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雨漏りのしない建売住宅を確実に購入する方法~建売講座5~

家には様々な性能が必要ですが、 最も重要と思われるのが、防水性能です。雨露をしのげれば、、、と言い方をしますけど、 ここを押さえなければ、家とは言えないのです。

雨漏りの原因は、大きくわけて二つあります。

 

1.設計の検討不足によるもの

2.工事の施工ミスによるもの

 

1.設計の検討不足によるもの、、、は、 デザイン性の高い住宅の場合によくありますね。

昔は建築家の建てる家は雨漏りするし、寒いし、みたいなこと言われてました。 意匠性を高めるために、攻めた設計をした結果、雨漏りする、、、 ということは、よくあったようです。

今をときめく、あの女性建築家も、 昔の作品では雨漏りして問題になりました。

私が以前勤めていた高級住宅ばかりやっている設計事務所でも、 過去、雨漏り事故が多かったことの反省として、 防水の検討にはかなりの時間を費やしていました。

意匠性を高め、しかも家としての性能を担保するには、 経験と十分な検討が必要なのです。

 

2.工事の施工ミスによるもの、、、は、 防水施工の手順を理解していない監督や職人によって起こります。 特にバルコニー廻りや、窓廻りが危険なポイントです。

施工ミスによるものは、建売の場合、正直確認のしようがありません。 雨漏りがして、初めて問題が発覚するのです。 なので、我々が建売を購入する場合は、多少職人がミスしても、 大事に至らない工法を採用している住宅を選ぶべきだといえます。

さて、この1,2を踏まえた上で、 建売住宅を購入する場合は、どこを気を付けたら良いか話していきますね。

 

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目次

1.軒が出ている

 今の住宅は、敷地が狭い上に、建蔽率いっぱいに家を建てるので、 大きく軒を出すことはできません。 ですが、30センチ程度であれば、出すことは可能です。 それでも良いので、軒が出ている家を選びましょう。

軒が出ている方が外壁は雨がかかりにくいですし、 施工するもの楽です。 軒のない家の場合は、 納まりが面倒なのうまく施工出来ない可能性が高くなります。

かっこいいからと言って、軒の全く出ていない建売を買うと、 後で、雨漏りで苦しむかもしれません。 気を付けてくださいね。

 

2.外壁は通気工法である

 通気工法とは、外壁の防水面と、外壁サディングを分離させ、 その間に15ミリ程度の通気層を設けた工法です。 万が一、外壁から雨がしみ込んでも、その通気層を通って外部に排出されるので、 安心、というわけです。

関連記事 >>木造に通気工法が必要なふたつの意味

逆に通気層のないサイディング直貼りの場合は、そのような逃げ道がないので、 しっかりした施工管理が必要です。

実際に、直貼りなど通気層のない物件で、漏水が増えていると建築雑誌に報告されていました。 コストダウンにはなるのですが、自宅では採用しない方が良いですよね。

 

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3.バルコニーの下に部屋がない

 バルコニーは通常、FRPという防水がされています。 万が一、防水が切れた時に、 バルコニー下に部屋がなければ、ひとまずは安心です。でも、部屋があったとしたら、、、

もちろん、しっかりとした施工をしていれば良いのですが、 建売の場合は、そこはブラックボックスで、わかりません。ならば、もっともリスクがない方法を選んだ方が良いですよね。

 

以上3つが、建売住宅の購入する場合の防水についての注意点です。

実際、雨漏りといても、天井からポタポタ、というケースは少なくて、 壁の中に漏水して、土台が腐ってしまうとか、 壁紙が、なんだか湿っている、など知らないうちに進行して、 気付いた時にはもう手遅れ、というケースが多いようです。

施工の良し悪しがわからない状況の場合は、 なるべく安全な方法で施工されている物件を選ぶようにしましょうね。

では!

 

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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