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ALTA for VR miniの体験レポート~VR CADソフト紹介②~

家づくりの打ち合わせで使われるVRのCADソフトを紹介する企画2回目は実際の体験談を話したいと思います。
今回取り上げるのは、コンピューターシステム研究所のALTA fo VRです。

前回記事はこちら

目次

コンピューターシステム研究所とは

私が初めてちゃんとしたVRを体験したのが、コンピューターシステム研究所のALTA for VRになります。
ちゃんとした、と書いたのは昨年11月にビックサイトで行われた建材展でちょっとしたものは体験していたんですね。
その時は時間もなかったので、あー、こんな感じか、で終わったのですが、今回はしっかりレポート出来るように体験してきました。

なぜ、コンピューターシステム研究所を選んだのか?というと、、、ネットで調べると東京でVR体験できる会社がコンピューターシステム研究所と福井コンピュータのみだったという理由からです。CADの会社って地方に本社があったり、東京のモデルルームがなかったりするんですよね。

さてコンピューターシステム研究所ですが、東京本社は、東京都新宿区三栄町(四ツ谷駅)にあります。
土木・建築関係のソフトウェアを開発・販売・メンテナンスを行っている会社ですね。
創業が1986年ですから、30年以上も土木建築業界で活躍されていることになりますね。

 

なのですが、実は私、恥ずかしながら今回までコンピューターシステム研究所を全く知りませんでした。
私自身は結構、CADの経験はあるし、色々と知っていたつもりだったのですが、、、

ただ、コンピューターシステム研究所の紀川様にお話しを伺って、なぜ知らなかったがわかりました。
コンピューターシステム研究所が販売しているALTAは、CADというよりは、営業が使うようなプレゼンソフトだったんですね。




ALTAとは


VRについて話す前に、ベースとなるソフトウェアであるALTAについて紹介します。
ALTAの最大の特徴は、手書きの間取り図を自動で3Dパースに変換する点です。

こんな感じに手書きで書いた間取り図の上を電子ペンでなぞることで図面が立ち上がる感じですね。
住宅ですと施主が間取りを考えることもよくありますが、それをその場で3D化できるとなると施主としても、家づくりに参加している!って思えますよね。
ALTAの売りが、手書きで3D化、という営業向けのものだったので、私のような設計者のアンテナには引っかからなかった、ということみたいです。

間取り図関連の記事はこちら

もちろん、手書きから起こすのではなく普通にCADとしても使えます。手書き図面を3D化した後は、積算や確認申請なども可能です。

ALTA for VR とは

ALTAのVRには、2種類あります。『ALTA for VR』と『ALTA for VRmini』です。
『ALTA for VR』は、バーチャル展示場作成システムと謳われており、プロジェクターで空間の壁に映像を映して3D眼鏡を装着してVRを体験します。


VR空間というよりは実際に実物大の空間を再現する、という感じなのでかなりユニークですよね。
また、3D眼鏡を装着すれば複数の方が体験できる、というのも良いですね。3D眼鏡なので相手の表情も確認しやすいので、まさに展示場にいるような感じになるわけです。
部屋の中を実際に自由に歩き回れる、というのも『ALTA for VR』の特徴ですね。

ただ上記のように固定したスペースや設置工事も必要になるので、住宅展示場をつくる代わりに、バーチャル展示場を作るという感覚かもしれません。費用も『ALTA for VR』の方がかかるそうです。

今回私が体験したのは、『ALTA for VR mini』です。
こちらは、ヘッドマウントディスプレイを装着し、コントローラーを使い移動する一般的なVRですね。

ALTA for VR miniを体験してみた

今回、案内してくれた建築事業部の紀川さんからは、VR体験する前に、

『3D CADを使ったことがある建築関係の方なら、VR体験は、あ、こんな感じね、という程度のものですよ』

と仰っていました。そこまで、すごい体験ではないよ、ってことですね。
なので、まあ期待せずに体験してみたんですが、、、

実際体験してみると、おー、これがVRか!と素直に感動しました。
VR初体験ってこともあったのですが、やはり実物大の空間が広がるのってインパクトありますよね。

前回の記事でも書いたのですが、手すりやカウンターに触れるとブルっとコントローラーが震えるので、物質がある、という風に感じられます。その時は、キッチン高さが実際よりは低かったらしいのですが、調整することにより実際の高さを感じることが出来るそうです。

そして何より感動したのが、室内の日当たり体験ですね。
リビングなどの一日の光の入り方を正確に再現してくれるので、うちの日当たりはどうかしら?という心配を軽減できます。
文章なのでなかなかうまく伝わらないかもしれませんが、ほんとに感動しました(月並みの表現でスミマセン)

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ALTA for VR miniと他のVRとの違い

さてここまでは、他のVRソフトでも可能なことかもしれないのですが、『ALTA for VR mini』ならではの機能もございます。
それが、CADで修正した内容が即時にVRにも反映される、というものです。
通常のVRであれば、CADで作ったデータをVR用に変換する、という作業が入りますが、それが不要な点ですね。

例えば、VRを体験時に、施主の『もうちょっと窓を高くしたのが見たいわ』という要望に対して、設計や営業がPCでCADを操作すれはすぐにVRでも反映される、という感じです。打ち合わせの時って、CAD操作のちょっとしたタイムラグも気になるものですが、それがないってのがいいですね。

それを実現するために、VRの精密さは福井コンピュータのアーキトレンドよりも劣る、と紀川さんは仰っていました。
確かに次回紹介するアーキトレンドの方が表現力はありましたが、施主にとってはそこまで気にならないとは思いましたけどね。

まとめ

ALTA for VR miniはいかがでしたでしょうか?
私にとっては、初VR体験で貴重な体験をさせていただきました。

ここまで読んで、施主の方も『ALTA for VR mini』を体験したい!って思ったかもしれませんが、ごめんなさい、体験できるのは工務店やハウスメーカー関係の方のみになります。
施主の方は、ALTA for VR miniを採用している工務店さんを探して体験する形になりますね。導入事例はこちらです

工務店の方は、こちらからお問合せすると、四谷駅の本社でも体験できますし、訪問してデモもしてくれるそうです。
『かえるけんちくを見た』と言ってくれると、紀川さんにスムーズにつながります。

ALTA for VR miniの詳細をみる

 

さて、次回は建築関係者ならだれでも知っている福井コンピュータの『アーキトレンド』のVRを紹介します。
こちらもかなり面白かったので、お楽しみに!

では!

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この記事を書いた人

家づくりを通して、ライフスタイルをデザインして欲しい、という思いから、このブログを立ち上げました。二児の父でもあり、家事もバリバリこなすイクメンです。
一級建築士 / インテリアコーディネーター

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