切でしょうね。

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家の性能の高さも、老後を見据えた間取りも、予算内で叶う妻のいろいろな要望も、すべては理想のくらしを手に入れるための手段。もちろん、予算は限られていますし、私自身のこだわりもありますから、家づくりの最中は、あぁでもない、こうでもない、と言いながら、妻と喧嘩もいっぱいしましたね。でも、最後は大抵、妻の意見を尊重しました。・・・本音を言えば、そのときは、ただグッと耐えていただけだったんですけどね。(笑)でも不思議と、妻の言ったことが正解だったなぁ、と後になって感じるんですよね。妻は、やっぱり偉大です。

船渡 ご主人のこだわりは何でしたか?

田中 私がどうしても譲れないこだわりは、「後から見えなくなってしまう構造部」でしたので、スペックの選択は私が行いました。その代わり、「目に見える仕様」は、基本的に全て妻が行いました。間取りについては、叩き台(要望)を私が出して、設計士さんから上がってきた図面を妻が見て、細かい訂正を加えていきました。

担当する箇所の仕分けをし、お互いに足りないところを補完し合うように心掛けましたね。意見が対立したときは、よっぽどのことがない限り、妻の意見を採用しました。ただし、予算をオーバーしない程度に、です。歯止め役は、自然と私がやっていましたね。

平日も2時間かけて現場に通う

船渡 現場は結構、行かれましたか?

田中 工事が始まってからは、できるだけ顔を出すようにしました。棟梁さんや職人さんがいらっしゃるときに行けるのは、基本、土日祝日のみでしたが、来るたびに工事が進んでいるのを見るのは純粋に楽しかったです。特に、行く行くは隠れてしまう基礎部分の工事や、石膏ボードが貼られる前の、いろんなものがむき出しになっている状態は、何時間でも見ていられましたね。妻には全く理解されませんでしたが。(笑)

ときどき、平日、仕事が終わってから、2時間かけて現場へ行き、月明かりに照らされたわが家をニヤニヤしながら眺め、また2時間かけてアパートへ帰る、なんてことをしたこともありました。これはこれで一生の思い出です。

棟梁さんとは話もたくさんしました。こちらが質問すると(質問しなくても)、ほとんど何でも教えてくださいましたね。「えっ?そんなことまで話しちゃってイイの?」なんて思ったこともしばしば。棟梁さんから直接、フローリング貼り等のレクチャーを受けたこともありました。

現場監督さんとも同様の関係を築くことができました。いくつもの現場を掛け持ちされていましたが、私たちの家がないがしろにされるようなことはありませんでした。もちろん、掛け持ちがある分、対応に時間がかかることはありましたが、最後には必ずきちんと対応してくださいましたね。

ただ、家づくりは初めてでしたので、予定が遅れたり対応がちょっと遅かったりすると、正直、不安を感じることはありました。でも、そんな気持ちを担当者にぶつけることだけはしないようにしよう、と心の中で硬く決めていました。おかげで、住み始めて10か月になる今も、調整等でちょこちょこ来ていただきますが関係は良好です。相変わらず対応は遅いですが(笑)、大概の事は一刻を争うようなことではありませんし、まぁそんなもんだろうなぁ、と思っているので、来て下さったときは感謝でいっぱいですね。

狭いのではなく、コンパクトな家

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船渡 住んでみていかがですか?
田中 住み始めるまで、ずっと、「小さい家で本当に大丈夫かな?」と、心配でした。例えば、「妻と一緒に使う三帖の書斎で、果たして仕事はできるのか?」とか、「収納しきれなくなったモノが、居住空間を侵食してくるんじゃないか?」とか、「いろんなところ(特に、風呂、トイレ、寝室)が狭くて、息苦しく感じたり、居場所がなくなったりするんじゃないか?」とか、「せめて天井を高くした方が広く感じられるんじゃないか?」とか、狭さにまつわる心配ばかりしていました。

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※間取り診断時のパースの一部 天井や窓の高さ、やウッドデッキの有無によるリビングの開放感を検討

船渡 確かに間取り診断アンケートにも「狭くないか?」「圧迫感はないか?」というご質問がありましたね。

田中 実際に暮らしてみたら、全くの杞憂でした。私たちの家は、「狭い」のではなく、「コンパクト」なんだと、今では胸を張って言えます。30坪という広さは、私たち3人家族にとって、ちょうどよいサイズですね。

当初考えていた40坪の建物を建てていたら、今頃きっと、広さを持て余していたか、モノにまみれた生活をしていたか、のどちらかだったと思います。

新居に移ってからの暮らしの変化は、いろいろありますよ。いくつか列挙してみますね。
① 家で過ごす時間が増えた。
② 定時に帰宅するようになった。
③ 外食が減った。
④ モノの出しっぱなしが減った。
⑤ 息子が家事を嫌がらずにやるようになった。
⑥ 親子共に、友だちを家に招くようになった。
⑦ 洗面所やトイレ、キッチンのきれいがキープできるようになった。
⑧ エアコンに、あまり頼らなくてもいいようになった。
⑨ 妻が、さらに優しくなった。
⑩ 夫が、DIYに目覚めた。

です。

船渡 良いことばかりですね!素晴らしいです。

パノラマウィンドウの解放感がたまらない

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船渡 採用して良かった設備はありますか?

田中 「12尺のパノラマウィンドウ」ですね。窓がトリプル樹脂サッシなので思い切って付けました。リビングの南側にドーンと付いているんですが、数百メートル先まで視界を遮るものがないので開放感がたまらないですね。また、パノラマウィンドウを挟んでリビングと25帖のウッドデッキ(一部濡縁)がつながっているので、リビングが広々と感じられます。視覚的効果は絶大です。

ただし、デメリットもあります。何の対策もとらなければ、いくら遮熱・断熱に優れたトリプル樹脂サッシでも、夏は太陽光が室内に入り、室温を上げてしまいます。そこで、夏場は南側の窓全てに布製の日除けシェードを張りました。太陽光を建物の外で全てカットしていましたので、電気代はかなり節約できたと思います。冬場は逆に、太陽の光が室内に入り込んでくるので、日中はとても明るくポカポカしています。

船渡 かえるけんちく相談所について何かあれば

田中 出会いは、ネット検索でした。たまたま見つけて、メルマガ登録したのがきっかけです。でも、そこからスクール会員になるまでは時間がかかりましたね。1か月、考え抜きました。ネットって、やっぱり怖いですから。

吟味に吟味を重ねて、恐る恐る会員になりました。(笑)でも、このときの判断は間違いじゃなかったですね。会員になることを決断した、あのときの自分を褒めてやりたいです。


船渡 最後に、一条工務店で検討されている方へのアドバイスをお願いします
田中 一条工務店は、「家は性能」という言葉をドーンと掲げています。もう、この一言に尽きますね、一条の家は。性能を重視される方には、もってこいの会社です。

それから、一条で家を建てられた方々の中には勉強熱心な方が非常に多いです。いろいろな視点から詳細な分析をなさって、私たちに示してくださいます。ネットで検索すればズラリと出てきて、ちょっとビックリしますよ。参考になる、ならないは、人それぞれだと思いますが、一読の価値あり!です。

何はともあれ、私は、当初、家づくりがこんなにも楽しいものだとは思っていませんでした。これから家を建てられる方が、私と同じように家づくりを楽しんでくださることを心から願っています。

船渡 田中様、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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