こんにちは!
家づくりコンサルタントで一級建築士の船渡亮(ふなとあきら)です。
私は2013年から、1000人以上の間取り診断・家づくり相談を行っております。
そのうちの半数の方に「照明・スイッチ・コンセント」についてもアドバイスをしてきました。
皆さん、間取りについては一生懸命考えているのですが、「照明・スイッチ・コンセント」になると、間取り確定で力尽きてしまっているのか、それともプロがやっているんだから、なんとかなると思われているのか、あまり検討されていません。
その状態で照明・スイッチ・コンセントの診断を行うのですが、間取り診断以上に大きな問題があることが多いです。
なぜそんなことが起こるのでしょうか?
後悔率が高いコンセント
「ある程度、間取りが確定してから、請負契約をすべき」
という話をよくします。
住宅会社にとっても、「間取り確定」は1つの目標です。
「間取り確定」すればほぼ確実に請負契約ができるわけですから、明確なキャッシュポイントとなります。
そのため全力で提案しますし、設計や営業のやる気が違います。
ですが、「間取り確定」の後に行われる「照明・スイッチ・コンセント」は、すでに契約後ですから、そこまで力を入れて打ち合わせすることがありません。
ヒドイ場合(でもよくある話ですが)、
「メールで電気図をお送りしたので、何かあったらメールで指摘してくださいね」
で終わらせようとする会社もあります。
もう完全に、「施主任せ」なのが、「照明・スイッチ・コンセント」なんですね。
SUUMOの調査によると、注文住宅での後悔の3位が、スイッチやコンセントの失敗らしいのですが、住宅会社の説明不足が原因の1つだと思います。
失敗しても暮らし方でなんとかなる?
とはいえ、「照明・スイッチ・コンセント」が失敗したとしても、暮らし方でなんとかできる、という面もあります。
確かにその通りです。
日当たりや眺望、動線、耐震性に比べたら、「照明・スイッチ・コンセント」って大した問題ではないとは思います。
ただ、それを言い始めると、
収納計画や家事動線、キッチン、洗面化粧台の仕様など、注文住宅のほとんどの部分は、「暮らし方」でなんとかなります。
収納が少なければ、モノを減らせばいい、
家事動線は悪いけど、我慢すればいい。
それだけの話ではありますよね?
でもそれができないから、私たちは最適な収納計画や便利な家事動線にと考えるわけです。
「照明・スイッチ・コンセント」にしても、せっかく注文住宅で建てるわけですから、住んだ時点で最適な状態の方が良いに決まっています。
ただ、暮らし方の工夫だけでは、なんとかならない失敗もあります。
2階建ての戸建て住宅に住む5人家族のFさんの事例を紹介します。
回遊動線が台無しに
私の間取り診断に参加されたFさん(上記写真)は、最適な間取りを手に入れることが出来ました。
その上で、「照明・スイッチ・コンセント」のコンサルティングを受けるかどうか迷っていたのですが、旦那様から奥様へのクリスマスプレゼント、という形で参加いただけることになりました。
そうお聞きしたので気合を入れて診断したのですが、すぐに「診断できてよかった」と思いました。
なぜなら、Fさんは、スイッチ計画の失敗で、危うく「回遊動線」を台無しになってしまうところだったからです。
診断に使った図面はこちらで、キッチン廻りが回遊動線になっています。
リビングから主寝室への動線は、赤の線が最短なのですが、現状の計画では、北側の通路にスイッチが収集しているため、緑の動線を使わないとリビングの照明を消すことが出来ません。
このままでは、せっかくの回遊動線を活かせず、夜は遠回りで主寝室に行かなければならない、ということになります。
改善としは、上記の位置に、LDK全ての照明をON/OFFできるスイッチを設置することで、就寝時の動線をスムーズできるようにしました。
問題が明らかになれば、改善は簡単ですが、「何が問題なのかわからない」というのがスイッチ計画の難しいところです。
残念な照明計画が多い理由
Fさんの計画は、照明やコンセントでも多くの問題がありました。
特にリビング照明については、勾配天井や梁の位置を配慮してない計画でしたので、大幅は改善を行っています。
コンセントの位置は、施主自身でもイメージしやすいのですが、
照明の良し悪し、
は、一般の方にはわかりにくいです。
特に吹き抜けや勾配天井がある場合は、尚更ですね。
ありがちなのが、
「天井が高いのに、夜は薄暗くて開放感がない」
というリビングです。
なぜこのようになってしまうのか?というと、設計者が照明計画について学んでいないからです。
設計事務所やデザインにこだわる住友林業、三井ホームのような住宅会社の場合は、設計担当者やインテリアコーディネーターが照明について積極的に学んでいます。
なぜなら、空間を最終的に仕上げるのは「照明」だと知っているからです。
ですが、ローコストメーカーで建てる場合は、設計者自身は照明に興味がない場合が多いし、電気屋さんに書かせてしまうこともあります。
「やっと間取りが決まったんだから、照明くらい自分で考えてよ」
というのが住宅会社の本音かもしれませんね。
実際、薄利多売のローコストメーカーの場合、人件費はかけられませんので、施主自らが照明計画を考えなければなりません。
ですが、初めての家づくりで、素人が照明計画まで考える、なんて無謀でしかありません。
何しろ、施主が照明を学ぶ機会なんてほとんどないわけですから。
施主が学ぶ場所をつくりたい
失敗しない「照明・スイッチ・コンセント計画」にするための、最短で確実な方法は、
1.経験と提案力がある建築士を設計担当者に選ぶ
2.信頼できる建築士にコンサルティングしてもらう
この2つです。
1が出来れば良いのですが、現状の日本の家づくりでは難しい場合が多いです。
1が無理なら、2のコンサルタントを入れることになりますが、費用的に難しい方も多いです。
そもそも、コンサルタントをやっている人が少ないし、私自身にしても、それほど多くのコンサルティングができるわけではありません。
じゃあ、どうすればいいのか?
施主が必要な知識を学ぶしかないですね。
ただ、学ぶといっても施主は、「自分たちの家をよくしたい」だけで、専門家になりたいわけではありません。
施主に必要なのは、自分達の理想の暮らしを実現するために、どのように計画をアレンジするか、という部分です。そのために必要な知識、というのは実は、そこまで多くありません。
とはいえ、これまでそのような知識を学ぶ場所がありませんでした。
じゃあ、作るしかないだろう、、、、
と思い立ち上げたのが、施主のための電気設備の動画講座 「照明コンセントカレッジ」 です。
照明コンセント カレッジとは
「照明コンセントカレッジ」は、必要な知識を学び、施主自身が電気図面をチェックし改善指示ができるようになるための動画講座、
です。
それでは、「照明コンセントカレッジ」の中身を紹介します。
基本コンテンツが4部構成の動画講座となります。
01 照明
全159分
照明計画は、家づくりで軽視されがちですが、最も取り返しがつかない、失敗すると大きな後悔を残す部分です。
またそもそも、どのように計画して良いのかわからない、とも思いますので、そのまま使える7つの型を用いて解説しています。
オシャレなだけじゃなく、実用重視の方にとっても役立つ内容を学べるようになっています。
- LDK照明計画の7つの型
- 空間に最適な明るさを簡単に知る方法
- 光の色はどう組み合わせるか?
- ダウンライトを採用する場合の注意点
- 30年後も最新技術を採用できる照明計画とは
- 照明器具の種類別メリット・デメリット
- 間接照明の5つのポイント
- コストダウンする3つの方法
- 無料で照明プランを依頼する方法
- 照明のよくある失敗事例
02 スイッチ
全36分
スイッチは、動線に直結する要素です。
ここで失敗すると、せっかく検討した「家事動線」や「回遊動線」が台無しになるので、どのように修正すべきかを紹介します。
また人感センサーを活用すれば不要な動きを減らすことができますが、計画を間違うとストレスのもとになります。
どのように考え何をチェックすべきか?について紹介しています。
- 動線を意識したスイッチ計画にする方法
- 住宅で採用すべきスイッチの種類
- 人感センサーを使いこなしストレスフリーにする方法
- 人感センサーは、○○に注目する
- スイッチをデザインに取り入れる
- かっこいいスイッチにする方法
- スイッチのよくある失敗事例
03 コンセント
全60分
最も「後悔したくない」と思うのがコンセントかとは思います。
ただコンセント計画自体は、ポイントを押さえればそれほど難しく考える必要はありません。
沢山設置すれば後悔する確率は減りますが、お金が余計にかかってしまいます。
そのため、標準でついているコンセントを活かした上で、どのように最適化するか?について話しています。
またロボット掃除機やルンバ基地で失敗しない方法を事例を用いて紹介しています。
- コンセントで必須な箇所はここ
- コンセントの種類
- カウンター廻りの考え方
- かっこいい書斎にするためのコンセント計画とは
- ロボット掃除機を採用する場合の盲点
- ルンバ基地の計画方法
- エアコン配置の注意点
- コンセントのよくある失敗事例
04 セルフチェック
全130分
各部屋ごとの照明・スイッチ・コンセントのチェックポイントを解説します。
実際に図面を手元において、チェックすることで、問題点がわかるようになります。
また複数の事例をもとに紹介しますので、自分達の計画に近い間取りでチェック可能です。
- 住宅会社との電気図面の打ち合わせの流れと注意点
- 電気図面の読み方
- 各部屋ごとのチェックポイントを事例をもとに解説
(玄関、廊下、リビング、ダイニング、キッチン、和室、子供室、主寝室、洗面脱衣室、トイレ、書斎、ロフト、外構)
ここまでが、基本コンテンツで全て動画講座になります。
「照明コンセントカレッジ」の参加者は、会員サイトでこれらの動画を無期限に視聴することが出来ます。
これらの基本コンテンツでもかなりのボリュームですが、「照明コンセントカレッジ」には、いくつかの特典を用意しています。
照明コンセントカレッジの参加費は?
「照明コンセントカレッジ」の参加費は、9,800円(税込み)です。
間取りもそうですが、照明・スイッチ・コンセントを後で変更するには、費用がかかります。
街の電気屋さんを1回呼ぶとなると最低1万円はかかります。コンセント追加であれば、上記に材料費で済みますが、照明やスイッチは変えるとなると大工事です。
住宅会社がサポートしてくれる場合は良いのですが、あまり提案力のない会社の場合は、「照明コンセントカレッジ」でしっかり学んで後悔ない照明・スイッチ・コンセント計画にしてくださいね。
定価:9,800円(税込み)
照明コンセント カレッジの概要
では、「照明コンセントカレッジ」の概要をまとめますね。
■基本コンテンツ
全5時間25分の動画講座
01 照明 (全159分)
02 スイッチ (全36分)
03 コンセント (全60分)
04 セルフチェック(全60分)
※現在、動画制作中のため時間は前後する可能性があります。
■共通特典
特典1 そのまま使えるLDK照明プラン・見積もり付き(7タイプ)
特典2 動画内PDFダウンロード
特典3 オンラインサロンへの参加権
特典4 LINEで講座に対して質問や要望ができる
■参加費
9,800円(税込み)
(クレジットカード、銀行振込、AmazonPay)
最後に
昨年末に「間取りカレッジ」という動画講座をリリースしたあと、次は「照明・スイッチ・コンセント」の講座を作ろうと決めていました。
理由は、注文住宅を建てる場合、間取りに次に問題となるのが、「照明・スイッチ・コンセント」だと感じていたからです。
これらは、生活に直結する部分であるにも関わらず、打ち合わせ時間がそれほど確保できていません。
設計者からの説明や提案も少ないようなので、どうにかならないか?と感じていました。
特に照明計画については、未だに「昭和的」な価値観で決められることが多いように思います。
また「照明・スイッチ・コンセント」は、お金をかければ良くなる、ということではなく、間取りや暮らしに最適化することで、ストレスフリーで快適に過ごせるようになります。
そのための知識を「照明コンセントカレッジ」では、お伝えしていきます。
講座を視聴しながら図面をチェックして頂ければ、確実に「照明・スイッチ・コンセント」は改善するように作っていますので、是非、ご参加頂ければと思います。
では、講座内でお会いしましょう!
船渡 亮