4か月ぶりのドリームハウスです。 今回は、下町の18坪の敷地に立つ、てんぷらやさんの建て替えです。
雨漏りにすきま風ぴゅーぴゅー!
築88年下町御徒町の激セマ天ぷら屋 憧れの3階建ては家族の絆がさらに強くする!
だが、隣の店がよりかかっている!?解体に四苦八苦! 下町人情あふれる老舗の難工事!
今回の施主は東京都台東区、アメ横から歩いて10分の下町商店街に建つ、
三代続く老舗の天ぷら屋さん「天正」の三代目。
二代目の奥さん、三代目の娘とご主人の3人で切り盛りしています。
日々近所の人達で賑わうお店ですが、建物は築88年となり、 あちこちに限界がきたことから、
建て替えを決意します。
最新技術で生まれ変わる老舗天ぷら屋&一家団欒の渡辺邸。
過去から引き継ぐものと新しいものの共存を実現した下町のドリームハウスが、 いま完成します。
はい、今回も工事が大変でしたね。
右隣の家と、渡辺邸の壁がくっついていましたので、 壁を剥がした後に、隣の壁の張替をしてあげる、という部分は、 同じような敷地の建て替えを計画されている方には、 参考になったかと思います。

18坪、で間口が4mと狭くて細長い、という敷地ですが、 南と北が道路に面している、ことから、 1階の店舗は北側道路から、 2,3階の住居部分は、南側道路に面した外階段を使って、 アプローチする、
という方法を使うことが出来たので、 土地を活用する意味では、有利になりましたね。
施主の10個の要望

この要望はインパクトありますね。 「雨風がしのげる寝室」 というのは、なかなか出てこない要望です(苦笑)
これまでの家が、ほんと大変だったことがわかります。
これらの要望を全て満たす形で家が出来たようなので、 まずは良かったなあ、と思います。
1階のてんぷらやさんも、構造を活かした内装でなかなかオシャレです。

設計も、とても理に適っていて、1月に放送された望月邸に比べて、ツッコミどころはあまりなくて、 色々と見ごたえがありました。

全体の予算(解体・隣家外壁補修費を含む)は、 4216万円でした。
プライバシーのない寝室
一点だけ、え、いいのかな?と思ったのは、ご夫婦の寝室。
2階 お姑さんの部屋、夫婦の寝室、トイレ、脱衣室、浴室
3階 娘さんの部屋、LDK
となっているのですが、 ご夫婦の寝室は廊下・階段部分と間仕切りがなく、丸見え状態になっていました。
ご主人は、
「階段からの開放感があって良い」
とおっしゃっていましたが、、、
下世話な話ですが、ご夫婦、家ではしないのかな?
これを見てて思い出したのが、 大学時代の課題の授業の一コマ。
同じようなプライバシーのない開放的な寝室を設計した男子生徒に教授が一言。
「夫婦のセックスはどうするんだ?」
理屈や夢想だけで設計する学生に対しての、素晴らしい指摘です。
開放感も大事ですが、 夫婦水入らずで過ごせる時間ってのも、大事かと思うんですけどね。
では!
関連記事
坂上忍、家を建てる 7回目 NEW